啓示4章・神のみ座の周りの二十四人の長老とは誰か

「 そして,み座の周りには二十四の座があり,それらの座には,二十四人の長老が,白い外衣をまとい,頭に黄金の冠を頂いて座っているのが見えた。」(啓示4:4)


 使徒ヨハネヨハネへの啓示の中で、天のエホバ神の幻を見ました。その方は、碧玉、また赤色の宝石のように美しい方でした。(啓示4:3)また美しいエホバ神の周りに二十四人の長老が座っていました。二十四人の長老とは誰を表しているのでしょうか。


 長老を意味するギリシャ語のプレスビュテロスという語は、「長老」または「年長者」を意味し、ある地域共同体もしくは国民の中で権威や責任の地位に就いている人たちを指して使われています。二十四人の長老は二十四の座に座っています。


 イエスはご自分の弟子たちと王国のための契約を結び、彼らが王国で座につくようにすると言われました。(ルカ22:29,30)啓示3章5節には、征服する者が白い外衣で身を装うと述べられています。二十四人の長老とは、白い外衣をまとって座についているので、死に至るまで忠誠を保って、王国の座についた聖なる者、イエスの弟子たちを表わしているでしょう。


 さらに二十四人の長老は頭に黄金の冠をかぶっています。二十四人の長老が頭に頂いている黄金の冠とは、何を表しているのでしょうか。

 啓示の書の中では、イエス・キリストである人の子のような者の頭には黄金の冠があったと述べられています。(啓示14:14)二十四人の長老が頂く冠はイエス・キリストが頂く冠と同じです。イエスは主の日の初めに白い馬に乗って乗り出された時に、冠が与えられました。(啓示6:2)それで、その冠はイエスにとって主の日が始まってから与えられる神の王国の王という立場であるということが分かります。


 コリント第一9章25節には、イエスの天的希望を持つ弟子たちが天に復活して不朽の冠を与えられると述べられています。(テモテ第二4:8)それで、二十四人の長老が頂いている黄金の冠とは、彼らが天に復活してから与えられるイエスと同じ神の王国の王という立場と権威を表しているのでしょう。


 聖書は「死人の復活についてもこれと同じです。・・・物質の体でまかれ、霊的な体でよみがえらされます。・・・肉と血は神の王国を受け継ぐことができ(ない)」と述べています。(コリント第一15:42,44,50)それで、二十四人の長老は肉と血でなる物質の体としては死に、霊的な体で、つまり霊者として復活します。


 天のエホバ神は霊の体を持っておられます。(ヨハネ4:24)エホバ神は測り知れないエネルギーを持たれる方であり、例えて言えば、太陽を何個も集めたような方です。人間はその方を見てなお生きていることはできません。(イザヤ40:26。出エジプト33:20)物質の体の人間はその方の前に直接出るなら、体は燃え尽きてしまいます。それで、人間は神の王国の座についてエホバ神とお会いするためには、霊の体に復活させていただく必要があります。それで、二十四人の長老とは、天に復活させられて霊者となった144,000人の者たちです。(啓示14:1)


 私たちクリスチャンには、このように天に不滅の霊者として復活するか、地上の楽園で、人間として永遠に生きるか、どちらかの希望が差し伸べられています。


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