東日本大震災−国境を越えた愛が示される


東日本大震災の被災地の兄弟たちの状況について、2011年10月27日(木)の集会で、エホバの証人の日本支部からの手紙が読まれました。エホバの証人の国境を越えて差し伸べられた愛について証しするものとなると思うので、今回の支部の手紙の概要をお知らせしたいと思います。


3月の地震から7ヶ月が経って、被災地の兄弟たちの状況は地震直後に比べて変化してきました。10月初めには、被災地の三県で被災地の兄弟たちのために特別集会が開かれました。その集会の主題は「エホバとともに歩み続ける」というものでした。聖書を読み、黙想の時間や伝道の時間を定期的に取り分けるように励まされました。


被災地の兄弟たちの援助のために、災害救援委員会が設けられています。また被災地の兄弟たちのために、牧羊の業が行なわれています。しかし、被災地の兄弟たちの霊的必要が顧みられているだけではありません。パーソナルサービス部門が設けられ、長老たちが被災した兄弟たちに近づいて、必要なものを尋ね、個々の成員の身体的な世話に注意が向けられています。
統治体は米国支部が日本の被災地に救援を差し伸べるよう取り決めました。その取り決めが発表された後、1週間の間に、575人の米国のエホバの証人がその取り決めに応じました。


手始めに、18人の米国のエホバの証人が自費で被災地にやってきて建設奉仕に携わりました。援助にやって来た米国のひとりの奉仕者は、「援助するためにやって来たのに、被災地の兄弟たちから、かえって多くの愛や励ましを受けました。被災地の兄弟たちが困難な状況の中で霊的な事柄を第一にしようと努めている姿に、心から感動しました。」と述べました。


援助にやってきた別の米国の奉仕者は、このように述べました。「私を特別だと考えないでください。米国のエホバの証人は、できることなら全員が被災地に行きたいと思っているのです。」


日本支部は、手紙の終わりでこのように述べていました。「被災地の兄弟たちは大きな試練にさらされましたが、またエホバからの過分のご親切も経験してきました。エホバが被災地の兄弟たちを支えてくださっています。」そして、日本支部は、「被災地の兄弟たちのことを皆さんの祈りに含めてください。」という願いを述べました。


アメリカ合衆国でも、ハリケーンカトリーナの被害を受けた時、アメリカ全土からボランティアの奉仕者が被災地にやってきて、王国会館や家の、建設や改修のために援助の手を差し伸べました。今度は、アメリカの兄弟たちは国境を越えて日本のエホバの証人たちのために愛の手を差し伸べてくださいました。


私は、エホバの証人は、不完全さもあるかもしれませんが、国境を越えて真の愛を実践するように努力していると思います。そして、そのための取り決めを設けているのは、エホバの証人の統治体です。今回はアメリ支部も関わっているかもしれません。


エスは、クリスチャンのグループの間で互いに対する自己犠牲的な愛があるならば、それはそのグループがイエス・キリストの真の弟子であるしるしだと言われました。(ヨハネ13:34,35)私は、エホバの証人の聖書の預言の解釈は一部間違っていると思いますが、それでもエホバの証人は組織として現実の実際的な愛を示すように努力しており、真のキリスト教の特徴を示していると思います。


今日は、2012年4月5日(木)イエスの死の記念式の日です。全世界のエホバの証人の王国会館もしくは他の施設で、イエスの贖いについての話と、聖書に基づいた簡単な儀式が行なわれます。イエスの体を表す無酵母パンと、イエスの血を表すぶどう酒が出席者全員に回されます。天的な希望を持っている人だけがそれらの表象物にあずかります。どうぞ出席されて、イエス・キリストの贖いに感謝を表されてください。







インドネシア・スラバヤのエホバの証人の王国会館集会の直前と思われる






2012年の年鑑の東日本大震災の報告とヨハネの感想(1)


被災地のエホバの証人1年後


イエスの地上の生涯の最後の1週間(ニサン12日〜14日)