神は宇宙の法則の作成者

「あなた方の目を高く上げて見よ。だれがこれらのものを創造したのか。それは,その軍勢を数によって引き出しておられる方であり,その方はそれらすべてを名によって呼ばれる。満ちあふれる活動力のゆえに,その方はまた力が強く,それらの一つとして欠けてはいない。」(イザヤ40:26)

 上記の聖句にあるように、聖書は満ちあふれる活動力を持たれる方、すなわち膨大なエネルギーを持たれる知的な創造者が存在されることを述べています。

 天文学者たちは宇宙を観測して、宇宙が膨張している証拠を観察しています。そして、このことから、たいていの科学者は宇宙が非常に小さくて高密度の特異点によって始まったと考えます。宇宙には始まりがありました。

 しかし、誰が、または何が宇宙を始めさせたのでしょうか。

 宇宙が存在し始めるには、単なる膨大なエネルギーの源以上のものが必要です。宇宙が存在するためには、膨大なエネルギーを持たれると共に、高度の知能を持たれる方の存在が必要です。なぜならこの物質宇宙は、法則によって制御されているからです。

 たとえば、惑星の動きを支配する法則として有名なケプラーの法則があります。ケプラーの法則は三つの法則でなっています。

 第一の法則は、すべての惑星は楕円形の進路を取り、どんな場合でも,太陽が惑星の軌道の焦点の一つになっているという法則です。

 第二の法則は、惑星は、数学の法則に則って太陽に近づいていくと、より速く移動するという法則です。そして、より遠い所ではより遅く移動します。

 第三の法則は、惑星の太陽からの距離とその惑星が太陽の周りを一周し終えるのにかかる時間との間には数学的な相関関係があるという法則です。

 ですから、惑星は,不規則で任意の型に従って動いているのではありません。その進路は滑らかな数学的曲線を描いています。また、惑星の運行速度も,予知できない,混乱した,唐突な動きではありません。ある時にはより速く,他の時にはより遅く移動しますが,速度の変化は滑らかで安定しており,数学的な法則にのっとっています。

 惑星の運行に関するこのケプラーの三つの法則は,太陽系の九つの主要な惑星の場合だけではなく,宇宙の至るところで守られています。この法則で、火星と木星の間に帯状に横たわる2,000近い小惑星のグループの楕円軌道や天体を周期的に横切る彗星の動きも説明することもできます。

 また,太陽系からは想像もつかないほど遠く離れた,広大な渦巻星雲の渦の先端の形もこれらの法則に従う傾向のあることを明らかにしています。

 この宇宙を支配するケプラーの法則は、単なる膨大なエネルギーの無作為な放出によっては存在し得ません。

 例えば、私たちは国や地域ごとに異なる交通ルールがあります。それらのルールがその作成者無しにひとりでにできあがったとは考えないでしょう。そのルールを作った知的な存在がいることを認めるでしょう。

 そうであれば、天体の交通ルールとも言うべきケプラーの法則については何が言えるでしょうか。宇宙の交通ルールにも、それを作成した知的な存在がいたことを認めるべきではないでしょうか。

 この宇宙が存在するためには、単なる盲目的なエネルギーだけではなく、天体の運行を律する高度な数学の法則を考え出す知能が必要です。

 現代科学はエネルギーは物質と互いに互換性があることを発見しました。それで、現代科学は物質宇宙が膨大なエネルギーによって存在しえることを認めています。しかし、そのエネルギーは秩序だった状態を創出する高度の知能を持たれる知的な存在によって制御される必要があります。

 そのような高度の知能を持たれる神がおられて初めてこの宇宙は存在することができます。