啓示18章・大娼婦は心霊術によってあらゆる国民を惑わす

「あなたの心霊術的な行ないによってあらゆる国民が惑わされたのである。」(啓示18:23)


大いなるバビロンが何かを見分けるのに助けになる記述に、大いなるバビロンが心霊術的な行いによってあらゆる国民を惑わすという啓示の書の記述があります。アメリカ合衆国は、心霊術的な行ないによってあらゆる国民を惑わしていると言えるでしょうか。


アメリカは例えば、音楽という手段によっても心霊術を世界中に広めています。米国のコラムニストのトム・ハーパーはトロントの新聞サンデー・スターにこう書きました。「わたしは,音楽界でいま生じている事柄に最大限の警告を発せずにはいられない。……これほど堕落したものに出会ったためしはない。これらの歌は,狂気,憑依,悪霊,血,のろいなどに,またレイプ,自傷行為,殺人,自殺などのあらゆる暴力に取りつかれている。死と破壊,滅亡の予言,そして善をすべて否定し,忌まわしく邪悪なものをすべて受け入れること―それがテーマなのである。」(2002年目ざめよ誌1月22日号)


今日のヘビー・メタル・ロックと呼ばれる音楽は,悪魔主義的なメッセージや象徴で満ちていることが少なくありません。「それは殺傷せよというメッセージが織り込まれていて,極端に倒錯的である。それは暴力を行動に移したいという子供の欲求を満たすのだ」と,悪魔主義教団についての権威者,イーボン・ピータソンは述べています。


それで、今日、悪魔崇拝や心霊術や魔術などの影響を受けているアメリカの音楽は少なくありません。そうした心霊術や魔術に影響されたアメリカ発の音楽が全世界に発信されています。そうした音楽は、CDの販売やパソコンのインターネット、携帯電話、デジタル対応テレビやデジタルプレイヤー、自動車などを通して全世界に配信されています。


2003年4月から、米国でインタ−ネットによる音楽配信のひとつのサービスが始まり、開始からわずか二年で累計5億曲を売り上げています。現在では、全世界で一日に百万曲単位のダウンロードが行なわれる巨大音楽配信ビジネスに成長しています。もちろん、音楽のすべてが悪いのではありません。しかし、上記の言葉で示されているように現代のアメリカの音楽の多くがオカルトや心霊術で汚染されています。それで、そうした心霊術や魔術に影響されたアメリカ発の音楽が全世界に影響を与えています。


さらに、魔法の王国として有名なディズニー社は、カリフォルニア、フロリダ、パリ、東京、香港など全世界にテーマパークを持っています。また、ディズニー社は製作した映画の興行収入だけでなく、ビデオやケーブルテレビ、衛星放送、ミュージカルによって収益を得て、世界中に影響を与えています。もちろん、ディズニー社の製作した映画やアニメにも、健全なものがあるでしょう。しかし、その製作したものは、例えば、白雪姫やシンデレラのように魔法や魔術に関係したものが少なくありません。


また、最近ではアメリカ発のハリー・ポッターのような物語や映画が全世界で話題になっています。それで、このような、アメリカ発の心霊術関連のエンターティメントの成功は、心霊術が他愛のないものであると世界中の人に思わせ惑わす点で黙示録の預言の成就となっています。


それで、心霊術的な行いであらゆる国民を惑わすという大いなるバビロンの特徴もアメリカは持っています。多くの大いなるバビロンの特徴がアメリカ合衆国の特徴と合致しています。確かに大いなるバビロンはアメリカ合衆国だと言えるのではないでしょうか。


〔参考文献〕

よくわかる音楽業界[改訂版] 三野明洋 2007年            株式会社日本実業出版社