学校での性的いやがらせに対処する

学校で性的いやがらせを受けることがあります。アニタという女の子は経験を語っています。「とても人気のある男の子が、わたしを廊下の隅に追い詰め、いやらしい感じでわたしに触り始めました。触らないでほしいと丁寧に頼んだんですが、本気だとは思ってもらえませんでした。」




学校で性的いやがらせにあっていませんか


あなたもいやがらせの被害にあっていますか。もしそうなら、その状況で何ができるでしょうか。もし、性的ないやがらせを受けているなら、怒りを感じて当然です。できることはたくさんあります。幾つかの提案を取り上げましょう。


異性の気を引こうとしない

気を引こうとするのは、いやがらせを身に招くようなものです。聖書はこう問いかけています。「人は火を、そのふところにいだいてその着物が焼かれないであろうか。」(箴言6:27)実際、異性の気を引くのは火で遊ぶようなものです。


交友に気をつける

周りの人は、あなたとあなたの友達の道徳観は同じだと判断します。箴言13章20節は、「賢い者たちと共に歩んでいる者は賢くなり,愚鈍な者たちと交渉を持つ者は苦しい目に遭う。」と述べています。カーラという女の子はこう言っています。「いろいろなことを言われるままになっている人や、注目されて喜んでいる人などと仲良くしていると、自分もセクハラを受けやすくなります。」


服装に注意する

ガラテア6章7節は、こう警告しています。「何であれ,人は自分のまいているもの,それをまた刈り取ることになるのです。」聖書は慎みのある服装を勧めています。「よく整えられた服装をし,慎みと健全な思いとをもって身を飾(るように)勧めています。(テモテ第一2:9)聖書の服装の基準に従いましょう。慎みのない服装をするなら、異性の関心を引きたがっているというサインを送ることになり、実際に関心を引きます。


クリスチャンとしての立場を隠さない

もし隠すなら、あなたがクリスチャンの基準に従おうとしているとは誰も考えないでしょう。(マタイ5:15,16)自分が従いたいと思っているクリスチャンの基準を他の人に明らかにしましょう。


性的な誘いをきっぱりと退ける

誘いをかけてくる人は、あなたにその気がないことをはっきり理解しない限り、あいまいな”ノー”を実際には”イエス”と取り、少なくとも脈があると考えるでしょう。ですから、いいえがいいえを意味するようにしてください。(マタイ5:37)
くすくす笑ったり、はにかんだりするなら、戸惑いから出たとっさの反応だとしても、相手に誤ったメッセージを伝えることになるでしょう。きっぱりした態度を取り、はっきりノーと言いましょう。それが最善の防御策です。


人前でとがめる

アニタはいやがらせをしてきた人についてこう言っています。「その子の友達の前で、触らないでと大声で言って、恥をかかせなければなりませんでした。」どんな結果になったでしょうか。「その子は友達みんなから笑われました。しばらくの間とても冷たかったんですが、数日後、自分のしたことを謝りました。そして後に、ほかの人がわたしを困らせようとしたとき、守ってくれることまでしたんです。」


口で言っても効果がないなら、立ち去る

何よりも良いことは、大声で叫んで拒否することです。しかし、走って逃げるほうがよいこともあります。逃げられない場合、性的虐待から身を守る権利があります。(申命記22:25〜27)クリスチャンの一少女はこう言います。「ある少年がわたしをつかもうとしたとき、思いっきり殴って、逃げました。」


相談する

「最終的にはそうしなければなりませんでした。」と16歳のエイドリアンという女の子は言います。「良い友達だと思っていた男の子が付きまとってくるようになった時、両親にアドバイスを求めました。やめてと言えば言うほど、まるでゲームでもしているみたいに、しつこくなったんです。」エイドリアンは両親からの実際的なアドバイスのおかげで、問題に対処できました。あなたの親や先生も力になってくれるに違いありません。


セクシャルハラスメントに対処するのは、簡単なことではありません。しかし、クリスチャンの若者は、性的ないやがらせをする人のいいなりになる必要はありません。これらの提案を活用することにより、あなたもそうした問題に対処できます。


この記事は、エホバの証人発行の「若い人が尋ねる質問 実際に役立つ答え 第2巻の14章 学校で身を守るために何ができるだろう」を参考に作成されています。


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