大いなるバビロンアメリカの膨大な軍事予算の使い道−軍事産業とCIA

 啓示の書には、大いなるバビロンについて、「地上でほふられたすべての者の血が見いだされた」と書かれています。(啓示18:24)私は、この言葉がどういう意味かを考えてきました。今回、私がこの記事に書くことは、調査が十分だとは言えません。このことについてさらに調べていきたいと思いますが、今回、大いなるバビロンアメリカについて調べてみて分かったことについて話したいと思います。


 まず、アメリカは、長年にわたって莫大な軍事予算を投入してきました。「ストックホルム国際平和研究所」がまとめた2011年の世界各国の軍事費統計によると、世界で最も軍事支出額が多い国はアメリカで、6895億ドル(55兆1672億円)でした。 それは、世界の総額のほぼ半分を占めています。 対GDP比は4.7%と先進国の中で最高水準です。



  アメリカに次いで軍事費が多い国は中国で、1292億ドル(10兆3417億円)となっていてアメリカの約6分の1に過ぎません。 では、アメリカはその膨大な軍事予算を何に使ってきたのでしょうか。


 アメリカの軍事予算の多くが兵器産業や民営軍事請負会社との取引に使われています。世界に流通する兵器市場の半分をアメリカ製兵器が占め、それはアメリカ兵器産業にばく大な利益をもたらしています。





USS Forrestal - Looking Forward from Island by roger4336 (uswarplane1)
アメリカの軍事予算は膨大な額で兵器産業は莫大な利益を吸い上げています




  軍需産業は米国経済において主要な役割を演じています。技術者と科学者すべての内、3分の1が軍関係企業に従事しています。軍の発注がアメリカの製造業分野を下支えしています。米国の工業分野の多くが、特に造船、航空分野が、かなりの部分軍支出や海外での兵器売却に依存しています。



 そのため、アメリカの産業は、世界各地に紛争があった方が儲けになるので、好都合だということになります。また、アメリカにとって、各国の政府が、親米政権、アメリカから武器を買ってくれる政権である方が好都合であるということになります。


                         CIAの活動


 軍需産業は、CIA(アメリカ合衆国中央情報局(Central Intelligence Agency)と緊密な関係を持っていると言われています。CIAはどんな活動をするのでしょうか。まず、アメリカ軍のために軍事的情報収集活動を行います。直接CIA構成員が現地へ潜入したり、無人偵察機を使用して情報収集をします。




Aerial view of the Central Intelligence Agency headquarters,Langley, Virginia (cia3)
CIAは軍需産業と緊密な関係を持っており反米国家の反政府軍事組織の支援をします




  また、ネットの情報によると、多くのモルモン教徒がCIAやFBIなどの政府機関の下で働いているということです。それで、多くのモルモン教の宣教者がCIAの職員であり、他国に行って国民の情報を収集して巨大コンピューターに情報を蓄積していると言われています。でも、誠実に教えを広めている宣教者ももちろんおられるかもしれません。



アメリカ社会とモルモン教


 さらに、CIAは、敵国内での情報操作、プロパガンダで民衆扇動をすると言われています。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%B1%80


 また、CIAは、親米政権樹立の援助をします。また、反米政権を倒すために画策します。また、敵対国にとっての反政府組織やゲリラなどの人材・資金面での援助、育成 をします。それだけでなく、アメリカ合衆国が攻撃対象とできる反米集団の育成をすると言われています。


 また、CIAは、親米、親ビジネスの政権、つまりアメリカの兵器を買ってくれる政権に置き換わるように画策すると言われています。


 アルカイダタリバンの武器はCIAとも取引関係をもつ武器商人から買い入れられたと言われています。また彼らの軍事能力やテロ技術は、かつて米軍とCIAの承認のもとに軍事コンサルタント会社による訓練と技術指導によって授けられたものであると言われています。


 これでは、CIAはアメリカの経済的な益のために、世界中に戦争や紛争を引き起こし、そのために手段を選ばないということになります。


http://www.jca.apc.org/gi-heisi/news/no.007/007-04.html


 冷戦時代よりも、世界に地域紛争は増えました。そのために、アメリカの武器商人は多額の儲けを得ました。それでアメリカが世界中に紛争を扇動しているのであれば、確かにその点からも、大いなるバビロンに、「地上でほふられたすべての者の血が見いだされた」と言うことができると思います。(啓示18:24)


  しかし、大患難を生き残る地の王は、大患難で災いを被る大いなるバビロンに対して、同情的な態度をとっています。(啓示18:9,10)つまり大患難を生き残る諸国家は大患難まで、アメリカと良い関係を持ってきたと言うことを意味しています。


 そして、聖書は南の王大いなるバビロンによって幾つかの国家が倒されることを示しています。(ダニエル7:9)このことを考えると、諸政府が、親米的な政策をとる方が賢明だと言えます。親米政策を取ることが賢明であるとは言え、アメリカと共に戦うことは、アメリカと同じことをしてアメリカの罪にあずかることになるので気をつける必要があります。