エゼキエル33章・イスラエルが荒廃した原因−偶像崇拝・流血・武力に頼る

 エゼキエル33章は、エホバ神がどのような道徳基準を持っておられるかを示しています。また、その道徳基準に反する場合、エホバ神がある国家、もしくはある組織に破滅をもたらし、その土地に居住することを許さない場合があることを示しています。(エゼキエル33:26)

 エホバ神は「わたしはいつでも同じ者である」と言われています。(イザヤ43:13)ですから、今日においても、エホバ神は過去と同じ仕方で行動され、ご自分が同じ道徳基準を持っておられることを示されることになるでしょう。



A color version of Joseph Priestly's A New Chart of History.
エホバ神は歴史を超えて存在される同じ神です


昔のイスラエル人は、武力に頼り、淫行を行い、血を食べることよって神の律法に違反して神の怒りを買い、ユダとエルサレムは荒廃することになりました。




(1)武器や軍事力に頼る事


 イスラエル人は、剣に頼りました。「あなたがたは剣に頼った」と非難されています。(エゼキエル33:26)剣に頼るとは、武器や軍事力に頼ることを意味しています。

 ある人々は、武器を製造したり所有したりすることにより、自国が安全になると考えるかもしれません。もちろん、聖書は国家が軍隊や軍勢を持つこと、剣を持つことを禁止してはいません。(マタイ22:7。ルカ14:31-32。ローマ13:4)しかし、その剣や兵士を不当な仕方で行使すると問題が生じます。


 軍事力を増強すると、その武器をいたずらに保持しているのがもったいなくなり、使いたくなります。そのために、紛争が生じた時、容易に武力に頼って、問題を解決しようとするようになります。また、自衛のためにその武器を使うのではなく、その武器を使って他国に侵略することを考えるかもしれません。すると、敵を増やすという結果になります。

 日本は戦前天皇制と軍部の支配のために、アジア各国に侵略して大勢の人々を殺しました。その結果、戦後、七十年たっても、周辺の中国や韓国との関係がうまくいかないことがあります。それで、流血は世代を超えて憎しみが続く場合があります。そして、そのことに流血を憎まれるエホバ神も関係されているのでしょう。 


 武力に頼って問題を解決しようとすると、その国家は他の諸国民から怖れられ、ある程度自国の思い通りにできるかもしれませんが、憎まれることにもなるでしょう。自分の家族や友人の命を奪われた人は、殺人者を許せないと考えるでしょう。そのため、命を奪われた人は、軍事力を不当に用いる国家の強硬な反対者になったり、また、その国家に復しゅうすることを人生の目的にするかもしれません。それで、武器に頼った国家や人々は、実際は自分たちの身を危険にします。


 すると、その国家はいつまでも存続できないという結果になります。過去において過度に流血を行なう国家が倒れて存在しなくなったという事例はたくさんあります。例えば、バビロンやアッシリアなどの軍事国家は存在しなくなりました。軍事強国が別の軍事国家に倒されてしまうということが頻繁に起きました。バビロンやアッシリアに起きた事は、エホバ神のご意志でした。





David Stanley Babylon Palace
A sweeping view of the restored Palace of Nebuchadrezzar II at Babylon, Iraq,
流血のバビロンは滅びました−エホバ神が流血を容認されないことを示しています


(2)武器の製造をすることも流血を促進する


 また、私たちは、自分たちの知識や技術を他人を殺したり傷つけたりすることに用いるべきではありません。どんな知識も技術も平和利用もできれば、軍事利用もできます。

 実際に自分が武器を用いて人殺しをすることを避けるだけでは十分ではありません。私たちは、武器を用いて他の人が人殺しを効果的にできるように助けるべきではありません。昔、エホバ神は王に対して、「自分のために馬を多くするべきではなく,また馬を多くするために民をエジプトに戻らせてもいけない。」と言われました。(申命記17:16)しかし、ソロモン王は馬をエジプトから輸入し、兵車を増やしてしまいました。馬と兵車は当時戦争のための道具でした。馬や兵車を増やすことは今日では、武器を増やすことを意味します。

 そして、ソロモン王が戦いの道具を増やしたにもかかわらず、ソロモン王の息子の時代にイスラエルは二つに分裂してしまいました。ソロモン王がしたことは何の助けにもなりませんでした。



ソロモン王が軍事力に頼ったことは何にもならず国は二つに分かれる結果になりました
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 さらに、武器の製造に携わることは、他の人を殺し、傷つけることになるので、他の人を愛することにはなりません。(マルコ12:31)さらに、国家の益に結びつくとは限りません。


 それで、さまざまな武器、銃器や毒ガス、生物兵器としての細菌、核兵器、軍用機、戦車などを製造する企業で働くことは、流血を促進し、エホバ神の不興を買うことになるでしょう。


(11)武器に頼るのではなくエホバ神に頼りましょう


 確かに、銃を持たない無実の人々がただ殺されるという事態も少なからず起きています。しかし、その人々は少なくとも神に罪を犯すことを避けることができています。そのために、その人には復活の希望があります。(ヨハネ5:29)さらに、緊急時での祈りがエホバに聞かれて、命を脅かされるような災害や事故など危機的な時を生き永らえるということも起こるでしょう。(詩編34:7。箴言13:6;18:10)


(12)人々と信条や意見が異なる時に武力ではなく話し合いに頼りましょう


 また、諸国家や人々のグループの間で意見や信条が異なる時に、交渉によって平和的にその問題を解決しようとするのではなく、武力に頼って自分の思い通りにしようとすると、結果が非常に悪くなります。


 例えば、シリアやウクライナで、政府や一部の人々は自国や他国の軍事力に頼って自分の思い通りの結果を得ようとしました。その結果、国土は荒廃し、大勢の人々が死にました。また、多くの人々は周囲の国家に逃げなければなりませんでした。 


 剣に頼ることは結果がとても悪くなります。問題が生じた時に、できる限り人々と話し合うように互いの調整を図りましょう。そして、エホバ神の非とされる流血を避けましょう。「平和を求める人」になりましょう。(イザヤ1:15。マタイ5:9)


(3)今日血を食べることを避ける益


 最初に挙げられた「血と共に食べ続ける」とは、血抜きをしない肉を血と共に食べることを意味しました。モーセの律法の中では、肉を食べることは許されていましたが、血を食べることは禁じられており、食用の動物は、まず血を注ぎ出してから食べなければなりませんでした。(レビ17:13,14)しかし、イスラエル人は、その血を注ぎ出すという処置を行わずに、血と共に肉を食べるということを行なっていました。 


 今日、マーケットで売られている肉は、普通動物の賭殺場で血抜きの処置が行われています。そうしなければ、腐敗が早いからです。しかし、クジラの肉は、身体が大きいために、船上で血抜きの処置が行われていません。そのために、くじらの肉は血を大量に含んでいます。血抜きをしていない肉を食べる習慣で知られているエスキモーは大変短命です。血の食用は健康促進にはなりません。 


また、輸血も血を食べることです。輸血は血を媒介してエイズ、肝炎、エボラ出血熱、ジカ熱などのさまざまな致死的な病気に感染します。血を食べることを禁じるエホバの命令に従うと人間の健康の向上に貢献します。


(4)淫行や姦淫はエホバの不興をもたらす


 また、イスラエルでは、仲間の友の妻を汚すことが行われていました。(エゼキエル33:26)つまり、淫行や姦淫がはびこっていました。エホバ神は、結婚した男女が互いに忠節であることを求められ、結婚していない人が性関係を持つことを禁じています。(ヘブライ13:4)そうした神の律法違反があったために、エホバ神は、ユダとエルサレムがバビロンに攻撃されるに任されることになりました。


(5)神の律法を守ってエホバ神の不興を避けましょう


 それで、エホバが言われた通り、イスラエルは血の誤用、偶像崇拝、流血、剣に頼ること、姦淫のために荒廃してしまいました。エホバ神は、歴史を超えて存在しておられます。エホバ神は永遠に存在される神です。詩編には、「定めのない時から定めのない時に至るまで,あなたは神です」と言われています。(詩編90:2)そして、昔の人々に要求されたことを「末の日」の諸国家の政府や人々にも要求されます。


 今日も神の律法を無視するならば、同じことが起きるでしょう。私たちは聖書の神エホバ神の不興を買う行為を慎むようにしましょう。

エゼキエル33章・イスラエルが荒廃した原因−偶像崇拝と流血と軍国主義 

 エホバ神は「わたしはいつでも同じ者である」と言われています。(イザヤ43:13)ですから、今日においても、エホバ神は過去と同じ仕方で行動され、ご自分が同じ道徳基準を持っておられることを示されることになるでしょう。



A color version of Joseph Priestly's A New Chart of History.
エホバ神は歴史を超えて存在される同じ神です


(1)神はご自分の律法を守りご自分に頼る者たちを保護される

 エホバ神は、ご自分に信仰を持ってご自分のみ名に頼り、ご自分の律法を守り、ご自分のご意志を行う者たちは保護されますが、ご自分の律法に違反する者たちには、正当な報いが臨むようにされます。(詩編31:23。箴言13:6;18:10)



Title: Tetragrammaton. author: Sephardi Bible.
ヘブライ語の神の名−エホバ神はご自分に頼る者を保護される


それで、人々は、ご自分の律法を守ることを要求されるエホバという名を持たれる全地の創造者、全能者が存在することを知る結果になります。(イザヤ60:16。詩篇83:18)



(2)ユダは神の律法の違反のために国土が荒廃してしまった


 エホバがエゼキエルに音信を与えた時、エルサレムはバビロンによって陥落していました。(エゼキエル33:21)エゼキエル33章の後半では、エホバ神はご自分がそのようにされた理由を説明されました。さらに、それはその時以降起きることでもありました。


 バビロンによる攻撃のために、ユダは、一時的に荒廃して人の住まない所となってしまいました。考古学者G・E・ライトは,「この時代に都市が次々に人の住まない所となり,多くの都市には二度と人が住まなかったことを示す考古学的調査から見て……ユダが暴虐を被ったことは明らかである」と言明しています。(「聖書考古学」1957年版,179ページ)





old bet shemesh
イスラエルエルサレム地区にあるエルサレムの30キロメートルほど西にあるベトシェメシュ―昔のベトシェメシュは廃墟になりました


エホバの予告通り、ユダは「荒廃」しました。エホバ神は預言者たちを通してご自分の律法に違反する時、どのようなことが起きるかを予告されていたので、エホバの預言が成就する時、人々は、「わたしがエホバであることを知らなければならなく」なりました。(エゼキエル33:29)


 エホバ神がイスラエルに居住する場所を与えられたので、エホバ神はイスラエルがご自分の律法を守らない場合、その土地の居住許可を取り消すことができました。(エゼキエル33:25)


(3)イスラエルの人々がしていたさまざまな律法違反・偶像崇拝軍国主義


 イスラエルはどんなことをしていたのでしょうか。「あなた方は血と共に食べ続け、あなた方の糞像に目を上げ続け、絶えず血を注ぎ出す。それなのに、あなた方はこの地を所有してよいだろうか。あなた方は自分の剣に頼った。」とエホバ神はイスラエルを非難されました。(エゼキエル33:25,26) 

 イスラエルは食べることを禁じられていた血を食べました。(エゼキエル33:25)また、エホバ神の代わりに糞像を崇拝しました。それから、糞像に絶えず血を注ぎ出しました。(エゼキエル33:25)

 また、「剣」、つまり、武力に頼りました。(エゼキエル33:26)さらに、友の妻を汚しました。(エゼキエル33:26)つまり、姦淫を行ないました。そのため、エホバ神は、イスラエル人を剣で倒れさせ、約束の地が荒廃するようにされると言われました。(エゼキエル33:27)


 このことは、エホバ神がご自分の律法を守るように断固として要求されることを示しています。エホバ神は、ご自分がご自分の律法を守ることを断固として求められることを、事態の推移で示されることがあります。 


 聖書の預言は、エホバが、ご自分の律法を守ることを求められるために起きることになる将来の出来事を示しています。そして、その言葉が「実現するとき」人々は、「自分たちの中に預言者がいたことを知らなければならなく」なります。(エゼキエル33:33)



エホバ神はご自分の律法に違反する時災いが起きることを預言されています


(4)偶像崇拝と流血

 エホバ神が何より不興を覚えられたのは、イスラエル人が偶像崇拝と流血を行なっていたことでした。(エゼキエル33:25)実際、昔ソロモン王がエホバの律法に違反して偶像崇拝にふけるようになると、「エホバはソロモンに反抗する者」を数多く起こされたことが記されています。エドム人ハダド、レゾン、ソロモン王の僕ヤラベアムなどを反抗者として起こしました。(列王第一11:14)彼らは、イスラエルを憎んで、倒す機会を伺ったり、ソロモン王に反抗したりしました。エホバ神は偶像崇拝に対する不興を表明されます。


 さらに、エゼキエルはイスラエル人が「絶えず血を注ぎ出す」と言いました。異教の神の崇拝は、流血と結びついていました。カナンの土地ではイスラエル人は、バアルを崇拝して、モレクの神にヒンノムの谷で子供を犠牲として火で焼いて捧げるというこを行ないました。(エレミヤ32:35)




昔ユダではモレクの神に子供の犠牲が捧げられました
RonAlmog Follow Valley of Hinnom
ヒンノムの谷―聖書時代にここでモレク神に子供たちが火で焼いて捧げられた



歴史を通して流血が異教の神の崇拝と結びついてきました。北のイスラエル十部族の国家では、アハブがイゼベルと共にバアル崇拝を推進し、大勢のエホバの預言者たちを殺しました。(列王第一18:4)バアル崇拝は淫行や流血や国家主義と結びついていました。


(5)現代の偶像崇拝やオカルトと結びついた流血


 ドイツのヒットラーは表面上はキリスト教徒であるとしていましたが、聖書を間違って理解していました。イエスユダヤ人と戦っていたと信じ、自分がキリストが完成できなかった戦いを実現すると述べました。さらに、内々には、キリスト教や聖書を批判し、ローマ帝国が滅んだのはキリスト教のせいだと言っていました。さらに、ヒットラーは軍事力で帝国を成立させようと考えていました。また、一説には、ヒットラーの周囲は神秘主義やオカルトの影響を受けた側近がいました。そのため、彼はアーリア人が優秀で、ユダヤ人が劣等であると考えました。


 そのため、ヒットラーに率いられたナチス党やドイツ軍は、ユダヤ人や周囲の諸国民を何百万人も殺しました。それで、聖書の教えに対する反抗やオカルトの影響がヒットラーユダヤ人を初めとした人々の虐殺へと向かわせたようです。


(6)日本の神道の中での天皇


 さらに、日本も第二次世界大戦前は、神道が強く支配していました。神道は、古事記の神話に基づいています。古事記の上巻には多くの神々が登場します。天地開びゃくののち七代の神が交代し、その最後にイザナギイザナミが生まれ、ふたりは結婚し、山の神、海の神など様々な神を産みました。こうした国産みの途中、イザナミは火の神の出産のため、火傷を負い死んでしまいました。イザナギは黄泉の国(死者の世界)を訪れイザナミを連れ戻そうとするが、できませんでした。


 その後、イザナギが左目を洗ったときに天照大御神アマテラスオオミカミ)、右目を洗ったときに月読命ツクヨミノミコト)、鼻を洗ったときに須佐之男命(スサノオノミコト)を産みました。ですから、日本の古事記は、イザナギイザナミが日本を産み出した神だと主張しています。しかし、女神であるイザナミは死んでしまったので、神ではないでしょう。さらに、こうした記述は歴史的に正確だと考えられないのではないでしょうか。天皇はそうした神々の子孫であると考えられています。そして、日本は天皇の支配のもとに、明治時代から富国強兵を目指し、幾つもの戦争を行なってきました。



多くの神々に囲まれた明治天皇天皇は日本の神々の子孫だと考えられ崇拝され日本帝国の拡大のために戦争が推進させられました

 しかしながら、天皇家そのものはキリスト教の影響も強く受けました。そして、戦後、昭和天皇は人間であることを宣言し、平和な日本を作ることを努力してくださっています。

(7)殺人や日本倒壊をめざしたオウム真理教


 また、日本ではオウム真理教ヒンズー教の戦争の神シバ神を信じています。オウムは、日本社会を覆し、麻原自らが支配者になろうと考えていました。オウム真理教は、地下鉄サリン事件で13人の人を殺し、6300人の人を負傷させたことで有名ですが、他にも殺人を犯し、内部でも信者を殺害していました。




オウム真理教ヒンズー教の戦争の神シバ神を崇拝しています−ヒンズー教のシバ神は化身のひとつと考えています


 オウム真理教を詳しく調べた著作のネットでの情報によると、オウムは、北朝鮮やロシア、米国、韓国などの他の諸国家を用いて日本を荒廃させることを考えていたようです。今のシリアに起きたようなことが日本に起きるように計画していたようです。それで、昔から、異教の偶像崇拝や戦争や殺人や流血と結びついてきました。 


(8)堕胎により子どもを殺すという流血


 例えば、胎児を堕胎することは殺人であり、流血です。(詩編106:38)エホバの目に母胎にいる胎児も、ひとりの人間だからです。(詩編22:10;139:16)今日、胎児を殺すことは、昔のモレク崇拝のようにエホバ神からみなされるでしょう。それはエホバの怒りを買います。


(8)神の怒りを引き起こす殺人と流血


 聖書は、とりわけ、マナセの時代には、エルサレムの端から端まで罪のない者の血が流されたと言われています。(列王第二21:16)マナセの前には、良い王ヒゼキヤが支配していたので、エルサレムにはエホバ神を崇拝する人が大勢いたでしょう。マナセはそうした大勢のエホバの崇拝者の血を流したと考えられます。それで、エホバ神はユダを許さないことにされ、ユダはバビロンによって荒廃することになりました。(列王第二23:26,27;24:3,4)


 今日、テロ攻撃をして、何の罪もない市民を殺害することが行われています。自爆テロや、トラックや車で突っ込んで人の命を奪います。また、アメリカでは、劇場や学校で銃を乱射して、何の罪のない人を大勢殺害します。また、路上の面識のない人を殺すという犯罪も起こります。それは、テロ攻撃と同じです。

 それは、マナセの時代の殺人と同じことです。それらは、エホバ神の怒りを引き起こします。そのために、昔のイスラエルとユダは、いったん滅びたのです。そうしたことを行なう国家はエホバ神の怒りを買うことになるかもしれません。


(9)武器や軍事力に頼る事


 また、イスラエル人は、剣に頼りました。「あなたがたは剣に頼った」と非難されています。(エゼキエル33:26)剣に頼るとは、武器や軍事力に頼ることを意味しています。

 ある人々は、武器を製造したり所有したりすることにより、自国が安全になると考えるかもしれません。もちろん、聖書は国家が軍隊や軍勢を持つこと、剣を持つことを禁止してはいません。(マタイ22:7。ルカ14:31-32。ローマ13:4)しかし、その剣や兵士を不当な仕方で行使すると問題が生じます。


 軍事力を増強すると、その武器をいたずらに保持しているのがもったいなくなり、使いたくなります。そのために、紛争が生じた時、容易に武力に頼って、問題を解決しようとするようになります。また、自衛のためにその武器を使うのではなく、その武器を使って他国に侵略することを考えるかもしれません。すると、敵を増やすという結果になります。


 日本は戦前天皇制と軍部の支配のために、軍備を増強しました。その結果、アジア各国に侵略して大勢の人々を殺しました。そして、戦後、七十年たっても、周辺の中国や韓国との関係がうまくいかないことがあります。それで、流血は世代を超えて憎しみが続く場合があります。そして、そのことに流血を憎まれるエホバ神も関係されているのでしょう。 

 武力に頼って問題を解決しようとすると、その国家は他の諸国民から怖れられ、ある程度自国の思い通りにできるかもしれませんが、憎まれることにもなるでしょう。自分の家族や友人の命を奪われた人は、殺人者を許せないと考えるでしょう。そのため、命を奪われた人は、軍事力を不当に用いる国家の強硬な反対者になったり、また、その国家に復しゅうすることを人生の目的にするかもしれません。それで、武器に頼った国家や人々は、実際は自分たちの身を危険にします。

 すると、その国家はいつまでも存続できないという結果になります。過去において過度に流血を行なう国家が倒れて存在しなくなったという事例はたくさんあります。例えば、バビロンやアッシリアなどの軍事国家は存在しなくなりました。軍事強国が別の軍事国家に倒されてしまうということが頻繁に起きました。バビロンやアッシリアに起きた事は、エホバ神のご意志でした。





David Stanley Babylon Palace
A sweeping view of the restored Palace of Nebuchadrezzar II at Babylon, Iraq,
流血のバビロンはエホバ神のご意志のため滅びました


(10)武器の製造をすることも流血を促進する


 また、私たちは、自分たちの知識や技術を他人を殺したり傷つけたりすることに用いるべきではありません。どんな知識も技術も平和利用もできれば、軍事利用もできます。

 実際に自分が武器を用いて人殺しをすることを避けるだけでは十分ではありません。私たちは、武器を用いて他の人が人殺しを効果的にできるように助けるべきではありません。昔、エホバ神は王に対して、「自分のために馬を多くするべきではなく,また馬を多くするために民をエジプトに戻らせてもいけない。」と言われました。(申命記17:16)しかし、ソロモン王は馬をエジプトから輸入し、兵車を増やしてしまいました。馬と兵車は当時戦争のための道具でした。馬や兵車を増やすことは今日では、武器を増やすことを意味します。

 そして、ソロモン王が戦いの道具を増やしたにもかかわらず、ソロモン王の息子の時代にイスラエルは二つに分裂してしまいました。ソロモン王がしたことは何の助けにもなりませんでした。

 さらに、武器の製造に携わることは、他の人を殺し、傷つけることになるので、他の人を愛することにはなりません。(マルコ12:31)さらに、国家の益に結びつくとは限りません。


 それで、さまざまな武器、銃器や毒ガス、生物兵器としての細菌、核兵器、軍用機、戦車などを製造する企業で働くことは、流血を促進し、エホバ神の不興を買うことになるでしょう。


(11)武器に頼るのではなくエホバ神に頼りましょう


 確かに、銃を持たない無実の人々がただ殺されるという事態も少なからず起きています。しかし、その人々は少なくとも神に罪を犯すことを避けることができています。そのために、その人には復活の希望があります。(ヨハネ5:29)さらに、緊急時での祈りがエホバに聞かれて、命を脅かされるような災害や事故など危機的な時を生き永らえるということも起こるでしょう。(詩編34:7。箴言13:6;18:10)


(12)人々と信条や意見が異なる時に武力ではなく話し合いに頼りましょう


 また、諸国家や人々のグループの間で意見や信条が異なる時に、交渉によって平和的にその問題を解決しようとするのではなく、武力に頼って自分の思い通りにしようとすると、結果が非常に悪くなります。 


 例えば、シリアやウクライナで、政府や一部の人々は自国や他国の軍事力に頼って自分の思い通りの結果を得ようとしました。その結果、国土は荒廃し、大勢の人々が死にました。また、多くの人々は周囲の国家に逃げなければなりませんでした。


 剣に頼ることは結果がとても悪くなります。問題が生じた時に、できる限り人々と話し合うように互いの調整を図りましょう。そして、エホバ神の非とされる流血を避けましょう。「平和を求める人」になりましょう。(イザヤ1:15。マタイ5:9)


(12)神の律法を守ってエホバ神の不興を避けましょう


 それで、エホバが言われた通り、イスラエルは血の誤用、偶像崇拝、流血、剣に頼ること、姦淫のために荒廃してしまいました。エホバ神は、歴史を超えて存在しておられます。エホバ神は永遠に存在される神です。詩編には、「定めのない時から定めのない時に至るまで,あなたは神です」と言われています。(詩編90:2)そして、昔の人々に要求されたことを「末の日」の諸国家の政府や人々にも要求されます。
 今日も神の律法を無視するならば、同じことが起きるでしょう。私たちは聖書の神エホバ神の不興を買う行為を慎むようにしましょう。

エゼキエル33章・イスラエルが荒廃した原因−淫行と血を食べること

 エゼキエル33章は、エホバ神がどのような道徳基準を持っておられるかを示しています。また、その道徳基準に反する場合、エホバ神がある国家、もしくはある組織に破滅をもたらし、その土地に居住することを許さない場合があることを示しています。(エゼキエル33:26)

 エホバ神は「わたしはいつでも同じ者である」と言われています。(イザヤ43:13)ですから、今日においても、エホバ神は過去と同じ仕方で行動され、ご自分が同じ道徳基準を持っておられることを示されることになるでしょう。



A color version of Joseph Priestly's A New Chart of History.
エホバ神は歴史を超えて存在される同じ神です


昔のイスラエル人は、武力に頼り、淫行を行い、血を食べることよって神の律法に違反して神の怒りを買い、ユダとエルサレムは荒廃することになりました。




(1)武器や軍事力に頼る事


 イスラエル人は、剣に頼りました。「あなたがたは剣に頼った」と非難されています。(エゼキエル33:26)剣に頼るとは、武器や軍事力に頼ることを意味しています。

 ある人々は、武器を製造したり所有したりすることにより、自国が安全になると考えるかもしれません。もちろん、聖書は国家が軍隊や軍勢を持つこと、剣を持つことを禁止してはいません。(マタイ22:7。ルカ14:31-32。ローマ13:4)しかし、その剣や兵士を不当な仕方で行使すると問題が生じます。


 軍事力を増強すると、その武器をいたずらに保持しているのがもったいなくなり、使いたくなります。そのために、紛争が生じた時、容易に武力に頼って、問題を解決しようとするようになります。また、自衛のためにその武器を使うのではなく、その武器を使って他国に侵略することを考えるかもしれません。すると、敵を増やすという結果になります。

 日本は戦前天皇制と軍部の支配のために、アジア各国に侵略して大勢の人々を殺しました。その結果、戦後、七十年たっても、周辺の中国や韓国との関係がうまくいかないことがあります。それで、流血は世代を超えて憎しみが続く場合があります。そして、そのことに流血を憎まれるエホバ神も関係されているのでしょう。 


 武力に頼って問題を解決しようとすると、その国家は他の諸国民から怖れられ、ある程度自国の思い通りにできるかもしれませんが、憎まれることにもなるでしょう。自分の家族や友人の命を奪われた人は、殺人者を許せないと考えるでしょう。そのため、命を奪われた人は、軍事力を不当に用いる国家の強硬な反対者になったり、また、その国家に復しゅうすることを人生の目的にするかもしれません。それで、武器に頼った国家や人々は、実際は自分たちの身を危険にします。


 すると、その国家はいつまでも存続できないという結果になります。過去において過度に流血を行なう国家が倒れて存在しなくなったという事例はたくさんあります。例えば、バビロンやアッシリアなどの軍事国家は存在しなくなりました。軍事強国が別の軍事国家に倒されてしまうということが頻繁に起きました。バビロンやアッシリアに起きた事は、エホバ神のご意志でした。





David Stanley Babylon Palace
A sweeping view of the restored Palace of Nebuchadrezzar II at Babylon, Iraq,
流血のバビロンは滅びました−エホバ神が流血を容認されないことを示しています


(2)武器の製造をすることも流血を促進する


 また、私たちは、自分たちの知識や技術を他人を殺したり傷つけたりすることに用いるべきではありません。どんな知識も技術も平和利用もできれば、軍事利用もできます。

 実際に自分が武器を用いて人殺しをすることを避けるだけでは十分ではありません。私たちは、武器を用いて他の人が人殺しを効果的にできるように助けるべきではありません。昔、エホバ神は王に対して、「自分のために馬を多くするべきではなく,また馬を多くするために民をエジプトに戻らせてもいけない。」と言われました。(申命記17:16)しかし、ソロモン王は馬をエジプトから輸入し、兵車を増やしてしまいました。馬と兵車は当時戦争のための道具でした。馬や兵車を増やすことは今日では、武器を増やすことを意味します。

 そして、ソロモン王が戦いの道具を増やしたにもかかわらず、ソロモン王の息子の時代にイスラエルは二つに分裂してしまいました。ソロモン王がしたことは何の助けにもなりませんでした。



ソロモン王が軍事力に頼ったことは何にもならず国は二つに分かれる結果になりました
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 さらに、武器の製造に携わることは、他の人を殺し、傷つけることになるので、他の人を愛することにはなりません。(マルコ12:31)さらに、国家の益に結びつくとは限りません。


 それで、さまざまな武器、銃器や毒ガス、生物兵器としての細菌、核兵器、軍用機、戦車などを製造する企業で働くことは、流血を促進し、エホバ神の不興を買うことになるでしょう。


(11)武器に頼るのではなくエホバ神に頼りましょう


 確かに、銃を持たない無実の人々がただ殺されるという事態も少なからず起きています。しかし、その人々は少なくとも神に罪を犯すことを避けることができています。そのために、その人には復活の希望があります。(ヨハネ5:29)さらに、緊急時での祈りがエホバに聞かれて、命を脅かされるような災害や事故など危機的な時を生き永らえるということも起こるでしょう。(詩編34:7。箴言13:6;18:10)


(12)人々と信条や意見が異なる時に武力ではなく話し合いに頼りましょう


 また、諸国家や人々のグループの間で意見や信条が異なる時に、交渉によって平和的にその問題を解決しようとするのではなく、武力に頼って自分の思い通りにしようとすると、結果が非常に悪くなります。


 例えば、シリアやウクライナで、政府や一部の人々は自国や他国の軍事力に頼って自分の思い通りの結果を得ようとしました。その結果、国土は荒廃し、大勢の人々が死にました。また、多くの人々は周囲の国家に逃げなければなりませんでした。 


 剣に頼ることは結果がとても悪くなります。問題が生じた時に、できる限り人々と話し合うように互いの調整を図りましょう。そして、エホバ神の非とされる流血を避けましょう。「平和を求める人」になりましょう。(イザヤ1:15。マタイ5:9)


(3)今日血を食べることを避ける益


 最初に挙げられた「血と共に食べ続ける」とは、血抜きをしない肉を血と共に食べることを意味しました。モーセの律法の中では、肉を食べることは許されていましたが、血を食べることは禁じられており、食用の動物は、まず血を注ぎ出してから食べなければなりませんでした。(レビ17:13,14)しかし、イスラエル人は、その血を注ぎ出すという処置を行わずに、血と共に肉を食べるということを行なっていました。 


 今日、マーケットで売られている肉は、普通動物の賭殺場で血抜きの処置が行われています。そうしなければ、腐敗が早いからです。しかし、クジラの肉は、身体が大きいために、船上で血抜きの処置が行われていません。そのために、くじらの肉は血を大量に含んでいます。血抜きをしていない肉を食べる習慣で知られているエスキモーは大変短命です。血の食用は健康促進にはなりません。 


また、輸血も血を食べることです。輸血は血を媒介してエイズ、肝炎、エボラ出血熱、ジカ熱などのさまざまな致死的な病気に感染します。血を食べることを禁じるエホバの命令に従うと人間の健康の向上に貢献します。


(4)淫行や姦淫はエホバの不興をもたらす


 また、イスラエルでは、仲間の友の妻を汚すことが行われていました。(エゼキエル33:26)つまり、淫行や姦淫がはびこっていました。エホバ神は、結婚した男女が互いに忠節であることを求められ、結婚していない人が性関係を持つことを禁じています。(ヘブライ13:4)そうした神の律法違反があったために、エホバ神は、ユダとエルサレムがバビロンに攻撃されるに任されることになりました。


(5)神の律法を守ってエホバ神の不興を避けましょう


 それで、エホバが言われた通り、イスラエルは血の誤用、偶像崇拝、流血、剣に頼ること、姦淫のために荒廃してしまいました。エホバ神は、歴史を超えて存在しておられます。エホバ神は永遠に存在される神です。詩編には、「定めのない時から定めのない時に至るまで,あなたは神です」と言われています。(詩編90:2)そして、昔の人々に要求されたことを「末の日」の諸国家の政府や人々にも要求されます。


 今日も神の律法を無視するならば、同じことが起きるでしょう。私たちは聖書の神エホバ神の不興を買う行為を慎むようにしましょう。

米国はどのように雇用を増やし米国民の収入を増やすことができますか

オバマ政権下でもたらされた課題

 オバマ政権は、オバマケアで貧しい人々の救済を試みましたが、米国内で貧富の差が広がるという状況が進展しました。お金持ちの人たちはますます収入が増えましたが、貧しい人々はますます貧しくなっていきました。そして、米国のGDP自体は増加したのですが、中間層の収入はあまり、増えませんでした。 

さらに、確かにオバマケアは現状の取決めだと米国政府の負債を増やす一方なので、現在の取決めのままでの存続は難しいと考えられます。
 貧富の差が広がるならば、国民の不満が大きくなり、国民が分断されることになりますから、米国政府としては、一般市民の経済状況を改善する必要があります。そのためには、確かに、貧困層に雇用を与えること、一般市民の収入を増やす努力が必要になります。


②どのようにして一般市民の収入を増やすことができますか

 一般市民が貧しくなる理由は、どこの国でも同じだと思いますが、まず、一般的に母子家庭が増えると貧しくなります。離婚が増加すると、家族を支える働き手は二人から一人になりますから、貧困層が増えることになります。また、普通、男性よりも女性の賃金の方が低いので、母親が家庭の家計を支える母子家庭は、貧しくなります。

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母子家庭が増えれば増えるほど国家の貧困層が増え、外部からの援助の必要が家族が増えることになります


 ですから、結婚制度を重んじて、母子家庭が増加しないようにする必要があります。そのためには、聖書のキリスト教の家族を重んじる教えを推進することが助けになります。聖書の中では結婚は基本的に生涯の取決めです。聖書は離婚をすることを認める理由として、淫行だけを認めています。

 そして、聖書は、夫を頭として妻が協力するように勧めています。また、聖書は勤勉を勧め、家族を養うことを勧めています。この家族の取決めができる限り守られる時、国家の経済も安定することになります。

 それで、米国で無神論が進展していますが、家族制度を固持する聖書の教えを守っているキリスト教のグループを擁護し保護することは、米国の家族制度を守り、人々が経済的に安定した生活をするよう助けます。

 
エホバの証人、再洗礼派、フッター派、メノー派、アーミッシュ、クエーカー教徒、その他の聖書に忠実なキリスト教の聖書教育を保護・推進することは米国での家族制度が守られ、貧困層が生み出されないように防壁となるはずです。



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Michael Sprague
2003 Honolulu International Convention 46
エホバの証人などの家族関係を擁護する宗教を保護することは米国の家族を強固にするのに貢献します



>③教育に力を入れている諸国家で経済状況が良くなっています

 教育に力を入れた諸国家の経済状況が好転したという例はたくさんあります。発展途上国の東アジアは国家として教育に力を入れました。日本企業が東アジアに工場を作り、東アジアの人々も教育に力を入れたので、日本企業も東アジアの人々を雇用することができ、そこの経済生活もある程度向上しました。


 シンガポール、台湾、香港なども教育に力を入れ、それらの国々は、近年経済的に発展しています。国際的な学力テストの結果は、それらの国々が上位にいることを示しています。ですから、教育程度が経済状況に影響するのは事実です。



Mateusz War. / Wikimedia Commons
A panoramic view of the skyline of the Central Business District of Singapore with ships in the foreground.
シンガポールは学力テストが世界で上位にありますが経済的に発展しています−教育と経済は関係があります


 中国や韓国などでも、教育に力を入れ、有能な良い人材が豊富に存在しています。それが必ずしもいいとも思いませんが、中国の一部や韓国は、学歴社会で受験勉強の圧力がし烈であることが知られています。そのため、中国や韓国は近年経済的に発展しました。

⑤ドイツの輸出の増加の要因

 ドイツは、人口減少にもかかわらず、近年順調にGDPも、輸出額も増えています。ドイツの輸出量は増え続けGDPの中で大きな割合を占めるようになっています。それは、教育に力を入れているからでもあります。ドイツは大学教育を無償化しています。また、ドイツは、ドイツにとっては外国語の英語教育に力を入れているので、中小企業が積極的に輸出に携わることができます。

 ドイツも以前から政府として教育に力を入れており、大学教育を無料にしました。また、ドイツでは、一般の人々の学習レベルが向上したようであり、中小企業がドイツにとっては外国語の英語を用いて輸出に積極的に携わっています。その結果、中小企業の輸出量が伸びています。

 ですから、政府として教育に投資をすることは国家の経済力の発展に貢献することになります。それで、米国が自国民の収入を増やすためには、単に他国の優秀な人材を自国に米国は大学教育が非常に高額で、大学教育が受けられない人もいると言われています。呼び寄せるだけでなく、米国の一般の人々、中間層の人々の人材の質を高める必要があります。


フィンランドが教育に力を入れ不況から脱した事


 フィンランドは大学を無料化して、落ちこぼれをださないような方策をとりました。フィンランドは不況でしたが、そのような方策の後、不況から脱し経済状況が好転しました。そのため、多くの国々の経済発展に貢献しているのは、発展途上国でも先進国でも教育に力を入れていることです。


 ですから、大学教育の無償化は難しくても、ある程度の額の無償の奨学金を提供するような取決めは、一般の人々が現在の雇用情勢に対応するように助けると考えられます。


原発から再生可能エネルギーに転換していくことは経済的なメリットがあります


 さらに、ドイツは、再生可能エネルギーに力を入れ、周辺諸国への売電量が毎年増加しています。つまり、輸出が増えていることになります。米国もやはり、原発ではなく再生可能エネルギーに引き続き力を入れることは経済の発展につながっていくはずです。


⑧他国との平和な関係や国民感情が輸出に影響する事 

 また、米国が政体の主義が少し異なっても、中国と平和裏に貿易をすることにより、益を得ているように、ドイツも中国との平和な関係を求めて、中国への輸出が増加しています。ドイツの首相が中国に出かけて平和外交に努力を払っています。それで、他国との平和な関係を築くならば、輸出が増える結果になります。

 日本の車の中国での販売量がドイツの車の販売量よりも少なくなりました。日中の尖閣問題が中国の一般の人々の国民感情に影響したと考えられます。ですから、このことから、米国との他国との平和な関係は米国の輸出の伸びに影響すると言えます。


 結論として他国と平和外交に努力をすること、家族の取り決めを尊重し、家族が崩壊しないようにすること、教育に力を入れることなどによって国民の経済状況を好転させ個々の国民の収入を増やすことができます。

JAL123墜落の真相の可能性(19)−現場に北朝鮮人がいたという説


  JAL123機の墜落問題を執念を持って調べた方がそれをブログにされています。真実を探求しようとするその努力は、基本的に、立派なものだと思います。その中のひとりの人が言われるには、日本の自衛隊の中に秘密部隊が存在するということです。その秘密部隊が、JAL123機の生存者が死ぬにまかせるように画策したのではないかということです。

 その方は、その秘密部隊の人々に命をねらわれているそうです。その人が言われるには、秘密部隊の人が電子銃や神経ガスを使われたそうです。そして、それは主には航空自衛隊熊谷基地の人たちだそうです。

私は、JAL123機の墜落現場に早期に派遣されていた、自衛隊の秘密部隊の正体についてさまざまに考えることができると思います。

(1)自衛隊の秘密部隊に北朝鮮人が含まれていたのか

 「日本の黒い霧」のブログの主は、自衛隊熊谷基地の秘密部隊は、北朝鮮の人々が含まれていると言われています。自衛隊の秘密部隊には、外国人を採用するそうです。また、やくざや与太者を採用するそうです。 

 そのブログの主は、それらの自衛隊員のえりを拡大してみて、正規の自衛隊の制服を着ていない自衛隊員がいると言っています。つまり、偽物の自衛隊員が入り込んでいた可能性があるということです。あるいは現地に落ちている徽章あるいはボタンが北朝鮮のものだったと言っておられたと思います。

 そのブログの主の親しい仲間に、軍事専門家がおられるということなので、そういう方々の方がよく自衛隊の状況もご存知でしょうし、実際に自衛隊員の知り合いがおられて状況をお尋ねすることもできるはずなので、そのおっしゃることが正しいのかもしれません。


(2)自衛隊の秘密部隊に外国人が採用される理由として考えられること

 しかし、日本の自衛隊の秘密部隊に北朝鮮の兵士が含まれていたとしても、すぐに北朝鮮の国家的な介入があったとは言えないでしょう。確かに、上位の権威の警察や自衛隊には、武器を使う悪行者に対して武力を行使する、つまり、殺人を行なう部門が必要となるでしょう。


 そうしたことを常識的な感覚を持っている一般の日本人はしたがらないでしょう。一般の日本人は、銃を持たないことが普通なので、よっぽどのことがなければ、殺人を進んでしようとは考えません。そのため、とりわけ、殺人をするということが必要になる部門で働く人は、米国や北朝鮮などの軍事強国の外国人を採用することが必要になるのでしょう。そのため、たまたま、北朝鮮の人が含まれていたのかもしれません。


 北朝鮮人は、脱北者も確かに昔から存在します。昔から北朝鮮で行なわれている人権侵害のために北朝鮮に対して敵対する立場になった人もいるかもしれません。それで、脱北した北朝鮮の人の中には、個人的には、米国や韓国、日本の側に立って戦うという立場に変わる人もいるでしょう。その中には、米国、韓国、日本の武力を使う組織の中に入るという人もいるかもしれません。

 そして、北朝鮮人の兵士は、ただ日本政府の乗客を殺害するようにという指示に盲従したのでしょうか。もし、北朝鮮の兵士がその指示に盲目的に従って無実の一般国民を殺害したとすれば、それは、もちろん、彼らにも、責任があります。無実の人々を殺すようにという命令が出されたとしても、その命令に盲従する必要はないからです。その実行犯は殺人の罪を犯していると言えます。


  しかしながら、たとえ、国家秘密を守るためであるとしても、罪のない国民を殺すという指示を出したとしたら、その指示を出した人に殺人の責任があると思います。国家の長は国民の命を守るべきであって、国家機密を守るために国民を殺害するようなことを決してするべきではなかったと思います。


(3)北朝鮮の国家的な介入が絶対ないとは言えないが可能性が低いと考えます


 また、万が一、北朝鮮が、国家的に、JAL123機の撃墜や残された乗客の殺害にかかわっていたとすれば、その動機は何でしょうか。1994年北朝鮮金日成が死去したので、JAL123墜落時1985年には、まだ金日成が指導者でしたが、取り立てて日本航空を墜落させ、その乗客をできるだけ殺すということまでする動機はないように思います。JAL123機の乗客が死ねばどのようなメリットが北朝鮮にあるでしょうか。





North Korean propaganda poster of the local first president Kim Il-sung.
unknown Photograph: Gilad Rom - Kim_Il_Song_Portrait.jpg
JAL123機の墜落時期はまだ金日成の在命中で北と南が少しは雪解け状態にありました


(4)もし万が一北朝鮮の国家的な介入があった場合考えられる理由


 しかし、日本は朝鮮戦争において、主に非軍事面で米国や韓国に協力しました。いわゆる後方支援を行ないました。そして、日本国内の米軍基地から朝鮮半島に向かって多くの米軍機が飛び立ちました。そして、朝鮮戦争の間に、約三百万人の北朝鮮の兵士や一般人が死亡したのですから、そのため、日本に恨みを抱くという事は考えられます。


 昔から北朝鮮は日本人を拉致しています。それは、日本が朝鮮戦争で実際に兵士を派遣しなかったものの、米軍に協力したことを大変恨みに思っているための行動なのでしょうか。


 それで、北朝鮮が日本に対して何らかの攻撃をすることは考えられますが、北朝鮮に対して何らの敵意を持たない飛行機の乗客を皆殺しにしなければならない理由は無かったのではないかと思います。しかし、北朝鮮は、今でも反米感情が強いですが、金日成主席の時、もっとその感情は強かったと考えられるので、敵意の一番の対象は米国であったはずであり、そこまで日本に対して謀略を図るでしょうか。

 そして、もし、北朝鮮の徽章、あるいはボタンが落ちていたとしたら、落ちているのはおかしいでしょう。わざわざ北朝鮮に注意を引くような仕方で、バッジ、あるいはボタンが落ちているのはおかしいと思います。北朝鮮が関係していると間違って判断させるために誰かがそれを落としていたという可能性もあるのではないでしょうか。その徽章はいつ発見されたのでしょうか。


 それで、日本の黒い霧のブログの主が、さまざまな飛行機の破片の写真の証拠を上げられて、空中戦があって多くの飛行機が撃墜されたと主張されるのは分かります。


 しかしながら、自衛隊の秘密部隊が主に、北朝鮮の人々でなっており、その秘密部隊が首都攻略をしようとしているということに関しては、そのように言われる根拠が薄弱であるように思います。もちろん、個人的には、秘密部隊の中に北朝鮮の人が含まれていることは考えられます。個人的に北朝鮮の人が含まれていても、組織的に首都攻略をするのは難しい事でしょう。


 しかし、日本の自衛隊の秘密部隊のほとんどのメンバーが北朝鮮国籍の人であるというのであれば、それは、望ましい事ではないでしょう。決して、日本の文民政府の言うことに従わない可能性もあるでしょう。実際、外国籍の人が主なメンバーであれば、自分たちの所有している武力を用いて、日本の首都攻略なども考えることはありうることかもしれません。


  また、万が一、秘密部隊に北朝鮮の元兵士などがあまりにもたくさん入っているということであれば、自衛隊の秘密部隊に入っている元北朝鮮の兵士の中には、秘密裏に北朝鮮の国家の指導者と連絡をとって、日本の首都に軍事攻略をするという計画を立てるということは起こり得るかもしれません。
  

  しかし、そのブログの主はなぜそのように主張するのか、根拠をもっと提出していただきたいと思います。
 

(5)外国の背景を持つ人々が日本の政治の世界の中にも入っている


 ネットの中には、日本の政治の世界の中にも、外国籍を持つ人や、北朝鮮などの背景を持つ人が立候補したりしているという情報が載っています。例えば、民主党の党首が台湾国籍を持っていることが報道されていました。また、東京都知事に立候補された方の中には、北朝鮮の背景を持つ方は少なくないようです。しかし、移民が外国の中で、その国の国民となっている人は少なくないです。そのため、そうしたことは起こり得ると思います。

 そうした人々が、ある程度は、自分の出身国や、関係が深い国の益を図ろうとするのは自然な事で、それが必ずしも悪いとも言えないでしょう。外国に住んでいる日本人もある程度は、日本のためになることをしたいと考えるのは自然な事で、私たちは外国にいる日本人がそのようにするならば、嬉しく思うでしょう。

 ですから、平和的な仕方で、外国由来の方々が自国の益を求めるのを否定することもできないでしょう。しかしながら、そうした人々に、日本を軍事的に倒壊させようとする意図があるとすれば問題になるとは思います。


(6)秘密部隊が独自に外国の指示を受けて行動したのか

 しかしながら、その自衛隊の秘密部隊、あるいは救援隊に秘密裏にもぐりこんだ人たちが外国の指示を受けて乗客の生存者ができるだけ少なくなるように図ったという可能性も皆無ではないかもしれません。

集団的自衛権(17)−なぜ神はエジプトに頼らないようにと言われたのか

 聖書の中で、霊的なエジプトは、大いなる都市、つまり大いなるバビロンです。(啓示11:8)それは、現在の南の王を表わしています。聖書の中では、エホバ神はユダに、エジプトとその馬に頼らないようにと言われました。(申命記17:16。イザヤ31:1-3)エジプトから多くの馬を購入しないようにと言われました。

(1)なぜエホバはエジプト人とその馬に頼らないようにと言われたのですか


エホバ神はなぜ、エジプトやその馬に頼らないようにと言われたのでしょうか。ひとつの理由は次の通りです。「エジプト人といえども,地の人であって,神ではない。彼らの馬は肉であって,霊ではない。」(イザヤ31:3)




Egyptian pharaoh













神として崇拝されていた恐れを感じさせるエジプトのファラオも・・・単なる死すべき人間に過ぎないので神は頼らないようにと言われました




 


つまり、エジプト人であっても、病気にもなり、寿命が来たら死んでしまう単なる人間に過ぎません。(ペテロ第一1:24。詩編90:3,4,6)人間が他の人に死をもたらすことができたとしても、当人は、はかない野辺の草のように非常に短期間で、死んで塵に戻ります。


 また、その馬も数十万人の人間を一挙に滅ぼすことのできる強力な霊者とは違います。(イザヤ37:36)一方、エホバ神は永遠に生きておられます。(詩編90:1,2)エホバ神は、人々が目に見えても本当は弱い死ぬべき人間ではなく、目に見えなくても全能者のご自分に頼るように望まれました。




永遠に生きておられる全能のエホバ神に頼りましょう



そして、エホバ神は、終わりの時の南の王が北の王に世界一の座を譲ることになることを聖書に予告されています。もちろん、北の王に軍事的に行動を共にすることも聖書に、それは「背教」であると述べられています。(ダニエル11:30,32)しかしながら、霊的なエジプトに軍事的に頼ることも賢明ではありません。


 ですから、諸政府にとって最も賢明な道は、中立の立場をとることです。戦い合うどの軍事的な陣営にも属さないことです。


(2)エホバ神がエジプトに頼らないようにと言われた別の理由


 当時、アッシリアとエジプトとバビロンが世界の覇権を争い合っていました。ユダはアッシリアの脅威に面してエジプトに頼ったり、バビロンの脅威に面してエジプトに頼ったりしました。しかし、どの軍事強国もユダが他の軍事強国に頼ることを望みませんでした。



Ancient Egypt and Mesopotamia c. 1450 BC
昔ユダは北のアッシリアと南のエジプトの間で揺れ動いていました





Assyrian king













Egyptian phahraoh






最初はエジプトとアッシリアが覇権争いをしていたので両国ともユダが競争国に頼ることを喜びませんでした




Egyptian king




















Babylonian king





バビロンとエジプトは対抗していたのでバビロンはユダがエジプトに頼るとユダに攻めてきました


 アッシリアはユダがエジプトに頼ったことに反対し、エジプトに頼ることは何にもならないと言いました。バビロンはユダがエジプトに頼ったので、ユダのエルサレムに攻めてきました。



 このように世界の軍事強国が、他の軍事強国の味方になるのを望まないのは、昔から今まで同じです。軍事強国は普通、自分が世界一の軍事強国になりたいと願っています。そのため、他の諸政府が他の軍事強国に頼ったり、他の軍事強国と軍事同盟を結ぶことを望みません。


 そして、現在米国が世界で第一の軍事力を持っており、米国はまた、世界で一番の経済大国でもあります。しかし、世界にはまた反米国も存在しており、そうした反米国はそのうち勢力を伸ばしてくるでしょう。


 過去において、世界の覇権を振るう国々は移り変わって来ました。一時は、エジプトが世界で一番強い国であった時期もありましたが、そのうち、バビロンが世界で覇権を振るうことになりました。しかし、バビロンの座はペルシャ帝国に奪われてしまいました。そして、ペルシャギリシャが倒しました。


 ですから、いつか、米国に代わって世界の覇権を振るう国家も登場してくるでしょう。それで、もちろん、現時点で米国が世界一の軍事・経済大国なのですから、米国と良い関係を結ぶのは良いことで賢明なことです。しかし、米国と軍事行動を共にするなら、世界に現在存在する軍事強国、また、いずれ登場することになる、反米の世界強国に敵対することになります。そうすると、それらの軍事強国から軍事攻撃を受ける可能性が高くなります。


 ですから、昔ユダにとって一番安全な道は、エジプトに軍事的な支援を頼るのではなく、また、エジプトと戦火を交えることでもありませんでした。また、バビロンに軍事的に敵対することでもありませんでした。それは、静かにエホバ神に頼り、どの軍事強国にも軍事的な支援を頼まないということでした。


 ですから、今日霊的なエジプト、米国と良い平和な関係を結ぶのは望ましいことですが、米国に軍事的に頼って、米国から大量の武器を購入したり、米国に軍事行動をとることを要請しないようお勧めします。

集団的自衛権(14)−ユダがエジプトに頼ることは無駄になる

 日本が米国のために、集団的自衛権を行使しようと考えるのは、日本が隣国との紛争が生じた場合に、助けてもらいたいと考えるからです。では、そのようにして米国に頼った場合、必ず日本は最終的に益を得られるでしょうか。


 昔、ユダはエジプトの軍事力に頼らないようにとエホバ神によって戒められました。エホバ神は、ユダがご自分ではなく、エジプトの軍事力に頼ったことを不快に思われました。それでも、なおユダはエジプトに頼りました。ユダはお金を払ってエジプトの支援を求めました。

 しかしながら、エジプトはユダを助けるために何もできませんでした。ユダがエジプトを頼ったことはまったく無駄になりました。もちろん、日本は昔のユダのようにキリスト教国家ではありません。しかし、昔、ユダやエジプト、バビロンなどの諸国家に起きたことは、今日でも起きえる世界情勢を示しています。わたしたちは昔の諸国家に起きたことから教訓を学ぶことができます。昔ユダに起きた事は、米国に頼っている日本にも起きえるでしょう。


(1)ユダはエジプトに頼らないようにと戒められる



 昔、ユダは、バビロンから軍事的な脅威を経験した時、エジプトに援助を求めました。エジプトの軍事力に頼りました。しかし、その時、エホバ神はユダがご自分を頼らず、ご自分のご意志を確かめることをしなかったことを非難されました。そして、ユダに災いをもたらされると言われました。


 「援助を求めてエジプトに下る者,単なる馬に頼る者,それが多いからという理由で戦車に,それが非常に力強いからという理由で乗用馬に信頼を置き,イスラエルの聖なる方を仰ぎ見ることも,エホバご自身を尋ね求めることもしなかった者たちは災いだ。・・・神も・・・災いとなるものをもたらされる。」(イザヤ31:1,2)



 今日、日本の場合、中国や北朝鮮からの軍事的な脅威に対抗するために、米国の軍事力に頼ろうとしていることは、昔ユダが他の強国の脅威に対抗するために、エジプトに頼ったのに似ています。


 エホバ神はユダがエジプトに頼ったことでユダが落胆するように災いを経験するようにされました。そして、エホバはエジプト人が単なる人間であって、その馬も霊者とは違うと言われました。結局、エホバは霊者ではない単なる人間や動物に頼らないようにと言われました。




Chariots and archers were weapons of war in Ancient Egypt.
エホバは一見して強く見えるファラオや馬に頼ったことが無駄になるようにされると言われました


「エホバご自身がみ手を伸ばされるので,助けを与えている者も必ずつまずき,助けを受けている者も必ず倒れ,彼らはみな同時に終わりを迎える。」(イザヤ31:1,3)エホバは、「助けを与えている者」、つまりエジプトもつまずき、「助けを受けている者」、つまりユダも同時に終わりを迎えると言われました。


②ユダはエジプトによってその王を殺される


国家が自国の経験する軍事的脅威に対抗しようとして、他の軍事強国に頼るのはいつの時代でも同じです。昔ユダ二部族王国は、エジプトにバビロンの脅威からの救援を頼みました。しかしながら、ユダはその王をエジプトに殺されていたのです。



 ユダの王ヨシヤはエジプトのファラオ・ネコとの戦いで命を失っていました。(列王第二23:29)しかし、その後ユダの王「エホヤキム」の時代に、「バビロンの王ネブカドレザル」は 「ユーフラテス川のほとりカルケミシュにいた」「エジプトの王ファラオ・ネコの軍勢」を「撃ち破った。」ことを記録しています。(エレミヤ46:2)




Khafre Enthroned  Jon Bodsworth - http://www.egyptarchive.co.uk/html/cairo_museum_10.html
エジプトのファラオは強そうでしたエジプトはバビロンに敗北してしまいました





Harold Jarche Follow Babylonian Soldiers バビロンの兵士ユダが頼ったエジプトはバビロンの前に敗北してしまいました



James Tissot, The Flight of the Prisoners.
エジプトの軍事力は何の助けにもならずエルサレムはバビロンによって火で焼かれました



③ユダはバビロンの脅威に対抗してエジプトに頼る


 しかし、エジプトを倒した「バビロンの王ネブカドネザル」が上って来て、ユダの「エホヤキム」を従属者としました。(列王第一24:1)そのため、バビロンの軍事的な脅威に直面したユダは、今度は、ヨシヤ王を殺したエジプトに頼りました。ユダの最後の王ゼデキヤは、バビロンとの契約を破り、「エジプトに使者を送り,馬とおびただしい民を得ようと」しました。(エゼキエル17:15)




Egyptian camel transport passing over Olivet
ユダの最後の王は贈り物をもっていってエジプトの王に軍事的な支援を求めました


 この同じことは、イザヤ30章にも書かれています。ユダは、エホバの「口に問い尋ねることを」しないで、「エジプトに下って」いきました。つまり、ユダは、「エジプトの陰を避難所とするため」使節をエジプトに遣わしたのです。(イザヤ30:2)ユダの使節は、らくだやらばに「資産」を運ばせて、エジプトに頼ったのです。(イザヤ30:6)


④バビロンはエジプトを退けユダがエジプトに頼ったことは無駄になる


 しかし、エホバはその贈り物が「民のために」「何の益にもならない」と言われました。「エジプト人は「全く何の助けにもならない」と言われました。(イザヤ30:6,7)






reynermedia A lot of dollars
エホバはエジプトへの贈り物が何の助けにもならないと言われました



しかし、バビロンはユダに攻めて来て、エルサレムを包囲しました。しかし、エジプトがユダを助けるために軍隊を派遣しました。バビロン軍は一時的に攻囲を解かなければなりませんでしたが、首尾よくエジプトを退けることができました。


 エホバは、「援助のためにあなた方のところに出て来るファラオの軍勢は,自分の地であるエジプトに帰らなければならなくなる。そしてカルデア人は必ず戻って来て,この都市と戦い,これを攻め取り,これを火で焼くであろう」と予告されました。(エレミヤ37:7-9)




エジプトは確かにユダを助けるために出てきたのですが何らかの理由で自分の国に帰らなければならなくなり何もできませんでした

 そして、預言通り、エジプトはユダを助けに来ましたが、何らかの理由で撤退しなければならなかったようです。エジプトに別の国との間で軍事的な問題が生じたのかもしれませんし、国内で内戦などが生じ撤退を余儀なくされたようです。そのためユダはエジプトの助けを得られず、エルサレムはバビロンの前に陥落し、火で焼かれることになりました。(列王第二25:1-7)それで、ユダがエジプトに頼ったこと、お金を払ったことは何の助けにもなりませんでした。


⑤他の軍事強国に頼ってもその国は何もできないことがある


 聖書の中に書かれているのは、歴史の事実です。このことは他の軍事大国から脅威を受けた時に、その他の軍事大国に頼っても、お金を払っても、その国が頼られた国を助けようとしても、何もできない結果になる場合があることを示しています。


 聖書の中で大いなるバビロンは「霊的なエジプト」だと述べられています。(啓示11:8)それで、過去の歴史は大娼婦大いなるバビロンに軍事的に頼っても、落胆させられる場合がある可能性があります。聖書はエジプトに軍事的に頼るならば、エホバ神が不快に思われ、災いを経験することになることを述べています。


 もちろん、米国が軍事大国であることは事実なので、敵対せずに、平和的な関係を求めるようにするのが賢明で実際的なことです。しかし、日本はある程度、昔のユダに似ています。昔のユダは、バビロンの軍事的な脅威に直面した時、ヨシヤ王を殺したエジプトに軍事的に頼りました。日本も、米国から太平洋世界大戦の時に、致命的な打撃を受けましたが、その米国に軍事的に頼っています。


 エホバ神は諸政府が軍事力に頼るのではなく、平和の道を歩むようにと勧めておられます。エホバ神の助けが得られるように初政府のリーダーが平和外交に努力されることをお勧めします。