エレミヤ24章・エホヤキンに関連してエホバの言葉は成就する

イスラエルの神エホバはこのように言われた。『わたしは,この場所からカルデア人の地へ送り出すユダの流刑者たちを,これらの良いいちじくのように,良い仕方で見るであろう。そして,わたしは良い仕方で彼らに目を留め,必ず彼らをこの地に帰すであろう。そして,わたしは彼らを築き上げ,打ち壊しはしない。わたしは彼らを植え,根こぎにはしない。』」(エレミヤ24:5,6) 


 バビロンの王ネブカドレザルは、ユダの王エホヤキムの子エコニヤとユダの君たち、職人などをエルサレムから、バビロンに流刑に処しました。バビロンに流刑に処された者たちは、希望はないと失望したかもしれませんし、バビロンで殺されてしまうと考えたかもしれません。けれども、エホバは預言者エレミヤに意外なことを言われました。


 エホバは預言者エレミヤに神殿の前に置かれた二つのいちじくのかごを見せました。一つはとても良いいちじくで、一つは悪いいちじくで食べられませんでした。そのいちじくはエホバのイスラエル人に対する二通りの対処の仕方を表わすものでした。


 エホバは、エレミヤに、ユダの地からカルデア人の地であるバビロンに送り出されるユダの流刑者を良いいちじくのように良い仕方で見て、彼らを築き上げ、根こぎにはしないと言われました。(エレミヤ24:5,6)一方、エルサレムに残った残りの者やエジプトに住んでいるイスラエル人たちを悪くて食べられないいちじくのようにされ、彼らは災いを経験すると言われました。(エレミヤ24:8〜10)


 さて、バビロンに流刑にされたイスラエル人はどうなったでしょうか。エレミヤ52章は、流刑にされた一人であったユダの王エホヤキンについて述べています。エホヤキンは、エレミヤ24章でバビロンに流刑にされたユダの王エコニヤと同一人物です。彼はバビロンの王に降伏したので、わずか三ヶ月と十日治めただけで、バビロンに流刑にされました。(歴代第二36:9)ところが、エホヤキンはバビロンに流刑にされても殺されませんでした。


 かえってエホヤキンはバビロンで七人の子の父親となりました。(歴代第一3:16〜18)また、流刑の37年目にバビロンの王エビル・メロダクは彼を獄屋から出しました。そして、彼の座をバビロンにいた他の王たちの座よりも高くしました。こうして、彼は一生の間日々の分の支給量が与えられ、いつも王の前でパンを食べたと記録されています。(エレミヤ52:31〜34)
 
 捕囚民に対して与えられた食料の供給リストがバビロンから出土しており、このリストにはエラム人、メディア人、ペルシア人エジプト人ギリシア人などと共に、ユダの王エホヤキンの名前が記されていました。このことは、エホバの言葉がエホヤキン王に成就したことを考古学の面から証明しています。


 それで、バビロンに流刑された者たちが築き上げられ、根こぎにされないというエホバの言葉はエホヤキンに関連して成就したことが分かります。エホヤキンがバビロンで厚遇されたのですから、バビロンに流刑になっていた他のイスラエル人も、バビロンで根こぎにされることなく、存続することができたことでしょう。そしてエホヤキン、エコニヤの子孫は、バビロンで存続して、ペルシャの時代には、ユダの地に帰ることになりました。(マタイ1:12)


 エホバの言葉の預言は確かに成就することが分かります。ですから、現代に関する神の言葉の預言も成就することでしょう。ですから、私たちは聖書の預言の言葉に注意深くあるべきでしょう。


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