ペテロ第一3章・イエスは霊者として復活された

「キリストでさえ罪に関して一度かぎり死なれました。・・・彼は肉において死に渡され,霊において生かされたのです。」(ペテロ第一3:18)


エスはマリアの子として生まれる前に、天でみ使いの一人として霊の体で存在しておられました。イエスは、人間として死んで、そうした霊の体を持つ者として、復活させられました。冒頭の聖句もそのことを示しています。イエスは肉の体で死んで、霊において、霊者として復活されました。


けれども、イエスは復活されてから、食事をされたのではないでしょうか。(ルカ24:30)また、イエスは御自分の両手と脇腹にある穴を弟子たちにお見せになったのではありませんか。(ヨハネ20:20)この事は、イエスが人間として復活させられたことを示しているのではないでしょうか。


しかし、イエスは弟子たちと一緒に食事をされた後、弟子たちから突然見えなくなりました。(ルカ24:31)さらに、イエスが復活されたと話し合っている弟子たちの真ん中に、イエスは突然お立ちになりました。(ルカ24:36)そして、イエスは大勢の弟子たちの前に現れて、最後には天に昇っていかれました。(使徒1:9)こうしたことは、人間の肉体の体では起こらないことです。


肉体の体は、突然見えなくなったり、突然現れたり、天に昇って行くということはありません。


しかし、この出来事は、昔み使いが人間の前に現れた時のことを思い起こさせます。(裁き人6:21,22)例えば、み使いがマノアとその妻に現れた時、祭壇の炎のうちにあって上って行きました。それで、マノアはそれが人ではなく、エホバのみ使いであったことを悟りました。(裁き人13:20,21)み使いは霊者なので、天の方へ上っていくということがあるわけです。


 そして昔霊者であるみ使いが人間のように食事をしたということもありました。(創世記18:8;19:3)それで、イエスは御自分が復活されたことを、弟子たちに納得させるために、昔、み使いたちが、霊の体を物質化して人間の前に現れたように、弟子たちの前に体を物質化して現れたということが分かります。


 しかも、イエスは人間の肉の体は贖いの犠牲として与えられました。(マタイ20:28)人間の体として復活されたのであれば、贖いの犠牲が無効になってしまいます。それで、イエスは人間ではなく、不滅の霊者として復活されました。


 イエスは死んで不滅の霊者として復活され、人類の一部の人々がやはり不滅の霊者となる道を開かれました。