詩編89編・ダビデの子孫に関するエホバの約束は希望を与える

ダビデにわたしは偽りを言わない。彼の胤は定めのない時に至るまでも続き、その王座はわたしの前にあって、太陽のように永続するであろう。」(詩編89:35,36)


詩編89編には、ダビデの胤が王となり、その王座が永遠に続くというエホバの約束に三度言及されています。(詩編89:3.4,29,35,36)胤とは、子孫を意味します。この約束は、私たちに将来に対する希望を与えます。なぜそう言えるのでしょうか。


このダビデに対する約束は、ダビデの子孫であるイエス・キリストに成就します。み使いガブリエルは、処女マリアに現れてマリアが妊娠するイエスについてこう預言しました。「あなたはその名をイエスと呼ぶのです。・・・エホバ神はその父ダビデの座を彼に与え、彼は王としてヤコブの家を永久に支配するのです。そして、彼の王国に終わりはありません。」(ルカ1:31〜33)ですから、イエスダビデの王権を受け継ぎ、王として永遠に支配する時が来ます。


今、多くの人間の指導者が人々を失望させています。では、イエスは地上におられた時、どのような指導者だったでしょうか。イエスは、ご自分の追随者の霊的福祉を向上させる話を数多くされました。(マタイ4:23)そして、病気の者や疾患のある者をすべて癒され、死者をよみがえらせることさえされました。(ルカ9:11。マタイ11:5)何千人もの人々に奇跡によって食物を供給しました。(マタイ14:20,21)また、自然を制御し、あらしを鎮められました。(マルコ4:39)


エホバ神がイエスに地球全体を支配する権威を与えられる時がきます。(詩編72:8。イザヤ9:6,7。ルカ1:32,33)イエスは、天から神の王国の支配者として、仲間の支配者とともに、全世界を支配し、地上を楽園にします。



地上のパラダイス

エスが地上におられた時行なわれたことは、イエスが地球全体を支配される時、イエスが地上の人々のために行なわれることを示しています。全世界で人々の精神的霊的福祉を向上させる教育が行なわれることになります。その教育の結果、人々は互いに愛し合い、平和に暮らすようになります。(詩編37:11)


食糧不足のために人々が苦しむことはなくなります。人々には、必要な食料が備えられるでしょう。(詩編145:16;72:16)



食糧不足はなくなる

また、病気や身体障害で苦しむ人は一人もいなくなります。(イザヤ33:24)人々は、年をとって死ぬことさえなくなります。(啓示21:4)亡くなった愛する家族もよみがってきます。(使徒24:15)自然が制御され、ハリケーンや台風などで被害を被ることもなくなります。地震津波などの自然災害もなくなるでしょう。


エスダビデの子孫である王として永久に地上を支配します。人類にとって救済となる支配が永遠に行なわれます。私たちは今のところ、さまざまな問題によって苦しめられていますが、将来には、人類にとって希望となるダビデの子孫であるイエスの支配の時が到来します。


エホバ神はダビデに、彼の子孫である王が永遠に支配するという約束を差し伸べられた時、人類にとってすばらしい将来を念頭においておられました。私たちはエホバのダビデに対する約束ゆえに、将来に希望を持つことができます。


[関連する記事]

詩篇37編・楽園での永遠の命は人間に本来意図されていた

イザヤ65章・地上の楽園での永遠の命はなぜ望ましいものか

イザヤ65章・地上の楽園での永遠の命が退屈でない理由


[アメブロの最近の更新]

親の言葉による虐待(1)−親がののしる理由