歴代第二22章・バアル崇拝者との婚姻は悲惨な結果をもたらす

「アハジヤがエホラムのもとに行くことによってその没落が生じたのは神から出たことであった。彼は着くと,エホラムと共にニムシの孫エヒウのもとに出て行った。これはエホバがアハブの家を断ち滅ぼすために油そそがれた者であった。」(歴代第二22:7)


 ユダの王家は、アハジヤの時に、北のイスラエルのバアル崇拝者との婚姻によって災いを被りました。ユダの王家は、アサと彼に続くエホシャファトとエホバの目に良い王が続きました。ところがエホシャファトは、息子のエホラムの妻にバアル崇拝者のイスラエルの王アハブの娘アタリヤをめとらせました。(列王第二8:18,26) それはイスラエルと平和を保つための政略結婚だったのでしょう。また、アタリヤはイスラエルの王エホラムの姉妹でした。


 ユダの王アハジヤはユダの王エホラムとバアル崇拝者の娘アタリヤの間の子でした。ユダの王アハジヤはその母親の助言に従って事を行いました。それで、アハジヤはアハブの家と同じようにエホバの目に悪いことを行ない続けました。(歴代第二22:2,3)


 アハジヤはアハブの息子であるイスラエルの王エホラムと共に戦いに行きました。(歴代第二22:5)アハジヤがエホラムを助けに行ったのは、エホラムが自分の母親の兄弟、つまりおじにあたり、自分の親戚だったからです。


 イスラエルの王エホラムは戦いで負傷し、冒頭の聖句のように、ユダの王アハジヤは彼を見舞いにいきました。その結果、アハブ王の家の者を断ち滅ぼすために油そそがれていたエヒウの前に出て行く結果になりました。アハジヤが、エホラムを見舞ってエヒウのもとに出て行ったのは、神から出たことでした。エヒウは、北のイスラエルのバアル崇拝者であるアハブの子孫を裁くために、エホバから任命されていました。ユダの王アハジヤはアハブの娘の子であったので、共に裁きに巻き込まれました。


 ユダの王家は、イスラエルの王家と姻戚関係を結んだので、ユダとイスラエルの間には、平和な関係がもたらされました。二つの国家の王は、共に同じ敵に対して戦うことになり、バアル崇拝者と結婚したことは、一見して、良い結果をもたらしたように見えたかもしれません。しかし、エホシャファト王が、バアル崇拝者のアハブの家と姻戚関係を結んだために、その孫はアハブの家の者として、裁かれるという悲惨な結果になりました。


 今日、バアルを崇拝するほとんどいないでしょう。しかし、クリスチャンが結婚する場合にバアル崇拝者のような偶像崇拝者である未信者と結婚することが、何らかの点で益があると思えることがあるかもしれません。けれども、長い目で見たら、それは、エホバへの崇拝を損ない、エホバ神からの裁きを自分や自分の子孫にもたらす結果になるかもしれません。


 クリスチャンは「主にある者」とのみ結婚するように助言されています。(コリント第一7:39;15:33) エホシャファト王は、エホバの崇拝に固く従った王でしたが、彼がバアル崇拝者と姻戚関係を結んだことだけは、大きな失敗でした。エホシャファトの家の例は、神の民は結婚する場合、同じ信仰を持つ人の中から配偶者を選ぶことが賢明であることを示しています。


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