神は特定の体を持ち天に住まわれる方

「神は本当に人間と共に地の上に住まわれるでしょうか。ご覧ください,天も,いや,天の天も,あなたをお入れすることはできません。まして,私の建てたこの家など,なおさらのことです。」(歴代第二6:18) 

 神は宇宙に遍在されると考える人がいます。つまり、神は宇宙のどこにでも存在されていると考える人がいます。

 しかし、ソロモン王は神は人間と共に地の上に住まわれるでしょうかと尋ねて、自分で否定の答えを述べ、神は自分が建てた家に住まわれることはないということを述べました。それで、エホバは、地上に偏在しておられるわけではなく、人間の住みかである地上からはるかに遠いところにおられます。

 ソロモン王は、天を「あなた(神)の住まわれる定まった場所」と述べました。(歴代第二6:39)それで、神は宇宙に遍在されるのではなく、天に住まわれる決まった場所をもたれる方です。

 また、天へ召されたクリスチャンが将来天に復活した時、神のあるがままを見ることができるようになるという聖書の記述も、神が偏在されるのではなく、天に住んでおられること、特定の体を持っておられることを示しています。(ヨハネ第一3:2)

 天に復活した者は、霊の体を与えられて初めてエホバと会うことができます。

 エホバは特定の霊の体を持たれる方です。(ヨハネ4:24)霊の体とは、実体のないものではなく、測り知れないエネルギーを伴う特定の体です。

 エホバはモーセに「あなたはわたしの顔を見ることはできない。人はわたしを見てなお生きていることはできないからである。」と言われました。(出エジプト33:20)

 人間は太陽を直接見るだけでも視力を失ってしまうことがあります。太陽の近くでは弱小な人間は燃え尽きてしまいます。ましてや幾十億もの太陽を含めた全宇宙を造られた測り知れないエネルギーを持たれる神に人間の肉体は耐えることができません。

 エホバは宇宙に偏在するのではなく、特定の体を持っておられる方です。人間の体はエホバと直接会うことに耐えられないのですから、エホバが地上からはるかに離れた天に住んでおられることを人間は感謝することができます。