1253803385**[エホバ神との関係]エホバは良いところを注目して見て下さる

「アサの心は,一生涯完全であった。」(歴代第二15:17)

 列王第一の記録も、歴代第二の記録も、ユダの王アサが一生涯エホバに忠実だったように記録しています。

 確かにアサは、偶像を取り除く改革を行ないました。(歴代第二15:8)また、エチオピアの大軍が攻めてきた時、エホバに頼って成功を収めました。(歴代第二14:11,12)

 しかし、実際には、アサはエホバに頼る点で、失敗もありました。イスラエルが攻めてきた時、エホバに頼るのではなく、シリアに頼りました。(歴代第二16:7)

 また、自分に対する宣告に怒って予見者ハナニを迫害しました。(歴代第二16:10)そして、年をとって後に病気になった時、エホバを求めませんでした。

 それでも、聖書は上記のようにアサのことを好意的に述べています。

 ですから、この聖書の書き方は、エホバが私たちのエホバに対する忠実な部分を注目して見て下さることを示しています。

 私たちはエホバに忠実を示したいと願っていても、多くの点で、欠けているところがあることを気づいているかもしれません。

 けれども、アサにエホバに頼る点で大きな失敗や逸脱があっても、聖書は彼を好意的に記述しています。このことは、エホバ神が人間のご自分やご自分の律法に対する忠実さなどの良いところを注目して見て下さることを示しています。