啓示17章・なぜ大いなるバビロンはアメリカ合衆国なのか

「地の王たちは彼女と淫行を犯し,地に住む者たちは彼女の淫行のぶどう酒に酔わされた。・・・そこでわたしは,冒とく的な名で満ちた,七つの頭と十本の角を持つ緋色の野獣の上に,ひとりの女が座っているのを目にした。」(啓示17:2,3)


 エホバの証人は、大いなるバビロンは偽りの宗教の世界帝国だと解釈しています。ところが、啓示17章、18章を調べると、大いなるバビロンを描写している特徴は、アメリカ合衆国の特徴をよく表わしています。


 今回、大娼婦である大いなるバビロンのどのような特徴が、アメリカ合衆国をよく表わしているかまとめました。まず、啓示17章の初めのところで描写されている大いなるバビロンの二つの特徴がアメリカ合衆国に当てはまることを示したいと思います。


 今回は、(1)地の王たちは大いなるバビロンと淫行を犯している(啓示17:2) (2) 地に住む者たちは大いなるバビロンの淫行のぶどう酒に酔わされている(啓示17:2)という二つのの点について取り上げたいと思います。


(1) 地の王たちは大いなるバビロンと淫行を犯している。(啓示17:2)

 過去において、エホバ神は、十部族イスラエル王国や二部族ユダ王国が、他のアッシリアやバビロン、エジプトなどの諸国家に頼っているので、ご自分に不忠実で淫行を行っているとみなしました。それで、聖書の神を崇拝すると主張する国が、他の国家に頼って、同盟関係に入るならば、それは比ゆ的に「淫行」であり、その国家は比ゆ的な意味で「娼婦」であると言えます。(エゼキエル16:8,17;23:5)


 アメリカ合衆国の大統領が、就任式の際に、聖書に左手を置いて宣誓することによっても示されているように、アメリカ合衆国は、聖書の神を崇拝していると自称している国家です。それにもかかわらず、アメリカ合衆国は、NATOに加盟し、日本、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、韓国など他の諸国家と同盟を結んでいます。




 「啓示17章・大いなるバビロンとは何か」


「啓示17章・大娼婦の淫行のぶどう酒で酔わせるとは?」

(2) 地に住む者たちは大いなるバビロンの淫行のぶどう酒に酔わされている。(啓示17:2)


  古代バビロンのぶどう酒を全地の諸国民が飲んで酔わされたという聖書の記述はどのような意味でしょうか。当時のバビロンが諸国家を軍事的に攻撃したために、多くのイスラエル人や他の人々が打ち殺され、諸国民は動揺させられるということを意味していました。 (エレミヤ51:7)

 このことから、地に住む者たちが大いなるバビロンの淫行のぶどう酒に酔わされるというのは、どんな意味かが分かります。つまり、大いなるバビロンがエホバ神に不忠実になって諸国家と同盟を結んで、全地で共に軍事的攻撃を行ない、多くの人命が失われ、全地の諸国民が動揺するということを意味しています。


 これは、アメリカ合衆国にあてはまっています。 1950年の朝鮮戦争では、国連の決定に従って韓国にアメリカ軍を主力とする十六カ国からなる国連軍が派遣され、多くの人命が失われました。


 1991年には、湾岸戦争が起こって、アメリカ合衆国を中心とした多国籍軍イラク空爆しました。


 1995年に国連の通告を無視したボスニアセルビア人拠点に対してアメリカ軍を中心としたNATO軍は大規模な空爆を行ないました。


 2001年アメリカ合衆国は英国空軍とともにアフガニスタン空爆しました。また、2003年アメリカ合衆国は英国とともに、国連決議なしでイラク武力行使をしました。


確かに、アメリカ合衆国は、国際連合や諸国家と連合して全地で軍事的攻撃を行ない、多くの人命が失われ、全地の諸国民が動揺させられてきました。
 
 
 「啓示17章・大娼婦の淫行のぶどう酒で酔わせるとは?」

 
「啓示17章・全地は大娼婦の淫行のぶどう酒に酔わされたか」


 それで、啓示17章2,3節の二つの点について、大いなるバビロンの特徴はアメリカ合衆国にあてはまっています。大いなるバビロンの実体を正しく見極めるならば、将来緋色の野獣が大娼婦を攻撃する兆候に正しく目ざとくあることができるでしょう。



大娼婦は緋色の野獣の上に座っていますか

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