イザヤ48章・なぜ婚前交渉を避けるべきですか

「わたし、エホバは、あなたの神、あなたに自分を益することを教える者、あなたにその歩むべき道を踏み行かせる者である。」(イザヤ48:17)


聖書は性関係は結婚した男女の間だけに許されるものであることを示しており、結婚関係外の性関係を非としています。(ヘブライ13:4)聖書はエホバ神が私たちの最善の益を求めてくださっていることを示しています。(イザヤ48:17)ですから、エホバ神が婚前交渉を禁じられるのは、私たちの益になるからです。婚前交渉を避けることによってどのような悪い結果を避けることができますか。


 結婚前の性関係の好ましくない現実は、周りの子、また人気のあるテレビ番組や映画などによって、巧妙に覆い隠されることが少なくありません。次の三つの場面に注目してください。それらの若者に実際にはどんなことが起こると思いますか。


● クラスメートの一人がこれまでたくさんの女の子とセックスしてきた、と自慢します。楽しいし、だれも傷つけていない、と言います。そのあとその男の子に、さらに女の子たちに、実際にはどんなことが起きますか。

そのうち複数の女の子が妊娠するかもしれない。たとえ避妊していても、失敗して妊娠することがある。女の子の中には、子供を産んで結婚することを望む子が複数出てくるかもしれない。男の子が結婚できるのは、一人なので、結婚を望んでもできない女の子を傷つけてしまうことになる。


男の子が結婚を望まない場合、男の子は堕胎をするようにと女の子に言うかもしれない。堕胎をする女の子は自分の子供を殺してしまった罪悪感にいつまでも苦しめられるかもしれない。女の子は私生児を産んでひとりで育てなければならなくなるかもしれない。複数の女の子が妊娠や堕胎をしたことが明らかになって、男の子は責任をとって学校を退学になることもあるかもしれない。


あるいは、その男の子はエイズに感染するかもしれない。男の子は大勢の女の子にエイズを感染させているかもしれない。男の子は高額なエイズの薬代を払わなければならないかもしれない。あるいは、若くしてエイズで死ななければならないかもしれない。あるいは、他のやっかいな性行為感染症にかかり、その症状に苦しめられるかもしれない。病院に行っても、その症状は収まらないかもしれない。



● 映画のエンディングで、二人の結婚していない若者が愛情を表現するためにセックスをします。そのあと、実際の生活ではどんなことが起きますか。

二人は、セックスしたことがいやになって結婚しないで別れるかもしれない。妊娠すると、学業をまだ終えていなかったり、結婚はまだしたいと思っていなかったりするのに、結婚しないといけなくなるかもしれない。子供ができても、男の子の方は、責任をとって結婚することを望まないかもしれない。親が子供の結婚に反対して、二人は別れなければならなくなるかもしれない。


 あるいは、両親の反対を押し切って結婚するかもしれない。あるいは同棲するかもしれない。あるいは、二人はまだ若く学業も終えていないので、資格や技術を持っておらず、やっと見つけた仕事は低収入で、大変苦しい生活を強いられるかもしれない。生活から来るストレスのために、二人の結婚生活は、緊張し、喜びのないものになるかもしれない。そのために、結婚してあるいは同棲して数年たつと別れたいと思うかもしれない。


あるいは、ふたりは、結婚を尊重して互いに貞節を尽くす決意を抱いていないかもしれない。感情が高まれば、誰とでも性関係を持ってもいいと考えているかもしれない。それで、どちらかが、あるいはふたりとも、結婚関係外の性関係を持つことになるかもしれない。そのことが相手に明らかになって、結婚生活は破綻することになるかもしれない。


● かっこいい男の子に出会い、セックスしようと誘われます。その子は、だれにもばれないと言います。もし誘いに応じて隠そうとするなら、そのあと実際にはどんなことが起きますか。

その男の子は、他の人とも隠れてセックスをしているかもしれない。セックスした後に、男の子はつきあっている他の女の子を選んで、セックスをした女の子は捨てられるかもしれない。妊娠して、性関係を持ったことを隠すことができなくなり、隠れて性関係を持ったことが結局、親に分かってしまうかもしれない。親は怒り失望するかもしれない。


妊娠したことを男の子に言うと、男の子は堕胎をするようにと言うかもしれない。あるいは、妊娠しても、その男の子は、自分に責任があること、自分が父親であることを認めないかもしれない。


また妊娠しないので性関係を何度も持つことになるかもしれない。つきあっていくうちに、その男の子は、外見はよくても、経済力がなく、自己中心的な性格であることが明らかになるかもしれない。



大切なプレゼント 


結婚していないのに性関係を持とうとするなら、神はどのようにお感じになるでしょうか。次のような状況を思い浮かべてください。あなたは友達のためにプレゼントを買いました。しかし、それを渡す前に、何とその友達はただ好奇心から勝手にプレゼントを開けてしまいます。あなたはがっかりするのではありませんか。












 では結婚していないのに性関係を持つなら、神がどのようにお感じになるかを想像してください。性関係というプレゼントを開けることは結婚するまで待つようにと神は願っておられます。(ヘブライ13:4)


純潔を保つ人は変人でも異常でもありません。性の不道徳によって人は堕落し、尊厳を失い、害を被るのです。ですから、この世の宣伝に振り回されて、聖書の基準を守るのはどこかおかしいと考えることがないようにしましょう。純潔を保つことによって、身体的・感情的健康を守り、最も重要なこととして神との関係を守ることができるのです。



続 婚前交渉をどう見るべきだろうか


ヘブライ13章・婚前交渉はなぜいけないのか


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イザヤ26章・大患難が勃発したらどう行動するか