ネヘミヤ8章・ネヘミヤたちは理解と洞察を得させて喜びを与える

「こうして民はみな去って行って食べたり飲んだりし,分け前を送り,大いに歓んだ。これは,彼らが知らされた言葉を理解したからである。」(ネヘミヤ 8:12)


 昔、ネヘミヤやエズラやレビ人が行なったことは、今日の忠実で思慮深い奴隷級が行なうことを予示していました。(マタイ24:45)彼らはどんなことをしたのでしょうか。


 ペルシャの王アルタクセルセスのもとで献酌官として仕えていたネヘミヤは、王の協力のもと、エルサレムに行って城壁を再建しました。その後、ネヘミヤの指示によると思われますが、第七の月の一日に公共広場に大勢のイスラエル人が集まり集会が開かれました。そして、エズラは、木製の演壇の上に立ち、集まった人々にモーセの律法の書を朗読して聞かせました。(ネヘミヤ8:2,3)


 それから、レビ人は、民に律法を説明しました。そして彼らはモーセの律法を朗読し、説き明かし、意味を付し、読んでいる部分の理解を民に得させました。(ネヘミヤ8:7,8)


 祭司エズラやネヘミヤやレビ人たちは教えることにあずかりました。(ネヘ 8:9)民は理解を得てどんな結果になったでしょうか。民は「知らされた言葉を理解した」ので、「大いに歓んだ。」と記されています。(ネヘミヤ8:12)理解は歓びをもたらしました。


 そして、二日目に、すべての民の頭たち、祭司たち、レビ人たちは、祭司エズラのもとに寄り集まって、律法の言葉を洞察することができるように努力を払いました。(ネヘミヤ8:13)その結果、第七の月に仮小屋の祭りをすべきことが、律法の中に書いてあるのを見つけました。それで、彼らは、仮小屋の祭りを行ないました。このことは、ヨシュアの時代から、この日までなかったことでした。それで、イスラエルの人々には、非常に大きな歓びがありました。(ネヘミヤ8:17)


 昔、祭司エズラや、ネヘミヤ、祭司やレビ人は、神の言葉の理解を得させ、神の言葉の命令が行なわれるように取り計らいました。当時の彼らが行なったことは、主の日において忠実で思慮深い奴隷級が行なうことを予表していたと言えるでしょう。


 イエスは「主人が,時に応じてその召使いたちに食物を与えさせるため,彼らの上に任命した,忠実で思慮深い奴隷はいったいだれでしょうか。」と言われました。(マタイ24:45)それで、イエスは忠実で思慮深い奴隷を任命して、その召使たちに神のみ言葉からの時に応じた霊的食物を得させます。


 イエスは文字通りの食物ではなく、永遠の命をもたらす神の言葉からの食物について語っておられました。(ヨハネ6:27)昔エズラやネヘミヤが行なっていたように、神の言葉を説き明かし、理解と洞察を得させることは、神の言葉からの霊的食物を与えていることになります。












 今日の奴隷級が神の前で担っている務めは、人々、とりわけ仲間のエホバの崇拝者に神の言葉を説き明かし、理解と洞察を得させることです。そして、人々が神の言葉を適用できるように助けることです。そのようにすることは、人々に大きな歓びをもたらす結果になるはずです。



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