箴言18章・悪霊の攻撃にどうしたら立ち向かえますか

「エホバのみ名は強固な塔。義なる者はその中に走り込んで保護される。」(箴言18:10)

 最近耳にした経験によると、ある若い日本の女性は、悪霊の声が頻繁に聞こえるそうです。悪霊はその方の亡くなった祖父や祖母、叔母にそっくりの声をして話しかけてくるそうです。叔母にそっくりな声で話しかけてきても、言葉で抵抗すると、声が変わって男の低い声になるそうです。そして、悪霊から、「お前絶対殺してやるからな」とか、「お前に永遠の命は継がせない」というようなひどいことを言われるそうです。そのような経験をすると精神的、身体的にたいへんなダメージを受けてしまいます。彼女の経験は死んだ愛する家族のふりをしていても、実際はそれらが死んだ親族ではなく悪霊であることを如実に示しています。


 なぜなら、どうして生きていた時に愛をもってふるまっていた親族が、死んだ後に急に愛する親族に対してそのように残酷でひどいことを言うのでしょうか。また、親族はクリスチャンではなかったので、永遠の命の希望を知りませんでした。クリスチャンに対して永遠の命の希望が差し伸べられていることを知っており、それを得させないように願っているのは悪霊です。ですから、死んだ親族のふりをしていても、実際は、残酷な性質を持つ悪霊だということが分かります。


 聖書は最初は良いみ使いとして神によって創造された霊者が、神に背いて悪霊になったことを示しています。


 では、悪霊の声が聞こえてきたり、悪霊が音を立てたり、物が動いたりというような悪霊の攻撃がある時、どのように立ち向かえるでしょうか。


 私たちは決して悪霊を恐れて悪霊を崇拝するべきではありません。聖書は私たちが崇拝すべきなのが、唯一まことの神エホバ神であることを示しています。悪霊たちはエホバの存在を知って信じていますから、エホバ神におののいています。(ヤコブ2:19)それで、まずすべきことは、エホバ神のお名前を使って声に出してエホバ神に助けを祈り求めることです。冒頭にあるような箴言の聖句はエホバのお名前が保護になることを示しています。








 さらに、イエス・キリストの立場を認めて、イエス・キリストを通して祈ることができるでしょう。一世紀において、イエスに遣わされた七十人の弟子たちは喜びながら帰って来て,こう言いました。「主よ,あなたの名を使うと,悪霊たちまでがわたしたちに服するのです。」(ルカ10:17)


 イエス・キリストの名前を使うと、悪霊たちが服したと述べています。それで、エホバ神に祈る際に、イエス・キリストを通してお祈りをすることが重要です。


 では、悪霊からさまざまなことを言われたら、どうしたらいいでしょうか。イエス・キリストは悪魔サタンに誘惑を受け、悪魔の声が聞こえました。神の子であるイエスが悪魔サタンの攻撃を受けたのですから、神の僕であっても、悪霊の攻撃を受けることはありえるでしょう。


 その時、イエスはいつも神の言葉を引用して答えられました。イエスは神の子で、聖書に精通しておられました。ですから、悪魔サタンから誘惑されても完全に聖書に調和した答えを述べ、完全に聖書に基づいて行動することができました。上記の経験の女性は記憶している聖書の言葉を語ることによって悪霊に立ち向かいました。それは、イエスの方法にみならって悪霊に立ち向かっており、立派なことです。


 しかし、私たちはイエスのようには、霊的に強くなかったり、聖書の言葉を覚えていなかったりするかもしれません。悪霊から信仰を弱まらせることを言われて答えることができないと悪霊につけこまれて間違った方向に説得されるかもしれません。そのことを考えると、悪霊からの言葉の攻撃があった時に、ただエホバのみ名を用いて声を出して祈り保護を求める方がどちらかというと賢明でしょう。


 また、悪霊の攻撃を受けないようにするために、悪霊崇拝に関係した物品を処分することが賢明です。一世紀において、エフェソスで信者となった人々がしたことが次のように述べられています。「実際,魔術を行なっていたかなり大勢の者が自分たちの本を持ち寄って,みんなの前で燃やした。そして,それらの値を計算してみると,合わせて銀五万枚になることが分かった。」(使徒19:18)


 エフェソスで信仰を受け入れた人々は、高額な魔術の本を燃やして処分したことが述べられています。それで、悪霊崇拝に関係する偶像、お札、祭壇、その他の備品や衣類、オカルトや魔術、占い、催眠術の本、CD、DVD、ビデオなどを処分することによって一世紀のクリスチャンの手本に見倣うことができます。







 しかし、私たちは家族と共に住んでいて、家族のそうした所有物に対して権限がないかもしれません。その場合は、少なくとも自分の所有物の中のそうした物品を処分できるでしょう。できたら、少なくとも自分の部屋には、そうした物品が置かないように取り計らえるでしょう。


 悪霊に立ち向かって悪霊の攻撃から完全に自由になるためには、多くのことが関係しています。エフェソス書には、わたしたちのする格闘は・・・天の場所にある邪悪な勢力に対するもの」と述べられており、神の僕は抵抗できるように「完全にそろった神からの武具」を身に着けなければならないと述べられています。(エフェソス6:11〜13)


 そのためには、神の律法を十分に守るようにすることや、聖書の正確な知識を身に着け、十分に祈ることや神の言葉を他の人に語ることが求められます。それは、短期間ではできないことかもしれません。


 けれども、ヤコブ4章7節には次のように勧められています。「したがって,神に服しなさい。しかし,悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば,彼はあなたから逃げ去ります。」


 私たちは悪霊を恐れて、悪霊の支配下に入るのではなく、エホバ神に服してエホバ神の保護を得られるようにしたいと思います。それで、引き続きエホバ神に服し、悪魔に立ち向かい霊的に成長していくように努力してしていきたいものです。



イザヤ14章・エホバとみ使いの違いhttp://blog.livedoor.jp/littleyohane/archives/51334578.html

わたしは悪霊に支配されていましたhttp://blog.livedoor.jp/littleyohane/archives/51537316.html#trackback

歴代第一5章・神に援助を呼び求めて願いを聞き入れられるhttp://blog.livedoor.jp/littleyohane/archives/51627048.html#trackback

マタイ5章・ポルノをなぜ避けるべきなのだろうhttp://blog.livedoor.jp/littleyohane/archives/51610396.html