(2)生命は進化で存在するようになったのではなく創造された

進化論者は、生命は自然に発生し、単細胞生物から多細胞生物になり魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、人間というプロセスで、進化してきたと主張します。聖書は、創造者が生物を種類ごとに創造されたと述べています。そして、生物は一定の種類の範囲内で繁殖していくと述べています。では、進化と創造、どちらが正しいのでしょうか。


進化論者は、最初に原子的な単細胞生物ができて、それが進化でだんだんと複雑になっていき、多細胞生物になっていったと主張しています。


しかし、単細胞生物が原始的で単純であるということは決してありません。単細胞生物の中には、多細胞生物よりはるかに複雑なものがあります。そして、単細胞生物は、それ自体で完全であり、独自に機能しています。複雑な単細胞生物が自然に発生するということはないでしょう。また、それは、何も他のものに進化していく必要はありません。



(singlecell)
単細胞生物も十分複雑で多細胞生物よりも単純ということはありません



多細胞生物の細胞
単細胞生物も多細胞生物も基本的な造りは同じです



また、生物界には、メンデルの法則として知られる遺伝の法則があります。それは、同じ種類の中で繁殖していくという決まりです。メンデルの法則は、遺伝子という考え方で説明されます。遺伝子は生体の設計図です。通常の生物は2個で一組の遺伝子を持っています。子は親の双方から1つずつ遺伝子を受け継ぎます。子は親の遺伝子を受け継ぐので、子は親の遺伝情報を受け継ぎます。そこに含まれた情報(遺伝子型)に従った特徴(形質)を持った子ができるため、親と子は同じ種類になるわけです。



(mendel)
メンデルは遺伝学の父と言われています
メンデルの法則のために親と子は同じ種類です



子供は親と同じ特徴を持ちます。たとえ、色や形である程度の違いがあっても、親と子供は、同じ種類です。同じ種類の生物が世代が変わってもずっと存続していきます。


聖書にこのような言葉があります。「いちじくの木がオリーブを、ぶどうの木がいちじくを生じさせることはできないではありませんか。」(ヤコブ3:12)つまり、いちじくの種を植えれば、いちじくができます。いちじくの木がオリーブの実をならせることはありません。ぶどうの種を植えればぶどうの実がなります。ぶどうの木がいちじくの実をならせることはありません。生物は、同じ種類の範囲内の実をならせます。ですから、同じ種類の種ができて同じ種類の範囲内で繁殖していきます。



Sharon's Fig Tree by RichardBH(figtree1)
いちじくの木を植えると・・・

尾道産いちじくby kaidouminato(fig)
いちじくの実がなります

Olives by kraftonz(olive1)
オリーブの実をならせることはありません

grape vine trunk by vinzcha(grapetree1)
ぶどうの木が・・・

尾道産いちじくby kaidouminato(fig)
いちじくの実をならせることはありません



植物は、継ぎ木をしたりして品種改良をすることができます。品種改良によって、ぶどうであれば、色や形が少し異なっていたり、乾燥や暑さに強い品種を作り出すことができるかもしれません。しかし、それは依然としてぶどうです。品種改良をしても種類を変えることはできません。


異なる種類の生物を交配させるとどうなるでしょうか。ライオンとトラは自然の状態ではつがうことはありません。しかし、人間が無理に父ライオンと母トラをかけあわせるとライガーができます。ライガーは親よりも体が大きくなります。しかし、オスのライガーは生殖機能を持っていません。メスには生殖機能がありますが、さらに生まれた子供にはないので、ライガーを自然の状態で増やすことはできません。また、ライガーは、病気がちで短命です。



Male Lion by Todd Ryburn(malelion1)
オスライオンと・・・

Female tiger by a m lewis(femaletiger)
メストラをかけあわせると・・・

Liger by jmwests(liger1)
ライガーが生まれます
しかしオスのライガーは子供を作ることができません



多くの場合、異種交配した動物は、種の保存の法則のために、繁殖能力を持ちません。それで、ライガーという繁殖していく種類の野獣を作り出すことはできません。他にも、父ロバと母馬をかけあわせたラバが知られています。ラバも繁殖能力を持っていません。それで、繁殖することのできる範囲があり、その範囲を超えて無制限に種類を変えていくことはできません。生物の種類の間に壁があり、種類の壁を超えた種類を作り出すことはできません。同じ一定の種類の中でのみ繁殖していきます。




Friendly Mule by brianDhawkins(mule1)
ラバは子供を作り出すことができません


ですから、生物は、基本的に親と子供は同じ種類であるという法則があります。このことは、現在存在している動物は、最初のライオン、最初のトラ、最初の馬がいたということにを示しているのではないでしょうか。聖書は確かに、神が最初から生物を完全な形で種類ごとに創造されたことを示しています。創世記の記述によると、創造者は、植物、魚や鳥、それから陸上の動物という順番で、「その種類にしたがって」造られたと述べています。(創世記1:25)


また、聖書は、神がすべての「命の源」だと述べています。(詩編36:9)それで、エホバ神は、自然界に存在するすべての生物の最初の先祖に命を与えました。神は最初の人間にも命を与えました。自然界の生物は、私たちの食べ物となったり、癒しをもたらしてくれたり、生活に美しさを与えたり、私たちの周囲を清浄に保つ働きをしたりしています。それらのものは、人間がこの地上で快適に生きていくために備えられました。聖書は、エホバ神がこの地球を人間のために作られたと述べています。私たちは、自分の命や周囲にある命に感謝できるのではないでしょうか。また、命を創造されたエホバ神に感謝できるのではないでしょうか。




Sunrise by zoovroo(sun7)
エホバ神が生命を創造してくださったことに感謝しましょう
(写真はイメージ・神は太陽ではありません)



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