創世記10章・世界中で祝われるクリスマスの起源は何ですか

「クシュはニムロデの父となった。・・・彼はエホバに敵対する力ある狩人として現われた。それゆえに『エホバに敵対する力ある狩人ニムロデのようだ』という言い習わしがある。そして、彼の王国の始まりは、シナルの地のバベル・・・であった。」(創世記10:8〜10)


クリスマスは,今日,世界中で祝われていますが、クリスマスの起源はどこにありますか。


クリスマスはイエス・キリストとは無縁です。ローマ人も古代ギリシャ人も,12月25日に無敵の太陽の誕生を祝いました。クリスマスの祝いはそこに起源があります。しかし、クリスマスの祝いの起源はさらに古くバビロンのニムロデにまでさかのぼるようです。ニムロデについては、創世記で言及されていますが、彼はバベルの創設者であり、エホバに敵対する者でした。


アレクサンダー・ヒスロップ博士の「二つのバビロン」と題する本は,証拠を挙げてこの点を論じた後,次のように述べています。「ユール・ロッグ[クリスマスに炉でたく大薪]は,太陽神としてあがめられたが敵に打ち倒されたニムロデの枯れ木を表わす。クリスマスツリーは生き返ったニムロデ,つまり殺された神がよみがえったことを表わす」。


大薪がクリスマス前夜の12月24日に燃やされ,翌朝までにそれに代わって一本の常緑樹クリスマスツリーが置かれました。それは、ニムロデを記念するものでした。一本の丸木が敵に打ち倒されたニムロデを,そしてクリスマスツリーは生まれ変わったニムロデを象徴しており、彼を記念して祝われました。


ヒスロップ博士は,ろうそく,ごちそう,酒宴,ヤドリギ,贈り物の交換など,クリスマスに関連した他の慣行が異教に起源を有することを明らかにしています。


ある時、クリスマスの慣行や伝統が非キリスト教的起源を持つことに英国の清教徒たちが感情をそこねたため,ニューイングランド(米国北東部六州)ではクリスマスを祝うどころか初めのうちその祝いが法律で禁じられていました。


ところが、ニムロデを記念する祝いが、全世界でキリスト教の祝いとして祝われています。ニューズウィーク誌は、キリスト教徒を自認する人が人口の1%にも満たない日本について次のように伝えたことがありました。「今やクリスマスは年間を通じて最大級の祝日となった。……12月下旬には,家庭や事務所,工場,ナイトクラブなど至る所でパーティーが開かれ,国中がその余韻の中で新年を迎える」。第二次世界大戦後,日本ではクリスマスが盛大に祝われるようになりました。







香港<ホンコン>は住民の九割が非キリスト教徒の中国人ですが,10月も半ばになると,クリスマスの飾り付けがなされ,繁華街は買い物客でにぎわいます。白いひげを生やし,赤い服を着込んだ太った男の人が,プレゼントを手渡している光景が見られます。


シンガポールでは,クリスマスの二か月前から,「メリー・クリスマス。新年おめでとう!」と書かれた大きな看板がデパートに掲げられます。イエスの誕生の様子やサンタクロースを描いた絵が飾られます。そして,伝統の赤い服をまとってサンタを装った人が子供たちに菓子を配ります。


韓国では,人口の14%を占める自称キリスト教徒にとっても,他の非キリスト教徒にとっても,クリスマスは最大の祝祭の一つに数えられています。クリスマスイブのナイトクラブはどこもお客でいっぱいです。しかし,家庭でパーティーを開く人のほうが一般的のようです。デパートは贈り物を買い求める人々であふれます。クリスマスツリーが飾られ,サンタクロースが姿を見せます。


ハワイの仏教徒は贈り物を交換し,家を飾ってクリスマスを祝い,家族でごちそうを食べます。


エスが生まれたのは,12月25日ではなく,羊飼いたちが戸外の野原で群れの番をしていた秋のことです。しかも,クリスチャンはイエスの誕生を祝いませんでした。初期クリスチャンは、イエスの誕生ではなく、イエスの死を記念しました。ご自分が裏切られることになっていた晩,イエスは主の夕食を制定し,それを守り行なうことによってご自分の死を記憶するようお命じになりました。(ルカ 22:19,20)


新教徒はクリスマスの慣行をカトリック教徒から受け継ぎ,カトリック教徒はそれを古代ローマ人から受け継ぎました。英国のニューマン枢機卿は,カトリック教会がクリスマスの慣行を古代ローマ人から受け継いだことについて、カトリック教会が「悪霊崇拝の道具や付属物を福音を広める手段に変えて」しまったこと,そして自分の教会の慣行の多くが「すべて異教に起源を有しており,教会に採用されることによって聖別された」ものであることを認めています。


それで、キリスト教の指導者たちも、クリスマスが聖書に起源があるのではなく、異教に起源があることを認めています。


クリスマスの慣行の起源は,ローマからさかのぼってギリシャに、そして,最後にバビロンと太陽神ニムロデにたどり着きます。クリスマスの祝いの起源をエホバ神はご存知です。イエスの本当の誕生日でもなく、イエスが命じられたのでもないクリスマス、古代のニムロデに起源のあるクリスマスを祝うならばエホバ神はどう感じられるでしょうか。


クリスマスはキリストと全く無縁です。しかし,クリスマスは,商業主義の波に乗って,生き延び,広まっています。このことを知った今、あなたは、異教に起源のあるクリスマスを祝うことに関してどうされますか。



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