メディア・ペルシャそしてギリシャに成就した預言
聖書は私たちの時代の世界情勢ついて預言していたのでしょうか。その預言は信頼できますか。
そのことについて考えるのに聖書の中にある過去においてなされた預言がどうなったかについて考えることができます。
まず、実名をあげて諸国家の興亡について預言していた例を取り上げましょう。
西暦前7世紀の人ダニエルは神から夢や幻の形で多くの預言を与えられました。ダニエルは古代バビロンの王のもとで、また年を取ってからはバビロンに続く古代ペルシャのもとで預言しました。そして、聖書はダニエルが仕えていたペルシャが将来どうなるかをダニエルに知らせました。
ダニエルは二つの国家を象徴的に表わす獣の幻を見ました。それは二本の角のある雄羊と、一本の大きな角を持つ雄やぎでした。雄羊はメディアとペルシャの王を表わしており、雄やぎはギリシャの王を表わしていました。(ダニエル8:20,21)
そして、ダニエルに与えられた預言の幻によると、雄やぎが雄羊に襲いかかり、雄やぎが勝ちました。(ダニエル8:5,7)それで、ダニエルが預言を与えられた時、ペルシャの全盛期でしたが、ギリシャがメディア・ペルシャを倒すことが預言されていました。
雄やぎは一本の大きな角を持っていました。それはギリシャの第一の王を表わしていました。そして、メディア・ペルシャを倒したギリシャがどうなるかも預言されていました。その一本の大きな角が折れて,その代わりに四本の角が立ち上がります。つまり、彼の国から四つの王国が立つことになっていました。(ダニエル8:20〜22)
この預言はどのように成就したでしょうか。
雄やぎが雄羊を倒すことになっていましたが、ギリシャのアレクサンドロスは、西暦前331年にガウガメラでペルシャを粉砕し,ペルシャ帝国は終わりを告げました。
さらに、アレクサンドロスは、西暦前323年に32歳の若さでマラリア熱のために急死しました。預言どおり、ギリシャの第一の王を現す角は急に折れてしまいました。
その後、彼の帝国は彼の四人の将軍によって分割されました。セレウコス将軍がメソポタミアとシリアを,カッサンドロス将軍がマケドニアとギリシャを,プトレマイオス将軍がエジプトとパレスチナを,リュシマコス将軍がトラキアと小アジアをそれぞれ取得しました。
それで、雄やぎの一本の大いなる角が折れて、代わりに四本の角が生えてくるという預言も成就しました。
それで、聖書の預言はその大筋をつかんで、正確に成就しました。聖書の預言は正確で信頼できるものでした。
もし、過去において聖書の預言が成就したのなら、世の終わりの時に関する預言も成就するでしょう。それで、是非時間をとって聖書の預言を調べていきましょう。また、命を救うその助言も調べていきましょう。