マタイ24章・未曽有の大患難はどこが関係するか

「その時,世の初めから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難があるからです。実際,その日が短くされないとすれば,肉なる者はだれも救われないでしょう。しかし,選ばれた者たちのゆえに,その日は短くされるのです。」(マタイ24:21,22)


エスは、未曽有の大患難、世の初めから今まで起きたことがないほどの大患難を予告されました。エホバの証人は、大患難の時、国連が諸宗教の組織を攻撃することになると解釈しています。そして、それが今の事物の体制の終わりにつながると解釈しています。私は、大患難の時に、関係することになるのは、諸宗教の団体ではなく、アメリカであると聖書の預言は述べていると解釈しています。また、攻撃することになるのは、北の王によって設立される新しい国連と北の王と諸国家であると解釈しています。


では、諸宗教の組織、あるいは、アメリカ、そのどちらが攻撃されるなら未曽有の大患難が起きるでしょうか。


その大患難は、イエスの言葉によると、「肉なる者はだれも救われない」危険があります。(マタイ24:22)ですから、その大患難は、もし長引くならば、生きている人すべての命が危険にさらされる苦難の時です。


しかし、この世の終わりは、そうではない筈です。この事物の体制に神の裁きが執行される時は、その裁きは選択的なものである筈です。裁きの期間がたとえ長くても神の民は、保護されるはずですし、神の民が滅びる危険はないはずです。(テサロニケ第二1:6,7)ですから、大患難は、この事物の体制を終わらせるイエスによる裁きの時ではないでしょう。ですから、イエスが予告された大患難は、神の民も一般人類と同じく命が危険にさらされる、国際的な戦争の時だと思います。


エホバの証人の解釈しているように、仮に国連と諸政府によって諸宗教の組織が攻撃されることになったら、それは果たして未曾有の大患難になるでしょうか。


確かに一部の過激な宗教団体は、武装してテロを行なったりします。しかし、多くのキリスト教イスラム教、仏教の団体は、殺人を非としており、憐みを説いている場合が少なくありません。それで多くの宗教グループは、武装していません。ですから、仮に国連と諸政府が諸宗教の団体だけを攻撃することがあったとしても、それは未曾有の大患難とはならないでしょう。


一方、国際組織と諸政府が、アメリカを攻撃するとしたら、それは世界を二分する国際戦争となり、歴史上今まで起きたことがないような苦難の時になります。なぜなら、アメリカの軍事力は、世界全体の軍事力の半分近くあるからです。


ストックホルム国際平和研究所が、2012年時点における上位15カ国の軍事費が世界の総軍事費に占める割合を掲載したサイトがあります。それによると、アメリカの軍事費の世界の総軍事費に占める割合は、39%です。一方、軍事費の2位の中国から11位の韓国までの軍事費の合計が、総軍事費に占める割合も、39%です。ですから、アメリカ合衆国の軍事費は、上位10カ国の軍事費と同じです。



Pershing II foreground - SS-20 background - Bell XP-59A Airacomet - Smithsonian Air and Space Museum -2012-05-15 by dctim1


Missile, Anti-Submarine, Subroc by cliff1066™


040604-O-0000C-002 by Marion Doss


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アメリカの軍事費は世界の上位10カ国の軍事費と同じ


ですから、アメリカは強大な軍事強国であり、もし、アメリカと、アメリカ以外の諸国家の間で戦争が起こるならば、確かに、世界を二分する大惨事になります。それは、未曽有の大患難となるでしょう。


長年、アメリカは膨大な軍事費を費やしてきました。現時点でどの国家もアメリカと戦争をして勝利を得られる国家はないと思います。


しかし、以前よりもアメリカの軍事費が全体に占める割合は減っているので、アメリカは軍事費を削減するよう努力をしているようです。それは、世界の平和に貢献すると思います。


私は、南の王に勝利を得ることになる北の王は、イスラム圏のどこかの国だと考えています。それで、大患難は、新しい国連と諸国家が諸宗教ではなく、アメリカという国家に総攻撃をしかける時に起きると解釈しています。今、イスラム圏の国の間では反米感情が強いです。もし、アメリカが、全地で他の諸国家との戦争を行ない続けるならば、将来反米感情が世界的に、高まっていくことは考えられることです。それは、大患難につながりえると思います。


何よりも聖書と聖書の神エホバに対する信仰を培い、聖書に基づいた預言の解釈を見分けて、それに基づいて行動できるように、聖書についての知識を取り入れ、聖書に精通していくことをお勧めしたいと思います。(テモテ第一2:4)


さらに、大患難ができるだけ起きないように、また強大な軍事力を持つアメリカによって滅ぼされないように、今どのように行動することが諸国家にとって賢明なのかということについての記事を出したいと思います。


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