歴代第一5章・神に援助を呼び求めて願いを聞き入れられる

「ときに,彼らは助けられてこれに当たったので,ハグル人およびこれと共にいた者は皆,彼らの手に渡された。それは彼らが戦いの際に神に援助を呼び求めたからであり,彼らが[神]に信頼したので,[神]は彼らのために願いを聞き入れられたのである。」(歴代第一5:20)


 サウル王の時代に、ルベンとガドの部族、マナセの半部族は、エホバの援助により、ハグル人とその同盟者と戦って勝利を得ました。ハグル人は、ギレアデの東で天幕に住んでいた遊牧民と思われます。


 イスラエルで従軍する者たちは、四万四千人あまりでした。(歴代第二5:18)それに対するハグル人は、二倍以上の十万いたようです。詩編作者は,エドム人,モアブ人,アンモン人,およびアマレク人のようなイスラエルの敵の中にハグル人を挙げていました。(詩 83:2‐7)


 ルベンとガドの部族、マナセの半部族は、冒頭の聖句にあるように神に信頼して戦いの際に神に援助を呼び求めました。そうすると、エホバは彼らの願いを聞き入れられて、彼らに援助を差し伸べ、彼らに勝利を与えました。


 彼らが神に信頼して神に援助を呼び求めたので、その戦いは、「神によるものだった」と記されています。(歴代第一5:22)それゆえに、彼らに打ち殺されて倒れた者は多くなりました。さらに、彼らは、非常に多くのらくだやろば、羊などを捕らえることができました。(歴代第一 5:21)


 何らかの理由で、サウル王は、その戦いに加わらなかったようです。ハグル人との戦いにおいてサウル王のことは、言及されていないからです。ガド人の軍の頭数人が、ダビデがサウルのゆえに制約を受けていた時、ガドの子らの軍の頭数人が、ユダのチクラグにいるダビデの側に来ました。(歴代第一 12:1,8‐15)ガド人がダビデの側に立ったのは、サウル王が彼らとともにハグル人との戦いを戦わなかったので、失望したのかもしれません。


 ハグル人との戦いにおいて、サウル王という頼りになる人物は、含まれていなかったと思われますが、それでも、エホバは二部族半の人々の信頼に答えて、援助を差し伸べ、勝利を与えました。


 今日の私たちは文字通りの戦いをすることはありません。けれども、私たちも、悪霊との戦いにおいて神の戦いを戦わなければなりません。その戦いにおいて、私たちは数において劣勢であるかもしれません。でも、エホバに信頼して、エホバに援助を願い求めるなら、エホバは今日でも、私たちに援助を差し伸べてくださるでしょう。どんな霊的な戦いにおいても、私たちはエホバに祈りによって援助を願い求めましょう。










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