箴言5章・性に関する率直な助言

「彼女が後に残す作用は苦よもぎのように苦く、もろ刃の剣のように鋭い。」(箴言5:4)


箴言5章には、性についての率直な助言がのせられています。箴言5章では、結婚関係外の性関係を戒め、結婚関係内の性関係から喜びを得るようにと勧めています。


結婚関係外の性関係を避けるひとつの理由は、それに悪い結果が伴うからです。箴言5章は、不道徳な性関係により感染する性行為感染症について描写しています。不道徳な女の言葉は蜜ばちの巣のように甘く感じられるかもしれませんが、その結果は、「苦よもぎ」のように「苦く」、「もろ刃の剣のように鋭い。」と描写されています。(箴言5:3,4)


また、そのような助言が与えられているのは、「将来あなたの肉体と身体が終わりを迎えるときに、あなたがうめかなくてもよいためである。」と述べられています。(箴言5:11)それで、不道徳な性関係が、結果として、当人の命さえ奪うものとなることを警告しています。




売春婦

では、どんな性行為感染症がありますか。それは、私たちの命を奪う危険がありますか。次のリストは、ネットにのせられていた性行為感染症の一部です。HIV、性器ヘルペス、梅毒(ばいどく)、淋病(りんびょう)、子宮頸癌(しきゅうけいがん)、B型肝炎成人T細胞白血病サイトメガロウイルス感染症、軟性下疳(なんせいげかん)、クラミジア感染症、鼠径(そけい)リンパ肉芽腫、カンジダ症、トリコモナス原虫による感染症、毛じらみ症などがあります。


昔ながらの性病梅毒が治療されずに放置され重症になると、脳を冒して精神異常を引き起こしたり,肢体の一部を麻痺させたり,視力を失わせたり、死ぬことさえあります。胎児に梅毒がうつると,流産や死産,もしくは奇形児の出産といった事態が生じる場合があります。


淋病は重症になると、視力を失ったり,心臓病にかかったり,手足を動かせないほどの関節炎にかかったり、生殖機能が損なわれたり、不妊症になったりすることがあります。


しかし、梅毒や淋病は最近では抗生物質の投与により治癒するようになり、以前のように多くの人がそれによって命を失うということはなくなりました。しかし、今日では、ヘルペスエイズのような別の性行為感染症が猛威をふるっています。


では、近年かかることの多いヘルペスエイズにはどのような影響がありますか。ヘルペス接触してから三日ないし七日後に,陰部にしゃく熱感かまたはうずきを感じます。それから、潜伏期を経て痛みの伴う水泡(すいほう)が形成されます。水疱はほどなく潰れ、潰瘍状(かいようじょう)になります。潰瘍も、痛みと神経痛を伴います。また、患部近くの神経麻痺を起こす可能性があり、排尿障害や排便障害などを来たすことがあります。ヘルペスの潰瘍は色素沈着をしいったん治ります。しかし、ヘルペスウイルスは、潜伏感染して風邪や疲労や生理周期等の免疫力低下により発症を繰り返す特徴があります。なお、ヘルペスウイルスが身体から排除される完治薬はまだ出来ていません。


エイズの初期には一部インフルエンザのような症状が見られます。しかし、これらの症状が見られるのは、数パーセントだと言われています。多くの人は急性感染期を過ぎて症状が軽快し、だいたい5〜10年は無症状で過ごします。この間、体内でHIVが盛んに増殖を繰り返す一方で、免疫能力は衰えていきます。その期間は、日常かかる軽い病気になっても、最初は免疫能がまだ低下していないので、普通の人のように治ってしまうので、ほとんどの感染者では症状は見つかりません。HIV初期感染者の大部分は感染していることを自覚できません。HIVの大部分はこのようなHIV感染者から、人に感染してゆきます。


血液中の免疫細胞がある程度まで減少していくと、免疫力低下症状が現れるようになりエイズを発症します。多くの場合、最初は全身倦怠感、体重の急激な減少、慢性的な下痢、極度の過労、帯状疱疹(たいじょうほうしん)、過呼吸、めまい、発疹、口内炎、発熱、喉頭炎、咳など、風邪によく似た症状が起こります。また、顔面から全身にかけての脂漏性皮膚炎などもこの時期に見られます。大抵これらの症状によって医療機関を訪れ、検査結果からHIV感染が判明します。


エイズが重症になると、普通の生活ではかからないような多くの日和見感染を生じます。ニューモシスチス肺炎(旧 カリニ肺炎)、カポジ肉腫、悪性リンパ腫、皮膚ガンなどの悪性腫瘍、サイトメガロウイルスによる身体の異常等、生命に危険が及ぶ症状が現れます。また、HIV感染細胞によって、脳の神経細胞が冒されるとHIV脳症と呼ばれ、記憶喪失や精神障害認知症を引き起こし、ついには命を奪います。


米国の疾病対策センター(CDC)によると,エイズに感染する危険が一番大きいのは活発な同性愛者(複数の相手を持つ人)です。血友病患者や,静脈注射をして麻薬を乱用する人々にも危険があります。 しかし、乱交を行なう異性愛者も感染します。


免疫細胞の数が減らないうちに感染がわかって適切なエイズ治療を始めることができれば、25歳の感染者が約40年、通常の生活が送れるそうです。しかしながら、現在エイズ発症までの潜伏期間に異変が起きています。先ほど述べたように、エイズを発症するまでに5年から10年と言われてきました。しかし、エイズ治療の専門家によると、今日、感染者の約85パーセントが3年以内にエイズを発症しています。それで、日本ではエイズが発症してから発見される「いきなりエイズ」と言われる、治療が手遅れの人が増えているとのことです。


確かに、結婚関係外の性関係がもたらす作用は、「苦よもぎのように苦く、もろ刃の剣のように鋭い」と言えます。(箴言5:3,4)また最終的には、「あなたの肉体と身体が終わりを迎える」ことになります。(箴言5:11)わずか数分の不道徳な性的快楽は、そうした犠牲を払う価値があるでしょうか。


それで、箴言5章は、「あなたの水の源が祝福されるように。あなたの若い時の妻と共に歓べ」と勧めています。(箴言5:18)すなわち、結婚するまで、純潔を保ち、性関係は生涯配偶者に限って楽しむようにと勧めています。聖書が勧める生き方は、私たちを致命的な災いから守ります。


創造者がこうした助言を箴言の中に含めておられるのは、ご自分が人間を創造されたので、ルールを破るときに、どんな結果がもたらされるかご存知だからです。エホバは子供の最善を願う父親のように私たちに災いに遭うことのない幸福な生活を望んでおられます。私たちは性の不道徳を禁ずる神の律法を守って致命的な災いから身を守りましょう。


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