箴言17章・苦難の時に愛しつづける真の友

「真の友はどんな時にも愛しつづけるものであり、苦難のときのために生まれた兄弟である。」(箴言17:17)


冒頭の聖句にあるように、聖書は苦難の時に愛し続ける真の友がいることを述べています。例えば、ダビデは、苦難の時に、助けを差し伸べる真の友を数多く持っていました。


ダビデをその苦難の時に忠節に支え続けた友として真っ先に挙げられるのは、サウル王の息子ヨナタンでしょう。ヨナタンは、ダビデがエホバに信仰を持ってフィリスティア人の巨人ゴリアテを倒してから、ダビデを非常に愛するようになりました。「ヨナタンの魂はダビデの魂と結び付き,ヨナタンは自分の魂のように彼を愛するようになったのである。」と記録されています。(サムエル第一 18:1)ヨナタンもエホバに対する強い信仰を持っていたので、ダビデの信仰を見て愛するようになりました。(サムエル第一14:6)






ヨナタンは、自分の父サウル王がダビデをねたんで殺そうとした時、自分の立場を危険にさらしても、ダビデのためにとりなしをしました。ヨナタンダビデの真の友となりました。


それゆえ,ヨナタンが戦いで死んだ時,ダビデはこう言いました。「わたしの兄弟ヨナタン、・・・あなたの愛はわたしにとって女の愛よりもすばらしかった」。(サム二 1:26)ヨナタンの忠節な愛は、ダビデの心を暖め、強めました。この友情が可能になったのは,ダビデヨナタンの両者がエホバ神への信仰と忠節を他の何よりも重視したためでした。


また、ダビデの苦難の時に真の友として行動した人のひとりに、フシャイがいます。フシャイは、ダビデが王位に就いていた間、ダビデの親しい友の立場にありました。ダビデは、息子アブサロムから王位を追われる身となりました。ダビデはフシャイに対し、エルサレムに行って、アブサロムへの忠節を装い、裏切り者のアヒトフェルの助言を覆すことと、祭司を通してダビデに情報を伝えることを提案しました。フシャイはその言葉に従います。(サムエル第二 15:30,32‐37)


フシャイはアブサロムのもとに行き、アブサロムから最善の戦略に関して意見を求められた時、アヒトフェルとは反対の意見を述べ、実際にはダビデに態勢を整えさせる時間を与えるような方法を勧めました。フシャイの助言は受け入れられました。(サムエル第二 17:1‐16)フシャイの助言はアヒトフェルの助言を覆し、こうしてフシャイはアブサロムの反逆をくじくのを助けました。(歴代第一 27:33)


フシャイが身を挺して危険な任務を果たすことができたのは、やはりエホバに依り頼む信仰を抱いていたからに違いありません。


ダビデヨナタンもフシャイもその友情は、神に対する信仰と忠節を土台としていました。私たちも、まず神に対する信仰と忠節を培い、また信仰を持つ仲間に対する友情を培っていきましょう。そうすれば、私たちは箴言で描写されているような真の友を見出すことができるでしょう。



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