詩編139編・人間についてのエホバの知識は完全

「あなたの目は胎児のときのわたしをもご覧になりました。あなたの書にそのすべての部分が書き記されていました。それが形造られた日々について、しかも、それらのうちの一つもまだなかったのに。」(詩編139:16)


ダビデ詩編139編の中で、自分がエホバに完全に知られていることを述べています。たとえば、ダビデは、エホバが彼の一挙一動を知っておられることを述べています。エホバはダビデの考えを考慮され、ダビデが自分の考えを口で言い表す前から、それをご存知です。(詩編139:2〜4)それは、エホバがダビデの心の中にある考えをすでにご存知だからです。


たとえ、ダビデが高い山に登ったとしても、墓に隠れようとしたとしても、あるいは遠く海外に行ったとしても、エホバはご自分の活動力である聖霊によってダビデを導くことができます。(詩編139:8〜10)エホバはダビデが地上のどこにいても、ダビデのすべての活動を把握しておられます。


邪悪な人は、夜の闇のもとで自分が行なうことは、他の人には隠されていると考えるかもしれません。しかし、ダビデは、夜の闇もエホバにとっては昼と同じく輝いており、昼と何ら変わることがないと述べています。エホバは闇のもとで行われるすべての行ないをご存知なのです。(詩編139:11,12)


エホバは昼夜に関わらず地球上のすべての人の活動を見ておられます。箴言には、「人の道はエホバの目の前にあり,[神]はそのすべての進路を思い量っておられるからである。」とあります。(箴言5:21)エホバはダビデのみならず、地球上のすべての人、良い者も悪い者もその一挙一動を観察して、考慮しておられるのです。(箴言15:3)ですから、人は完全犯罪を犯し、法の目をくぐって逃れるかもしれませんが、エホバの目から逃れることはできません。


エホバは母親の胎内にいる胎児の時から人間をご覧になっておられます。人体の臓器がまだ形成されていない時に、エホバはその人の特徴をすでにご存知です。このことは、エホバが精子によって受精した卵子の時に、すでにその人をご存知であることを示しています。



Fetus week 9-10 by lunar caustic
エホバは受精した卵子の時から人間を知っておられる


「あなたの書にそのすべての部分が書き記されていました。」というのは、受精卵の中にあるDNAの中で、その人がどのような人になるか基本的な特徴は決定されていること、エホバがその遺伝的情報をすべて読み取ることができることを言い表しているでしょう。(詩編139:15,16)


ダビデは、「あなたのお考えはわたしにとって何と尊いのでしょう。神よ、その全体はいかばかりでしょう。」と述べています。(詩編139:17)ダビデに対するエホバのお考えは、ダビデに関するエホバの完全な知識に基づいていました。エホバはダビデが受け継いでいた遺伝的な弱さも考慮されました。ダビデについてエホバは彼自身以上にご存知でした。ダビデに対するエホバの扱いはダビデに関するエホバの完全な知識と理解と愛に基づいていました。


人間の支配者の同胞の人間に関する知識は不完全です。一方、私たちは、エホバが人間を裁かれる時にその裁きは完全であるとみなすことができます。エホバは人間に関する完全な知識に基づいて行動されます。ですから、私たちは聖書中のエホバの行動が人間に関する完全な知識に基いており、愛がありかつ公正なものであることを信頼できます。エホバは私たち人間の支配者として何とふさわしい方なのでしょう。私たちは、エホバと親密な関係を築くように動かされるのではないでしょうか。


[関連する記事]
列王第一19章・エホバはご自分に忠実な者を数えておられる
マルコ10章・神の僕の個人の情報は神に知られている
マルコ10章・神の僕の個人情報は神に知られている
[アメブロの最近の更新]
うつ病(15)−神の助けでうつ病を忍耐し続ける