歴代第二12章・エホバはレハベアムのへりくだりに応じられる

「彼らはへりくだった。わたしは彼らを滅びに陥れない、間もなくわたしは必ず彼らを逃れさせる。」(歴代第二12:7)


 ソロモンの子レハベアムは、王になってしばらくは、忠実だった時のダビデとソロモンの道に歩みました。それで、全イスラエルもレハベアムに従ってエホバに忠実に歩んでいました。


 ところが、王権が堅く立てられ、強くなるとレハベアムは、エホバの律法を捨ててしまいました。(歴代第二12:1)そして、レハベアムとユダはエホバの目に悪いことを行ない偶像崇拝を行ないました。またユダの地に神殿男娼さえいました。(列王第一14:23,24)
 

 レハベアムとユダがエホバに不忠実に振る舞ったため、レハベアム王の第五年にエジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上って来ました。シシャクは、ユダの諸都市を攻め取ってエルサレムまで来ました。(歴代第二12:2,3)


 そこで、預言者シェマヤがレハベアムとシシャクのゆえにエルサレムに集まったユダの君たちのもとに来ました。そして彼らにこう言いました。「エホバはこのように言われた。『あなた方がわたしを捨てたので、わたしもまたあなた方を捨ててシシャクの手に渡した。』」(歴代第二12:5)


 すると、イスラエルの君たちとレハベアムはへりくだって、「エホバは義にかなっておられる。」と言いました。(歴代第二12:6)


 エホバは彼らがへりくだったのをご覧になり、預言者シェマヤを通して、こう言われました。「彼らはへりくだった。わたしは彼らを滅びに陥れない、間もなくわたしは必ず彼らを逃れさせる。わたしの激怒がシシャクの手によってエルサレムに注ぐことはない。」(歴代第二12:7)


 レハベアムとユダの君たちがへりくだったので、エホバの怒りは元に戻り、エルサレムとユダは徹底的に滅びに陥れられることは免れました。(歴代第二12:12)エホバ神は、ご自分の言葉に対するへりくだりに応じられるということが分かります。


 ただ、エホバはシェマヤを通してこう付け加えられました。「しかし、彼らはその僕となるであろう。」それで、エジプトの王シシャクは、エルサレムに攻め上ってきて、エホバの家と王の家の財宝を奪いました。


 しかし、シシャクは、レハベアムとユダを徹底的に滅びに陥れることはしなかったので、レハベアム王は生き永らえて引き続きエルサレムで治め続けることができました。レハベアムはエルサレムで17年間治めたと記録されています。(歴代第二12:13)エホバはレハベアムのへりくだりを受け入れられて、彼がユダの王として治め続けるのを許されました。


 それで、私たちは、エホバの目に悪いことを行なってしまったとしても、エホバの言葉を聞いたなら、いつもへりくだってその言葉を謙遜に受け入れて、エホバの前の立場を正すように努めるべきだと言えます。そうすると、エホバの御手からもたらされる災いを避けることができるかもしれないということが分かります。エホバはご自分の言葉に対する恐れや敬意に応じてくださる方です。


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