(5)聖書は真実の科学と一致する

  聖書は神話また創作小説で、昔に書かれた本なので、古代の人々の知識を反映していて、非科学的だと考える人もいます。しかし、聖書を調べると、聖書は実際的で、実証された科学的事実と調和しています。もし、聖書が神の霊感を受けた書物であるなら、聖書に記された科学的知識は古代の人々の知識を凌駕しているはずです。今回、聖書は医学、天文学、生物学の面で理にかなっており、また実証された事実と一致していることを説明したいと思います。


                                医学

 
 3500年前に神から与えられたモーセの律法は、病気の感染者を隔離すること、死体を扱った後に洗うこと、糞便が汚れたものであり野営地外に埋めること、死体など汚れたものに触れた後に衣や器物を洗うことや水を浴びることを規定していました。(レビ13:45,46;5:2;11:24,25,27,28,35−40;14:8,9;17:15;22:4−6。申命記23:12-13)イスラエル人はこのような要求があったため、通常不潔なものを避け、入浴や洗たく、食器を洗うことに心がけていたことでしょう。このように清潔さに心がけた結果、モーセの時代には、イスラエル人は、通常70歳、元気であれば80歳まで生きていたことを示しています。(詩編90:10)


 これは、当然のこととある人は考えるかもしれません。しかし、昔は病気の原因が病原菌であるという知識が普及していませんでした。その結果、清潔にすることが病気の予防に不可欠であるということが知られていませんでした。そのため、エジプト古代医学では、糞便が治療に用いられていました。また、19世紀ごろまで、産婦人科の医師が不潔な手で出産に立ち会っていたので、乳幼児の死亡率は高いものでした。そのため19世紀の人々の平均寿命は世界の平均が20代半ば、欧米でも30代終わりから40代初めに過ぎませんでした。
 

 しかし、19世紀に、ハンガリーのゼンメルヴァイス医師は、分娩に立ち会う前の医師に手の洗浄を義務づけ、乳幼児の死亡率を劇的に下げました。しかし19世紀の間、ゼンメルヴァイスの説は一般に受け入れられず彼は一般から排斥されました。 19世紀の末に、フランスのパスツールが微生物を研究して初めて、彼の説が受け入れられるようになりました。それで、医学界が病気の予防のために清潔さの大切さを認識したのは、ようやく19世紀末になってからでした。



Hungary 2010 - Budapest by Brian Harrington Spier(Semmelweis1)
ゼンメルヴァイス医師の銅像−消毒の大切さを訴えた彼の説は彼の晩年19世紀には退けられていた
聖書の述べる清潔さの重要性は近代まで認められていなかった



 日本は、現在世界一、二の長寿国で、平均寿命が80代となっています。しかし、日本は戦後に平均寿命は50歳に過ぎず、主要先進国中最低でした。日本人の長寿に貢献したのが、戦後家庭風呂が普及し、毎日入浴や洗たくをし、食器の洗いものをすることが習慣になったことです。ですから、3500年前のモーセの律法の清潔さに対する要求は、古代の人々の医学面での常識を超えており、実際的でした。



お母さんとお風呂 by yto(bath1)
日本人が定期的にお風呂に入る習慣は日本人の長寿に貢献しています


洗濯! by k14(washing)
日本人の清潔さを保つ努力は日本人の長寿に貢献しています
清潔さを推奨する聖書は実際的であることが証明されています



                              天文学


 聖書はブラックホールの存在に言及しています。ブラックホールとは、極めて大きな質量と密度を持ち、強い重力のために物質だけでなく光さえ脱出することができない天体です。銀河系 (天の川銀河) の中心部に巨大なブラックホールが存在すると多くの天文学者によって考えられています。また、数多くの銀河の中心部にも大質量のブラックホールが存在すると言われています。


 惑星や光をはじめとする物質は、ブラックホールに近づかない限りその中に引き込まれることはありません。しかし、星が進路をはずれブラックホールに接近し過ぎると、星はブラックホールの重力によって引き込まれ、ガスを吸い出されます。そのガスが摩擦熱で光ることによって、ブラックホールの存在が明らかになるといいます。


 聖書は「進路の定まらない星・・・のためには、闇の暗黒が永久に留め置かれています。」と述べています。(ユダ13)この闇の暗黒とは、進路をはずれてそれに近づきすぎた星を飲み込むブラックホールを意味していると思います。このユダの記述は西暦65年頃になされたと考えられています。しかし、ブラックホールは、1970年代になってX線天文学が発展することによって初めて発見されました。それで、聖書は発見される約1900年前に、ブラックホールの存在を預言していました。確かに、聖書は一世紀の科学面の常識をはるかに超えた記述をしていました。宇宙の創造者であって始めてその天体の存在について言及できたのではないでしょうか。



Best-Ever Snapshot of a Black Hole's Jets by NASA Goddard Photo and Video(blackhole1)
聖書は進路の定まらない星のために闇の暗黒があると述べてブラックホールが存在することを示しています



                               生物学


 聖書は、「岩だぬき,これは反すうするものである」と述べていました。(レビ11:5)しかし、岩だぬきが、反すうするという事実は以前は知られていませんでした。それで、ある人々はこの聖書の記述に異議を唱えてきました。しかし,動物学者ヒュバート・ヘンドリックスはドイツのミュンヘンの近くにあるヘラブルン動物園で岩だぬきを観察していた時,この動物が反すうしたり,呑み込んだりする一風変わった動作をするのに気づきました。そして,岩だぬきが実際には1日に25ないし50分間,大抵夜間に反すうするということを発見しました。


 日本語のwikiの岩だぬきの項目には、岩だぬきが反すう動物ではないと今でも述べられています。しかし、英語のサイトに「モーセは科学的な間違いをしましたか?」という質問を論じた英語のサイトがありましたが、そこでも岩だぬきが「反すう動物」であると百科事典に記載されていると述べられています。


Did Moses Make a Scientific Mistake? by Wayn Jackson, M.A.



Hyrax by goldberg(hyrax1)
聖書が述べているように岩だぬきは反すうします


 このように、聖書の記述は、書かれた当時の医学、天文学、生物学の常識を超えていました。聖書の記述は現代の一般通念や常識でさえ上回っています。これは、人間の体の健康や、宇宙の構造、生物の世界についてご存知の創造者が、霊感を与えて聖書を書かせたことを証明しているのではないでしょうか。聖書の背後に宇宙の創造者が存在しておられることを認めましょう。

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