なぜ『父と母を敬う』べきなのだろうか(2)−敬うべき理由と益

前回、「なぜ『父と母を敬う』べきなのだろうか(1)−敬うとは」をアップしました。今回、親を敬うべき理由と益について、アップしたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

親を敬うべき理由と益


それでは、親を敬うどんな理由がありますか。また親を敬うとどんな益があるのでしょうか。


聖書は、「あなたを誕生させた父に聴き従い(なさい)。」と勧めて、親を敬うべき理由のひとつを明らかにしています。(箴言23:22)親は子供を誕生させました。多くの場合、親は子供を持つことを希望して子供を誕生させました。ですから、親が子供に命を伝えました。子供は親を敬うことによってそのことに感謝することができます。


また、親を敬うべき他の理由は、親から与えられた世話に対して感謝すべきだからです。大抵の母親は、子供が何もできない赤ん坊だった時、乳を与え、愛を注いでいます。(テサロニケ第一2:7。イザヤ66:12,13)また、親は、大抵成長期に、またある場合は、その後も子供に労力やお金の犠牲を払って住居、衣類、食物を備え、教育を受けさせています。こどもは、成長期に親から与えられた世話を感謝できます。そのおかげで、成長して大人になることができたのです。




Ireland and parents by ishane
親があなたを誕生させ世話をしたことは親を敬うべき理由


では、子供が親に対して敬意を払うことに、どんな益がありますか。聖書は「父と母を敬いなさい。」と勧めた後、「それは,あなたの神エホバの与える地においてあなたの[命の]日が長くなり,あなたにとって物事が良く運ぶためである。」と付け加えています。(申命記5:16。エフェソス 6:2,3)


ですから、親を敬うことは、将来神から永遠の命を得られるかどうかを左右します。また、親の教えに従うことが今の世の中での命を長くするかどうかを左右することもあるでしょう。また親の教えに従うことによって、物事が順調に運ぶようになることも少なくないでしょう。


例えば、ジョンは母親から、家の近くの6車線の道路を渡る時は必ず歩道橋を利用しなさい、と繰り返し言われていました。ある日のこと、学校帰りの二人の少女が、近道になるから道路を横断してごらん、とジョンに挑戦しました。でもジョンは、「いくじなし」という嘲笑を無視して親の指示に従って歩道橋を渡りました。途中まで来たとき、キーッというタイヤの音を耳にしました。下をのぞいたジョンは、その二人の少女が車に跳ね飛ばされるところを見てぞっとしました。親に従うかどうかが生死の問題にまでなることは確かにまれですが、それでも大抵の場合、親に対する従順は子供の益になります。(エフェソス6:1)


親に従うことによって、命の日が長くなり、物事が良く運ぶのはなぜでしょうか。それは、大抵の場合、親は、子供を愛しており、子供にとって最善のことを願って指示を与えるからです。箴言 7章1節と2節で、ある親は子供に対して「わたしのおきてを守って,生きつづけよ。」と述べています。同じようにあなたのご両親があなたのために「おきて」を設けるのも、大抵は、あなたが生き続け成功するためです。親は子供のためを思って子供にいろいろと助言するのです。


聖書はクリスチャンの子供たちに「主と結ばれたあなた方の親に従順でありなさい。」と命じています。(エフェソス6:1)もちろん、親がクリスチャンであるなら、親が未信者の場合よりも、子供は親に容易に従うことができるでしょう。しかし、親がクリスチャンでなくても、神の律法と神のご意志に反しない場合、親を敬い従うのは、正しいことで、またそうすることは、子供の益になります。


また、親が年をとったとしても、いつまでも親を敬うべきどのような理由があるでしょうか。私たちが自分で家庭を持てるほどの年齢になったとしても、経験の点では親のほうが子供より勝っています。箴言 23章22節は、「あなたを誕生させた父に聴き従い、ただ年老いたからといって、あなたの母をさげすんではならない」と述べています。これは、子供にではなく、年老いた親を持つ大人に対する助言です。大人になっても、親に聴き従い、親が経験を通して学んだ知恵に敬意を払うことによって益を得られます。


「自分の父や母を侮べつをもって扱う者はのろわれる。」と聖書は述べています。(申命記27:16)しかし中には,両親に対して優しい気持ちを抱くことを難しく感じる若者がいます。模範的な親でも、時には独断的であったり、公平を欠いたりすることさえあります。また、問題のある親で、尊敬できないと感じる場合はどうでしょうか。次回は、そのことを考えましょう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


次回は、「なぜ『父と母を敬う』べきなのだろうか(3)−問題のある親でも」の記事をアップしたいと思います。「なぜ『父と母を敬う』べきなのだろうか」の記事は、「(1)−敬うとは」「(2)−敬うべき理由と益」「(3)−問題のある親でも」「(4)−腹立たしい気持ちに対処する」があります。この記事は、「若い人が尋ねる質問 実際に役立つ答え」の1章「なぜ『父と母を敬う』べきなのだろうか」を参考にして作成されています。

[関連する記事]

なぜ『父と母を敬う』べきなのだろうか(1)−敬うとは
なぜ『父と母を敬う』べきなのだろうか(3)−問題のある親でも
なぜ『父と母を敬う』べきなのだろうか(4)−腹立たしい気持ちに対処する
[アメブロの最近の更新]
エゼキエル47章・エゼキエルの神殿から流れる川