イザヤ40章・全宇宙の星を創造された偉大な神

「あなた方の目を高く上げて見よ。だれがこれらのものを創造したのか。それは,その軍勢を数によって引き出しておられる方であり,その方はそれらすべてを名によって呼ばれる。満ちあふれる活動力のゆえに,その方はまた力が強く,[それらの]一つとして欠けてはいない。」(イザヤ40:26)


聖書は私たちに天の星を見上げて、それらの星を創造された神がおられることを考えるように勧めています。では、私たちは、夜、星を見上げる時、何個の星を確認できるのでしょうか。ネットのあるデータによると、肉眼で確認できる星は、だいたい6等星までで、その数は全天で8600個です。日本がある北半球で、その半分が見えると考えると、条件が良い場所で確認できる星の数はだいたい4300個になるとのことです。


それでは、宇宙にはそもそも何個の星があるのでしょうか。わたしたちの属する太陽系は銀河系に含まれています。わたしたちの銀河系は1,000億個以上の恒星を含んでいます。少なくとも2,000億個から4,000億個と推定する科学者たちもいます。また、宇宙全体には、1,000億以上の銀河があるという推定もありますし、500億から1,250億の銀河が存在するという推定もあります。それぞれに幾千億個もの星が含まれているわけですから、全宇宙の星の数は膨大なものです。


ハッブル宇宙望遠鏡が撮った1万個の銀河を元に全宇宙の星の数を計算してみると、およそ、300ガイ個(0が22個つく)になります。こうした推定からも、全宇宙の星の数が膨大なもので私たち人間の理解を超えている数であることが分かります。




全宇宙の星を創造されたエホバの力と知識を考えなさい



それでも、エホバはその「軍勢を数によって引き出しておられる」と述べられており、エホバが全宇宙の星の数を把握しておられることが分かります。詩編 147編4節にも,「神は星の数を数えておられ(る)」と述べられています。


さらに、エホバは、全宇宙の星に名前をつけておられます。エホバは「それらすべて(全宇宙の星)を名によって呼ばれる」と述べられています。(イザヤ40:26)また、聖書は「星は他の星と栄光の点で異なります」と述べています。(コリント第一15:41)ですから、エホバは全宇宙の星の数を把握されているだけでなく、星に名前をつけて、それぞれの星の特徴を把握しておられます。でも、エホバ神は全宇宙の星の創造者なのですから、当然のことでしょう。


また、「満ちあふれる活動力のゆえに,その方はまた力が強(い)」と述べられています。(イザヤ40:26)「満ちあふれる活動力」は英文字義では,「満ちあふれる起動的エネルギー」となっています。全宇宙に存在する膨大な数の星の持つ物質とエネルギーは、創造者エホバから来ました。


エネルギーは物質と互いに転換することができます。アインシュタインの有名な公式、E=mc2(エネルギーは、質量に光の速さの二乗を掛けたものと等しい)という関係式はそのことを裏付けています。この公式から、物質から膨大なエネルギーを生み出すことができるのと同じように、エネルギーから物質を生み出しうるということが分かります。エホバは、理知を持たれる無限のエネルギーの根源である方です。ですから、エホバは、ご自分のエネルギーを物質に転換して膨大な数の宇宙の星を創造することができました。


創造者エホバは、全宇宙にある星の数も把握できない微小な人間と何と異なっているのでしょう。エホバの無限の知恵と全能の力を持ってすれば、エホバは、聖書の中で明示しておられる地球を楽園にしてそこに住む人間に永遠の命を与えるというご自分の目的を必ず成し遂げることができるでしょう。(ルカ23:43。詩編37:29)これからも、エホバ神に依り頼んでまいりましょう。




エホバの全知全能性をもってすればパラダイスの実現は可能


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