地震と津波の被災地のエホバの証人


 東北地方太平洋沖地震津波が発生して3ヶ月以上経ちますが、日本支部から被災地のエホバの証人に関する報告があり、エホバの証人の集会で支部からの手紙が読まれました。被災地はたびたび生じる余震に悩まされていますが、互いに助け合っています。


 統治体は5月の後半に二人の地帯監督を派遣して被災地のエホバの証人を励ましました。一人の地帯監督は、石巻市を実際に訪問しました。ひとりの地帯監督は、横浜で大会を取り決め、被災地の32の会衆が電話回線でその話を聞きました。


 牧羊のために、すなわち被災地のエホバの証人の霊的感情的ケアのために、6人の巡回監督が通常の業務を離れて被災地に派遣されているようです。被災地のエホバの証人を励ますために、自発的に被災地に移動できる長老が募られましたが、394人の長老の申し込みがあったということです。現在、98人の長老に、励ましの必要のある会衆が紹介されているということです。


 震災と津波のために全壊、半壊した王国会館があり、再建が課題となっています。陸前高田の会衆は、以前王国会館が立っていた同じ場所に王国会館を再建することを会衆で決議し、今はもう建設が始まっているようです。






この画像は、2003年のオランダでの王国会館の建設の模様です。建設に携わっているのは、みなエホバの証人の自発奉仕者です。



 私の個人的な感想としては、一度津波で破壊されたその同じ場所に王国会館を再建するというのは、あまり賢明ではないように思います。また、津波が発生した時に、同じことが起こる可能性があるのではないかと思います。しかし、確かに、同じことはおそらくすぐには起こらないとは思いますが。どうせ再建するのであれば、津波の来ない可能性の高い山の手に再建するのが賢明なのではないかと思います。


 陸前高田会衆は、王国会館の周囲の住居の瓦礫の撤去に積極的に援助の手を差し伸べて感謝されているということです。


 被災地のエホバの証人のために、一定の期間無償で宿舎を提供する取り決めには、3115件もの寛大な申し出があったということです。現在のところ、115人の兄弟姉妹に宿舎のある会衆が紹介されているということです。


 また被災地では、エホバの証人の建設奉仕の助けにより116軒の家屋に補修が行われたようです。費用は、エホバの証人の救援委員会の方が負担することになっているようです。家を補修してもらったエホバの証人は、本当に感謝でしょう。


 パーソナルサービス部門では、被災地のエホバの証人の特別の必要を満たす取り決めがなされています。福島県の正規開拓者の夫婦は、家電を希望して、それを受け取りました。6人の兄弟たちがそのご夫婦のために共同で購入したものでした。正規開拓者の夫婦は仲間の愛と気遣いに感謝しました。


 私は、エホバの証人は自分たちの間で実際的な愛を示していると思います。エホバの証人も完全ではありませんから、会衆でつまずかされるような出来事も生じているかもしれません。しかし、このような互いに対する愛の証拠も無視できないものとなっていると思います。これは、エホバの証人が真のキリスト教を実践しようと努力している表れだと思います。


 もし万が一、数字や事実関係に間違いや誤解があったら、ご存知の方、教えてください。


詩編72編・メシアなる王の支配に関する預言

地震と津波の被災地のエホバの証人


続 東北地方太平洋沖地震―エホバの証人の被害と救援活動