イザヤ14章・エホバ神とみ使いとの違い

「万軍のエホバは誓って,言われた,『まさしく,わたしの図った通りに事は成り,わたしの計った通りのことが実現する。』」(イザヤ14:24)
 エホバ神とみ使いはどのように違いますか。

 み使いは強力だとはいえ限界があります。ダニエルの祈りに答えてダニエルのもとに来たみ使いガブリエルは疲労しきっていました。(ダニエル9:21)ですから、み使いも疲れる事があります。

 さらに、あるみ使いはダニエルの祈りに答えてダニエルのもとに来るまでに二十一日間は悪霊に妨げられました。(ダニエル10:12〜14)それで、み使いはエホバ神のように全能ではありませんから、エホバ神のご意志を行なう際に悪霊に妨げられる事があります。

 ですから、み使いや人間はエホバ神のご意志を遂行する際に最善を尽くす必要があるということがわかります。

 一方、エホバ神に関して聖書は何と述べていますか。エホバ神に関しては、疲れる事がなく、全能で、エホバ神にとって不可能なことはないと聖書は述べています。(イザヤ40:28。マルコ10:27。啓示1:8)

 さらにエホバ神はすべてのことを見通しておられます。エホバ神はみ使いや人間が自由意志があるために、必ずしもエホバ神のご意志に調和して行動しない事もあることをご存知です。さらに、理知ある被造物が、限界があり、弱る事さえある事もご存知です。(詩篇103:14。イザヤ40:29,30。マルコ14:38)

 けれども、エホバ神は全能の神ですから、そうしたことを踏まえた上でご自分の目的を必ず達成することがおできになります。(イザヤ14:24,27;46:10;55:11)つまり、エホバ神は被造物にその自由意志を働かせることをお許しになり、その上で生じた事態に対応してご自分の目的を果たすことがおできになります。