諸国家は軍備を増強してアメリカとの戦争に勝利しますか

 諸国家は軍備を増強すれば、それでアメリカとの戦争に勝利することができるのでしょうか。たとえば、ロシア、中国、北朝鮮などの国家は、軍国主義を追い求めてアメリカに勝利を収めることができるのでしょうか。


 聖書はその最後の書ヨハネへの啓示の中で、大いなるバビロンという名前の大娼婦が存在することを予告していました。(啓示17:1,5)その大娼婦はアメリカ合衆国を表わしていました。「彼女の中には、・・・地上でほふられたすべての者の血が見いだされた」とありますから、大いなるバビロンは、全地で多大の血を流すことが予告されています。(啓示18:24)


 また、「地の王たちは、彼女と淫行を犯し、地に住む者たちは彼女の淫行のぶどう酒に酔わされ(る)」ことが予告されていました。(啓示17:2)


 「淫行を犯す」とは、キリスト教国家アメリカが神に不忠実になり他の諸国家と同盟を結ぶことを意味していました。また、「地に住む者たちは淫行のぶどう酒に酔わされ(る)」というのは、諸国民が、アメリカとアメリカの同盟国家により、血を流されることを意味していました。(啓示17:2)例えば、朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争などの例があります。



(babylonthegreat4)
聖書は大娼婦大いなるバビロンが野獣を支配し淫行を行い世界の覇権を振るい流血を行為を行うことを預言していました
この預言はアメリカに成就しています
 

 聖書がアメリカについて予告していたことは成就しています。ですから、通常、ある国家が、他の多くの諸国家と同盟しているアメリカに勝利を収めたり、致命的な打撃を与えて、取って代わることは決してできません。


 そして、アメリカは、ダニエル11章の中で、予告されている最後の南の王です。そして、聖書によると、南の王を最終的に倒すことになっているのは北の王です。そして、最後の北の王はロシアでも中国でも北朝鮮でもありません。(ダニエル11:40,42)


 先回も述べたように、歴史上に、確かに兵士の数の少ない国家が、兵士の数の多い国家を打ち破るということはありました。例えば、西暦前4世紀、ギリシャアレクサンドロスに率いられた4万7千のギリシャ軍は、ガウガメラで20万とも100万ともいわれたダリウス3世指揮下のペルシア軍を破りました。(ガウガメラの戦い
 

 しかし、注目しなければならないことは、アレクサンドロス大王の勝利は、聖書の中で予告されていたということです。それは、雄のやぎが雄羊を倒すという形で預言されていました。(ダニエル8:7,20,21)聖書の中で預言されていたことが成就しました。



(goat1)
聖書は雄ヤギであるギリシャが雄羊であるメディア・ペルシャを倒すことを予告しておりその通りになりました

 
 しかし、通常は、兵力の多い国家の方が勝利を収めるのは、当然です。そして、アメリカは軍事予算を大幅に削減していますが、それでも2013年の軍事予算は、総合軍事力二位のロシアのおよそ八倍です。また、三位の中国のおよそ五倍です。ですから、アメリカの軍事予算は今でも膨大なもので、もし攻撃されたら、勝利を得られるだけの軍事力を持っています。また、今まで巨額の軍事予算を費やして、最新式の軍備を整えてきたはずです。そして、アメリカが世界の覇権を握ることは聖書に預言されています。


グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)の「世界の軍事力ランキング2014年版」
Countries Ranked by Military Strength (2014)


 北の王は、ダニエル8章に出てくる雄のやぎの大いなる角が折れて出て来た四つの角の一つから出てくる小さな角です。(ダニエル8:8,9)それで、北の王は、ギリシャアレクサンドロス大王の帝国から派生した四つの国から出てくる国です。それはどこかのイスラム圏の国です。



(alexanderempire)
聖書はアレクサンダー大王の国から分かれた四つの国の中から北の王が出てくることを予告しています−この北の王でなければ南の王を倒すことは決してできないでしょう


 そのイスラム圏の国の北の王でなければ大いなるバビロンを倒すことには決してならないでしょう。ですから、たとえ諸国家が軍事力を増強しても、アメリカに致命的な打撃を与えることはできないでしょう。少なくとも、アメリカから大変な打撃を受ける可能性があります。


 さらに、聖書は、神が大いなるバビロンを終わらせるという裁きを下されるのは、聖なる者たちの「血に酔う」と表現される程、良心的なクリスチャンという市民を殺害するゆえであることを示しています。
 

 しかし、大いなるバビロンが強権的になる兆候は見られているとは言え、アメリカ政府がアメリカ国内で良心的なクリスチャンの血を大々的に流すということは、まだ起こっていません。そういうことが起こるならば、それは世界各国のメディアやSNSなどによって隠しようがないでしょう。


 しかし、良心的なクリスチャンは、全世界に存在しますし、人々の命を奪うのは、単に米国の強制収容所に投げ込むだけでなく、いろいろな方法が可能であるので、どんなことが起きているのか、世界中で起きていることを観察していきたいと思います。


 数年前よりも、南の王の軍事費は少なくなっており、南の王は全地における流血をある程度自制しているように思います。ですから、今は、「平和のための時」です。(伝道の書3:8)それで、軍事力を増強して、アメリカに攻撃をしかけてかえって大きなダメージを受けるよりも、外交と対話によって和平を講じるのが賢明です。

[関連する記事]
エレミヤ27章・南の王に服することによって滅びを免れる
地の王たちの上に王国を持つ大いなる都市
ダニエル8章・ギリシャはメディア・ペルシャに取って代わる
啓示17章・全地は大娼婦の淫行のぶどう酒に酔わされたか
ダニエル8章・常供のものを取り去る小さな角である北の王
[ライブドアブログの最近の更新]
エホバの証人の排斥理由秘密主義について