JAL123墜落の真相の可能性(19)−現場に北朝鮮人がいたという説


  JAL123機の墜落問題を執念を持って調べた方がそれをブログにされています。真実を探求しようとするその努力は、基本的に、立派なものだと思います。その中のひとりの人が言われるには、日本の自衛隊の中に秘密部隊が存在するということです。その秘密部隊が、JAL123機の生存者が死ぬにまかせるように画策したのではないかということです。

 その方は、その秘密部隊の人々に命をねらわれているそうです。その人が言われるには、秘密部隊の人が電子銃や神経ガスを使われたそうです。そして、それは主には航空自衛隊熊谷基地の人たちだそうです。

私は、JAL123機の墜落現場に早期に派遣されていた、自衛隊の秘密部隊の正体についてさまざまに考えることができると思います。

(1)自衛隊の秘密部隊に北朝鮮人が含まれていたのか

 「日本の黒い霧」のブログの主は、自衛隊熊谷基地の秘密部隊は、北朝鮮の人々が含まれていると言われています。自衛隊の秘密部隊には、外国人を採用するそうです。また、やくざや与太者を採用するそうです。 

 そのブログの主は、それらの自衛隊員のえりを拡大してみて、正規の自衛隊の制服を着ていない自衛隊員がいると言っています。つまり、偽物の自衛隊員が入り込んでいた可能性があるということです。あるいは現地に落ちている徽章あるいはボタンが北朝鮮のものだったと言っておられたと思います。

 そのブログの主の親しい仲間に、軍事専門家がおられるということなので、そういう方々の方がよく自衛隊の状況もご存知でしょうし、実際に自衛隊員の知り合いがおられて状況をお尋ねすることもできるはずなので、そのおっしゃることが正しいのかもしれません。


(2)自衛隊の秘密部隊に外国人が採用される理由として考えられること

 しかし、日本の自衛隊の秘密部隊に北朝鮮の兵士が含まれていたとしても、すぐに北朝鮮の国家的な介入があったとは言えないでしょう。確かに、上位の権威の警察や自衛隊には、武器を使う悪行者に対して武力を行使する、つまり、殺人を行なう部門が必要となるでしょう。


 そうしたことを常識的な感覚を持っている一般の日本人はしたがらないでしょう。一般の日本人は、銃を持たないことが普通なので、よっぽどのことがなければ、殺人を進んでしようとは考えません。そのため、とりわけ、殺人をするということが必要になる部門で働く人は、米国や北朝鮮などの軍事強国の外国人を採用することが必要になるのでしょう。そのため、たまたま、北朝鮮の人が含まれていたのかもしれません。


 北朝鮮人は、脱北者も確かに昔から存在します。昔から北朝鮮で行なわれている人権侵害のために北朝鮮に対して敵対する立場になった人もいるかもしれません。それで、脱北した北朝鮮の人の中には、個人的には、米国や韓国、日本の側に立って戦うという立場に変わる人もいるでしょう。その中には、米国、韓国、日本の武力を使う組織の中に入るという人もいるかもしれません。

 そして、北朝鮮人の兵士は、ただ日本政府の乗客を殺害するようにという指示に盲従したのでしょうか。もし、北朝鮮の兵士がその指示に盲目的に従って無実の一般国民を殺害したとすれば、それは、もちろん、彼らにも、責任があります。無実の人々を殺すようにという命令が出されたとしても、その命令に盲従する必要はないからです。その実行犯は殺人の罪を犯していると言えます。


  しかしながら、たとえ、国家秘密を守るためであるとしても、罪のない国民を殺すという指示を出したとしたら、その指示を出した人に殺人の責任があると思います。国家の長は国民の命を守るべきであって、国家機密を守るために国民を殺害するようなことを決してするべきではなかったと思います。


(3)北朝鮮の国家的な介入が絶対ないとは言えないが可能性が低いと考えます


 また、万が一、北朝鮮が、国家的に、JAL123機の撃墜や残された乗客の殺害にかかわっていたとすれば、その動機は何でしょうか。1994年北朝鮮金日成が死去したので、JAL123墜落時1985年には、まだ金日成が指導者でしたが、取り立てて日本航空を墜落させ、その乗客をできるだけ殺すということまでする動機はないように思います。JAL123機の乗客が死ねばどのようなメリットが北朝鮮にあるでしょうか。





North Korean propaganda poster of the local first president Kim Il-sung.
unknown Photograph: Gilad Rom - Kim_Il_Song_Portrait.jpg
JAL123機の墜落時期はまだ金日成の在命中で北と南が少しは雪解け状態にありました


(4)もし万が一北朝鮮の国家的な介入があった場合考えられる理由


 しかし、日本は朝鮮戦争において、主に非軍事面で米国や韓国に協力しました。いわゆる後方支援を行ないました。そして、日本国内の米軍基地から朝鮮半島に向かって多くの米軍機が飛び立ちました。そして、朝鮮戦争の間に、約三百万人の北朝鮮の兵士や一般人が死亡したのですから、そのため、日本に恨みを抱くという事は考えられます。


 昔から北朝鮮は日本人を拉致しています。それは、日本が朝鮮戦争で実際に兵士を派遣しなかったものの、米軍に協力したことを大変恨みに思っているための行動なのでしょうか。


 それで、北朝鮮が日本に対して何らかの攻撃をすることは考えられますが、北朝鮮に対して何らの敵意を持たない飛行機の乗客を皆殺しにしなければならない理由は無かったのではないかと思います。しかし、北朝鮮は、今でも反米感情が強いですが、金日成主席の時、もっとその感情は強かったと考えられるので、敵意の一番の対象は米国であったはずであり、そこまで日本に対して謀略を図るでしょうか。

 そして、もし、北朝鮮の徽章、あるいはボタンが落ちていたとしたら、落ちているのはおかしいでしょう。わざわざ北朝鮮に注意を引くような仕方で、バッジ、あるいはボタンが落ちているのはおかしいと思います。北朝鮮が関係していると間違って判断させるために誰かがそれを落としていたという可能性もあるのではないでしょうか。その徽章はいつ発見されたのでしょうか。


 それで、日本の黒い霧のブログの主が、さまざまな飛行機の破片の写真の証拠を上げられて、空中戦があって多くの飛行機が撃墜されたと主張されるのは分かります。


 しかしながら、自衛隊の秘密部隊が主に、北朝鮮の人々でなっており、その秘密部隊が首都攻略をしようとしているということに関しては、そのように言われる根拠が薄弱であるように思います。もちろん、個人的には、秘密部隊の中に北朝鮮の人が含まれていることは考えられます。個人的に北朝鮮の人が含まれていても、組織的に首都攻略をするのは難しい事でしょう。


 しかし、日本の自衛隊の秘密部隊のほとんどのメンバーが北朝鮮国籍の人であるというのであれば、それは、望ましい事ではないでしょう。決して、日本の文民政府の言うことに従わない可能性もあるでしょう。実際、外国籍の人が主なメンバーであれば、自分たちの所有している武力を用いて、日本の首都攻略なども考えることはありうることかもしれません。


  また、万が一、秘密部隊に北朝鮮の元兵士などがあまりにもたくさん入っているということであれば、自衛隊の秘密部隊に入っている元北朝鮮の兵士の中には、秘密裏に北朝鮮の国家の指導者と連絡をとって、日本の首都に軍事攻略をするという計画を立てるということは起こり得るかもしれません。
  

  しかし、そのブログの主はなぜそのように主張するのか、根拠をもっと提出していただきたいと思います。
 

(5)外国の背景を持つ人々が日本の政治の世界の中にも入っている


 ネットの中には、日本の政治の世界の中にも、外国籍を持つ人や、北朝鮮などの背景を持つ人が立候補したりしているという情報が載っています。例えば、民主党の党首が台湾国籍を持っていることが報道されていました。また、東京都知事に立候補された方の中には、北朝鮮の背景を持つ方は少なくないようです。しかし、移民が外国の中で、その国の国民となっている人は少なくないです。そのため、そうしたことは起こり得ると思います。

 そうした人々が、ある程度は、自分の出身国や、関係が深い国の益を図ろうとするのは自然な事で、それが必ずしも悪いとも言えないでしょう。外国に住んでいる日本人もある程度は、日本のためになることをしたいと考えるのは自然な事で、私たちは外国にいる日本人がそのようにするならば、嬉しく思うでしょう。

 ですから、平和的な仕方で、外国由来の方々が自国の益を求めるのを否定することもできないでしょう。しかしながら、そうした人々に、日本を軍事的に倒壊させようとする意図があるとすれば問題になるとは思います。


(6)秘密部隊が独自に外国の指示を受けて行動したのか

 しかしながら、その自衛隊の秘密部隊、あるいは救援隊に秘密裏にもぐりこんだ人たちが外国の指示を受けて乗客の生存者ができるだけ少なくなるように図ったという可能性も皆無ではないかもしれません。