ヨブ1章・サタンのもたらす災いとエホバの力

「神の火が天から下り,羊と従者たちの中で燃え盛り,これを食らい尽くしました。それで,私が,ただ私ひとりが,どうにか逃げましたので,あなたにお知らせ致します。」(ヨブ1:16)


 ヨブは、神を恐れ、悪から離れている神の僕でした。サタンが、神の保護と祝福があるので、神を恐れているのだと言ったので、エホバはサタンがヨブに災いをもたらすことを許しました。その時、サタンはどんなことをヨブにしたでしょうか。


 シバ人を駆り立てて、ヨブの従者を殺し、ヨブの牛と雌ろばと奪わせました。(ヨブ1:14,15)また、上記にあるように火を天から下らせ、羊と従者たちを殺しました。(ヨブ1:16)また、カルデア人を駆り立てて、らくだを奪い、従者たちを殺しました。(ヨブ1:17)さらに、大風を吹かせて家を打ち、家が崩れてその下のヨブの子供たちが皆死ぬようにさせました。(ヨブ1:19)さらに、また、サタンは足の裏から頭のてっぺんまで悪性のはれ物でヨブを打ちました。(ヨブ2:7)


  実に様々の災いをサタンはヨブにもたらしました。悪魔サタンは、人を動かして人を殺させたり、物を奪わせたりすることができることが分かります。また、天から火を下らせることもできます。また、自然界の力を操作して破壊をもたらすこともある程度できるようです。また人を病気にさせることもできます。


天から火が下ってくるという奇跡を呼び物にしている宗教があります。それは、悪魔サタンも行なえることです。


 多くの人は、災いが自分に臨むと神がそれらの災いをもたらしたと考えて、神をのろうことがあります。けれども、非常に様々な災いを悪魔サタンや悪霊が人間にもたらすことができることを聖書は示しています。もちろん、悪魔サタンの影響を受けた人間も他の人に災いをもたらし、人に暴力を振るったり、傷つけたり、殺したり、所有物を奪ったりすることもあることが分かります。


 それで、人間が経験している災いの多くは、サタンと悪霊、またそれらの者たちの影響を受けた人間であると言えます。
愛と平和の神であるエホバが公正に反する仕方で人間に理由のない災いをもたらすことはありません。それで、私たちは悪魔サタンや彼に影響された人間が自分や他の人にもたらした災いのために神を呪うことがないようにしたいと思います。


 神の僕ヨブはエホバの許しのもと、一時的に悪魔サタンのもたらした災いを経験しました。けれども、ヨブはエホバの崇拝者であり続けたので、最終的には、エホバの保護と祝福を再び受けました。そして、サタンのもたらした病気からも回復し、健康を取り戻し、以前より、二倍も富んだ者となり、子供たちも再び十人与えられました。(ヨブ42:10,12,13)またヨブの死んだ十人の子供たちは、将来地上の楽園で復活することでしょう。(ヨハネ5:28,29)このことから、エホバは悪魔サタンがもたらした災いを完全に元に戻す力を持っておられることが分かります。


 また、ヨハネへの啓示の書は、数え切れない大群衆が大患難を生き残ることを保証しています。(啓示7:9,14)それで、悪魔サタンは、戦争を引き起こして未曾有の大患難をもたらすことができますが、エホバはその大患難から忠実な神の僕を保護することがおできになります。


 今日、クリスチャンは悪魔サタンと悪霊のもたらす災いを経験することもありますが、イエスは神の僕に復活があることを述べ、神に忠実であり続けるように励ましています。(ルカ12:4〜7)


 エホバは悪魔サタンが私たちの命を奪うことがあったとしても、復活によって命をまた私たちのために取り戻すことがおできになります。そして、地上の楽園で、忠実な神の僕は、失われた健康や物質の資産を取り戻すことになるでしょう。エホバはサタンのもたらした災いや害をすべて元に戻し、それ以上に祝福なさる力を持っておられます。


ヨブ記・エホバとサタンの間の人間の忠誠に関する論争http://blog.livedoor.jp/littleyohane/archives/51460650.html

ルカ4章・なぜ悪魔にすべての王国の権威が与えられているかhttp://blog.livedoor.jp/littleyohane/archives/51388223.html