うつ病(14)−うつ病のない将来の希望 - 聖書の描く地球の今と将来

聖書は、うつ病などの精神疾患という私たちの試練が永遠に続くわけではないこと、完全に解決する時が来ることを示しています。(イザヤ65：17-19)天の神の王国の希望と地上のパラダイスの希望は、今の苦しみを忍耐する助けになります。(ルカ23：43)イエスの場合は、将来、王となって地上にパラダイスをもたらすという希望はイエスに喜びを与え、苦しみのもとでイエスを支えました。（ヘブライ12：2)

それで、聖書は、うつ病を忍耐する助けになるふたつの種類の希望を差し伸べています。次の聖書の言葉はそのことを示しています。「わたしは新しい天と新しい地を創造している……。以前のことは思い出されることも，心の中に上ることもない。しかし，あなた方はわたしが創造しているものに永久に歓喜し，それを喜べ」。（イザヤ 65:17，18）

ひとつの希望は、エホバが創造される「新しい天」、すなわち神の王国に入るという希望です。このグループは、死後、天に不滅の霊者として復活することになります。このグループは地上に住んでいる時でさえ、「天の場所」に座っていると言われています。(エフェソス2:6)

もうひとつは「新しい地」、すなわち神の王国のもとでの地上の楽園で永遠の命を享受するという希望です。どちらの希望も実現する時、現在私たちを苦しめているうつ病は最終的になくなります。この希望は、エホバが望まれる通りに差し伸べられます。どちらの希望になるかは、ひとえにエホバにかかっています。（ローマ9：15，16)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神の王国に入るという希望

イエスが一世紀に地上で宣べ伝えられた時、まず差し伸べられたのは、神の王国の成員となるという希望つまり天的な希望でした。（マタイ11：12)イエスは、地上でイザヤ61章がご自分に成就していると説明されたことがありましたが、イエスは神の王国が近いという良いたよりを、とりわけ「心の打ち砕かれた者」「嘆き悲しむすべての者」すなわちうつ状態にある人々に宣べ伝えられました。(イザヤ61：1-3。ルカ4：17-21）

エホバに是認されて神の王国の成員となれるということは、喜びをもたらす「良いたより」でした。（マタイ11：12；21：31）エホバから是認されて神の王国に入るという希望によって、彼らのうつ病は消え去ったことでしょう。また、霊者として復活させられる時、うつ病になりがちな不完全な体に代わって完全な不滅の体が与えられることになります。（コリント第一15：50−54)その時、うつ病に悩まされることは、完全になくなります。

この終わりの時に神の王国に入るという希望も一部のクリスチャンに差し伸べられるでしょう。（ダニエル7：22，27）なぜなら、啓示の預言は、大患難の前に144000人全員が集められると予告しているからです。（啓示7：1−4)144000人は一世紀から集められてきましたが、まだ、定員は満たされていないでしょう。今日でも多くの人に天的希望が差し伸べられるでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　地上の楽園での永遠の命の希望

聖書は、地上の楽園での永遠の命の希望を差し伸べています。イエスは刑柱の上で、隣で杭にかかっていた悪行者に、「あなたはパラダイスにいるでしょう」と約束されました。（ルカ23：43)ですから、その悪行者は死にましたが、パラダイスとなった地上に復活させられます。その悪行者は、生きていた時、神の基準に従って生活していませんでしたから、神の王国に入るための基準は満たしていませんでした。けれども、地上に復活させられて、神の目的について学び、神とイエスに信仰を働かせて生きるチャンスを再び与えられます。（ヨハネ5：28，29)その復活した悪行者には、神の義の基準に生活を調和させるならば、地上で永遠に生きる機会が差し伸べられます。（詩編 37:29）

2009-08S 119 by Osamu Iwasaki (paradise)

Greek Blooger Camp Food by Titanas (paradise1)
聖書は地上の楽園での永遠の命の希望を差し伸べています

聖書は，将来に神が『[人]の目からすべての涙をぬぐい去ってくださり，もはや死はなく，嘆きも叫びも苦痛ももはやなく，以前のものが過ぎ去った』状態になることを約束しています。（啓示 21:3，4）エホバはこう約束しておられます。「以前のことは思い出されることも，心の中に上ることもない。しかし，あなた方はわたしが創造しているものに永久に歓喜し，それを喜べ」。（イザヤ 65:17，18）

神の王国のもとで，地上の人々の義なる社会は，感情的にも身体的にも霊的にも完全な健康へと回復されます。『死や嘆きや叫びがもはやない』のですから，今はうつ病につながる死別のつらさや日ごとの感情的緊張はなくなるでしょう。また、愛する家族や友人が復活してくるので、嘆きに代わって喜びがあるでしょう。(使徒24:15)さらに、地上の楽園では、脳内の化学的不均衡による苦痛はなくなります。その時には，ありとあらゆる喜ばしい事柄が起こるので，過去の悲しい経験をあれこれと思い出したりする理由がなくなるのです。毎朝，目が覚めると頭の中は水晶のように澄みわたり，一日の活動にやる気満々で取りかかることができるのです。もはや憂うつな状態に邪魔されることはないのです。

Healthy Life Summit Speakers by cheeseslave(healthylife)
地上の楽園ではうつ病はなくなり毎日喜びある生活を送れます

罪の影響が除かれ、ついに神の義の規準に完全に従うことができるようになり，内面の全き平安が得られるようになります。この見込みは，うつ病がどれほど厳しいものになろうとも，闘い続けるための大きな励みとなります。