ダニエル2章・なぜ大娼婦は偽りの宗教ではなく国家なのか

ネブカドネザルの王政の第二年,ネブカドネザルは夢を見た。そのため彼の霊は動揺を覚え,眠ることさえできなくなった。それで王は,魔術を行なう祭司,まじない師,呪術者,カルデア人たちを呼んで,その夢を王に告げさせるようにと言った。」(ダニエル2:1,2)


ヨハネへの啓示の書は、緋色の野獣と十本の角が、大娼婦である大いなるバビロンに総攻撃をかけて、徹底的に滅ぼしつくしてしまうことを予告しています。(啓示17:16)エホバの証人は、この大いなるバビロンは、偽りの宗教の組織であると解釈しています。私は、大いなるバビロンは、偽りの宗教の組織ではなく、アメリカ合衆国であると解釈しています。


今回は、大いなるバビロンが偽りの宗教組織であるというエホバの証人の主張がなぜ間違っていると言えるのかを説明したいと思います。


エホバの証人発行の「聖書は実際に何を教えていますか」の本は、大いなるバビロンの実体があらゆる宗教組織であることは、大いなるバビロンが「心霊術的な行ない」によってあらゆる国民を惑わしているという記述からも裏付けられると述べられています。(啓示18:23)


ところが、冒頭の聖句にあるように聖書は政治上の支配者であるバビロンの王が、心霊術である魔術や呪術や占いに頼ったことを述べています。(ダニエル2:1,2。エゼキエル21:21,22)また、政治国家である南のユダ王国も占いや魔術や呪術に頼っていました。(エレミヤ27:9)国家であっても、心霊術的な行ないをすることがあるわけです。それで、単に大いなるバビロンが心霊術的な行ないをしていることで、大いなるバビロンの実体が諸宗教であるとは言えません。


かえって大いなるバビロンの予型であり、心霊術を行なっていたバビロンが国家だったのですから、大いなるバビロンも国家でしょう。また、アメリカの大統領も心霊術に頼った人がいました。アメリカ大統領リンカーンが、交霊術に頼ったことは、有名です。




リンカーン大統領

南北戦争が始まった1861年から3年間、リンカーンは、若い女霊媒による大勢の出席者のいる交霊会を催しています。初めての交霊会で、霊側は1時間以上にわたっにわたって国事についてのアドバイスをしたということです。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~spk/about_sp/sp-communication/sp-communication-6.htm


また、アメリカ発の心霊術に関連したエンターテイメントは世界的な影響を及ぼして、あらゆる国民を惑わしています。
また、エホバの証人発行の「聖書の教え」の本は、大いなるバビロンが、宗教上の帝国である理由として、大娼婦は「地の王たち」と淫行を犯したので、女が政治上の帝国でないことが分かると述べられています。


しかし、聖書の中には、ある政治国家が他のすべての国家と淫行を犯すことが述べられています。例えば、聖書はティルスについて、「土地の表にある地のすべての王国と売春を行なう」と述べています。(イザヤ23:17)ですから、すべての王国と売春つまり淫行を犯していたティルスは昔は都市国家であり、単なる宗教組織ではありませんでした。


また、エゼキエル書には、サマリアであるオホラ、つまり北のイスラエルと、エルサレムであるオホリバ、つまり南のユダがアッシリアと売春と淫行を行なったことが記されています。(エゼキエル23:5,11,12)オホラとオホリバ、つまり北のイスラエルと南のユダは国家でした。ですから、政治国家が他の国家と売春つまり淫行を行なうことがあるわけです。


それで、聖書に出てくる比ゆ的な淫行を犯した実体は、すべて政治国家だったのですから、地の王たちと淫行を犯す大娼婦も国家でしょう。


国連が偽りの宗教組織を攻撃する時を待っていても、いつまで経っても起こらないでしょう。大いなるバビロンは、諸宗教ではなく、国家であるアメリカ合衆国でしょう。このことを認識しているならば、緋色の野獣と十本の角が、大いなるバビロンに総攻撃をかけるという世界の潮流が表れてきた時に正しく見分けることができるでしょう。


 さらに、次回も大娼婦が諸宗教ではなく国家であると言える理由について取り上げたいと思います。


[関連する記事]
啓示17章・続 なぜ大いなるバビロンはアメリカ合衆国なのか

啓示17章・続 なぜ大娼婦は偽りの宗教ではなく国家なのか

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