エズラ8章・神はエズラの祈りを聞き届ける

「わたしたちは断食し,このことに関してわたしたちの神にお願いをしたところ,[神]はわたしたちの願いを聞き入れてくださった。」(エズラ8:23) 


 イスラエル人はバビロン捕囚から帰還してエルサレムのエホバの神殿を再建します。それからおよそ50年経って、ペルシャの王アルタクセルセスは、写字生エズラに、エルサレムで必要とされている援助を差し伸べるため、エルサレムまで旅行することに関してエズラの「願いをみな」聞き入れました。王は彼とともに行くようユダヤ人を励まし、神殿の金銀の器、また王や君たちやイスラエル人の寄進物を与えます。


 エズラと多くのユダヤ人はバビロンからエルサレムまでの長距離を旅行しなければなりませんでした。道中には敵と待ち伏せする者からの危険が伴いますが、エズラは王に神のご意志を行なう者には神の援助があると言っているのに、王に護衛兵の軍勢の援助を願うことを恥ずかしく思います。(エズラ8:22)


 それで、エズラはバビロンの北西部を流れていたバビロニアの川であるアハワ川のほとりで、同行するユダヤ人とともに断食をして、エホバに援助を祈り求めます。エホバはエズラユダヤ人の祈りを聞き届け、彼らは安全のうちに、財宝と共に無事エルサレムに到着します。(エズラ8:21,23)


 これは、神の僕の祈りをエホバが聞き届けられた一例となっています。私たちもエホバのご意志を行なう際には、エホバの援助を祈り求めることができます。


 使徒ヨハネは、祈りについて次のように述べました。「わたしたちは神に対してこのような確信をいだいています。すなわち,なんであれわたしたちがそのご意志にしたがって求めることであれば,神は聞いてくださるということです」(ヨハネ第一5:14)エホバはご意志にかなった祈りは聞き届けてくださるでしょう。