啓示1章・イエスの右手にある七つの星は聖霊で油注がれた長老だけですか

 天で栄光を受けられたイエスは右手に「七つの星」を持っていました。(啓示1:16)エホバの証人は、イエスの右手にある星は天的な希望を持っている長老だと考えています。それは、エホバの証人が統治体の兄弟たちだけがイエスの直接の支配下にあることを示す聖書的根拠だと考えられています。



エスの右手の上にある七つの星は聖霊で油注がれたクリスチャンの長老だけでしょうか


 エスの右手にある七つの星とは、聖霊で油注がれた長老だけでしょうか。聖書は何と述べているでしょうか。


 七つの星とは、七つの会衆の使いたちを表しています。(啓示1:20)七つの会衆の使いたち、つまり七つの星とは、主の日のクリスチャン会衆に属するイエスの使者の役割を果たす天的希望を持つクリスチャンすべてを表していると考えられます。(啓示22:16)


 なぜなら、クリスチャンは皆イエスから派遣された使者の役割を果たし、良いたよりを仲間のクリスチャンや一般の人々に伝えるからです。(ローマ10:15。マルコ10:29,30)ですから、七つの会衆の使いたちとは、単に会衆の長老たちだけを表すのではなく、クリスチャン会衆の天的希望を持つ成員すべてを表すと考えられます。


 エスは「右の手に七つの星を持っ(て)」おられます。(啓示1:16)それは何を意味しているでしょうか。クリスチャン会衆の成員すべてはなぜ「七つの星」で表されているのでしょうか。


 創世記の中で、アブラハムの胤は「天の星」のようになると言われています。ですから、七つの星とは、アブラハムの胤です。(創世記22:17,18)ガラテア書によると、「アブラハムの胤」とは、「キリスト・イエスに対する信仰によって神の子」になっている者たちです。(ガラテア3:26,29)



Star-Forming Region NGC 3603 by Hubble Heritage (stars6)
アブラハムの胤は天の星のようなので七つの星は天的希望を持つクリスチャンすべてを表しています


 また、ダニエル書では、「天の軍」に属して「軍の君」に「常供のもの」を捧げる者たちも「星」と述べられています。(ダニエル8:10)これらのことから、七つの星とは、エホバ神から天での永遠の命の希望を与えられ定期的な奉仕を捧げるイエスの弟子たちすべてを表していることが分かります。


 イザヤ書には、エホバ神が「アブラハムの胤」を「右手で・・・しっかりととらえておく」ことが述べられています。それで、イエスが「右の手」に七つの星を「持つ」とは、イエスが天的希望を持つクリスチャンと共にいてくださり、強くし助けてくださることを意味しています。(イザヤ41:10)


 ですから、七つの星が、聖霊で油注がれた長老だけであるという理解は、聖書的に間違っています。聖霊で油注がれたクリスチャンは、男性も女性も長老も長老でなくても、イエスの右手の上にいます。ですから、イエスは天的希望を持つクリスチャンすべてと共にいてくださり、助けてくださいます。


 エホバの証人の統治体の兄弟たち、また聖霊で油注がれた長老に敬意を払い服することは間違っていません。それは、正しいことです。なぜなら、彼らは油注がれたクリスチャンだからです。また、彼らは長老だからです。また、彼らは教えることに骨折っています。


 しかし、彼らに従うのは、彼らが聖書に従っており、聖書に忠実に教えているからであるべきです。それで、どんな人であっても、つまりエホバの証人の統治体であっても、その他の油注がれたクリスチャンの個人であっても、聖書を飛び越えて自分に従うことを求めるべきではありません。それは、崇拝になります。つまり偶像崇拝です。


私たちは、誰よりもまず、イエスキリストを通してエホバ神に従うべきです。ですから、聖書の中に示されているエホバ神とイエスキリストの指示に従うべきです。ですから、第一にエホバ神に祈り、イエスキリストに注目しましょう。



(kingdomhall5)


今年、2014年4月 14日(月)の日没後には、全世界でイエスキリストの死の記念式が行われます。是非出席してイエスキリストに注目し、イエスの贖いの犠牲に感謝を表しましょう。