民数記11章・荷が重すぎると思う時エホバに申し上げる

モーセはエホバに言った,『どうしてあなたはこの僕をつらいめに遭わせられるのですか。どうしてわたしはあなたの目に恵みを得られないのでしょうか。この民すべての荷をわたしの上に置いておられるのです。・・・わたしは,自分だけでは,この民すべてを担うことはできません。彼らはわたしには重すぎるのです。』」(民数記11:11,14) 

私たちは自分が担っている荷が重過ぎると思うことがあるかもしれません。自分の力や能力では、直面している仕事や責任を果たせないと感じることがあるかもしれません。モーセはそのように感じて、このような重圧のままで、問題が生じるのを見続けるくらいだったら、いっそエホバに殺していただきたいと願いました。モーセは自分の弱さや限界をエホバに申し上げました。


モーセはエジプトから導き出した何百万人ものイスラエル人の指導者でした。そして、モーセには当初その膨大な数のイスラエル人を約束の地に導いていくという責務が課せられていました。ところが、イスラエル人や、彼らと共にエジプトを出てきた群衆は様々な不満をモーセに述べたり、自分たちの状況を泣いたりしました。例えば、イスラエル人は荒野に肉がないと言って、泣いて不満を言いました。(民数記11:4)その時、モーセは自分一人だけでは、何百万人もの大群衆を指導してはいけないと感じて、エホバに申し上げました。(民数記11:14)


エホバは神の僕に完全さを要求される方ではありませんでした。エホバはモーセの肩の荷を軽くするために実際的な対策を講じられました。年長者七十人にモーセの上にある霊の幾らかをとってそれを彼らの上に置くことにされました。(民数記11:16,17)そのようにして、七十人は預言者として行動できることになり、モーセは与えられた責任を彼らに分担してもらって助けてもらうことになりました。


さらに、モーセは当面直面している問題も解決するための奇跡をエホバから与えられました。風が吹いてうずらが大群衆の宿営の周囲に舞い降りてきて、民はそのうずらを集めて肉を十分食べることができました。(民数記11:31,32)


エホバは道理にかなった方です。人間の弱さや限界を考慮してくださる方です。私たちは荷が重過ぎると思うとき、自分の抱えている責任が自分の力や能力を超えている思う時、エホバに祈りによってそのことを申し上げてみるべきです。


 エホバはご意志ならば、祈りに答え私たちの抱えている圧力を和らげてくださるかもしれません。