今アメリカに立ち向かうのは賢明なことですか

 ロシアは、ウクライナのロシア派を支援するために軍隊を差し向けました。それは、アメリカに対抗することを意味します。





Kremlin.ru (russia)
ロシアがアメリカと対抗して軍隊を差し向けるのは賢明ですか



  また、アメリカと韓国が軍事合同演習をしました。そのため、北朝鮮はそれに反発して、日本海に向かってミサイルを発射しました。北朝鮮は、アメリカをミサイル攻撃することを考えています。



  また、中国は、南シナ海での領有権問題をめぐってアメリカと対立しています。中国はアメリカとの軍事的対立も辞さないような構えに見えます。



(chinesenavy1)
中国軍がアメリカに軍事的に対抗するのは賢明ですか




 今、アメリカに対抗するのは賢明なことですか。聖書から考えてみましょう。


 聖書は、南の王であるアメリカを倒すのは、北の王であるどこかのイスラム圏の国であることを明らかにしています。しかし、もっと詳しく言うと、その北の王の国家は、イスラム圏のどこかの国家ですがイスラム教を捨てて、キリスト教を標榜する国家のようです。(啓示13:11;ダニエル11:37,38)


 聖書は世界強国の移り変わりを預言してきました。そして、その預言は過去に成就してきました。ですから、聖書の預言はこれから将来も成就していくでしょう。


 将来どこかのイスラム教出身の国家が強大になっていき、最終的にアメリカを倒すことが予測できます。しかし、その時までは、どこの国家もアメリカを倒すことはできません。南の王は大患難の直前まで勢力を振るうようです。


 まず、啓示13章によると、ふたつの野獣が登場しています。まず、十本の角と七つの頭のある野獣が登場しています。そして、その頭の一つは、致命的な打ち傷を受けますが、その傷はいえてしまいます。(啓示13:3)


 南の王は、北の王による最初の攻撃によって大きなダメージを受けますが、二度目に攻撃された時には、南の王は回復し北の王に勝利します。(ダニエ11:25,26.29.30)それで、十本の角と七つの頭のある野獣の頭のひとつ、致命的な打ち傷を受けながら回復する国家とは、南の王を意味していると思います。


 そして、人類全体は、南の王が回復し北の王に勝利したのを見て、感服して南の王を崇拝することになっています。(啓示13:4)


 啓示13章11節以降、「別の野獣」が登場します。この野獣は、「剣の一撃を受けながら生き返った野獣のために像を作るように」と言います。(啓示13:14)


 ダニエル書によると、北の王が「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」を据えます。(ダニエル11:31)ですから、啓示13章11節以降登場する「別の野獣」とは、北の王だと思います。 信じられないことですが、北の王は南の王に誉れを帰しながら南の王を中心として、野獣の像を作ることを提唱するようです。


 さらに、大いなるバビロンつまり南の王は、「地の嫌悪すべきものの母」と述べられています。(啓示17:5)すなわち、啓示13章と一致して、南の王は、「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」を産み出すのに関わることを示唆しています。ですから、南の王は、荒廃をもたらす嫌悪すべきもの、北の王の成立する国際組織に加わらないのではなく、加わり、そして、当初は、緋色の野獣を思いのままに支配するようです。


 さらに、啓示の17章によると、緋色の野獣すなわち荒廃をもたらす嫌悪すべきものの上に、大娼婦が座っています。(啓示17:16。マタイ24:15,21,22)大娼婦は、南の王です。(啓示17:3)大いなるバビロンが荒廃をもたらす嫌悪すべきものの上に座っていることも、荒廃をもたらす嫌悪すべきものが設立された時も、南の王がその組織を支配していることを示しています。


 それで、南の王は容易に倒れません。北の王によって最終的に大患難で倒される直前まで、かなり長く世界に覇権を行使します。大患難で、北の王によって倒される直前まで、南の王中心の世界体制です。


 そして、聖書によると、少なくない国家が南の王によって倒されます。ダニエル7章には南の王を表す小さな角の前に国家を表す三本の角が引き抜かれると預言は述べています。(ダニエル7:8)


 さらに、啓示17章によると、緋色の野獣の七つの頭、つまり「七人の王」のうち「五人」もの王が「倒れ」ます。(啓示17:10)このことは、緋色の野獣に含まれている政権、もしくは、緋色の野獣の前身である国連に属していた国家もしくは政権の多くが大いなるバビロンの前に倒れることを示唆しているのではないかと思います。


 また、啓示の書は「彼女(大いなるバビロン)の中には、・・・地上でほふられたすべての者の血が見いだされた」と述べています。(啓示18:24)ですから、南の王の時が来るまで、南の王に立ち向かうのではなく、良い関係を築くのが賢明です。そうしなければ、命を失う可能性が高いでしょう。


 こうして、聖書預言を考慮すると南の王の前に多くの国家、また政権、また大勢の個人が倒されることを示しています。それで、ロシアも中国も北朝鮮アメリカに立ち向かっても決してアメリカを倒すことはできないでしょう。それどころか、自らが南の王によって滅ぼされる可能性があります。たとえ、戦って引き分けになったと表明上見えたとしても、非常に大きなダメージを被る結果になるでしょう。


 このことは、南の王に立ち向かうのではなく、南の王と良い関係を持つように努力する方が賢明であることを示しています。
 

 
 軍事同盟を結ぶということは神の目に「淫行」また「売春」であるので、私は同盟国でない方が自国の保護になると考えます。(エゼキエル23:16-18,22)しかし、軍事同盟関係にあってもなくても、南の王と良い関係を保つようにした方が、自国の存続に貢献すると思います。


 とりわけ、今欧米諸国は性急に武力に訴えるのではなく、話し合いを通して、問題を解決しようと努力をしています。その努力は褒めるべきことであり、ロシアにとっても中国にとっても北朝鮮にとっても感謝すべきことだと思います。


 それで、私は機会があるうちに、南の王に立ち向かうのではなく、平和的に解決するよう努力されることをお勧め致します。ロシアも中国も北朝鮮も最後の南の王と平和な良い関係を保つことをお勧めします。自国と、自らの政権の存続を図られてください。