創世記1章・創造の四日目と五日目

 創世記1章によると、エホバは創造の六日間で、地球を人間の住みかとして整えられました。創造の六日目の最後にエホバ神は人間男女を創造されました。先回、創造の三日目までに、神は、陸地を現れさせ、その上に植物を創造されたことを説明しました。今回は、創造の四日目と五日目を説明します。


 創造の四日目に、神は太陽と月と星が大空に見えるようにされました。もちろん、それらの天体が創造されたのは、おそらく何十億年もの前のことです。創造の一日目には、それらの天体からの光はある程度は地上に届きましたが、それでもなお、地球の上空に厚い雲が覆っていたので、それらの天体の形は大空に見えませんでした。


 神は「天の大空に光体が生じて昼と夜を区分するように。」と言われました。(創世記1:14)おそらく、地球の大気をさらに高温にして雲の層をより薄く、光が透過するようにされたのでしょう。エホバが言われたようになり、昼は太陽が、夜は月と星が地上を照らすようになりました。




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Moon at night public domain image(moon)
エホバは創造の四日目に地上から天の光体太陽や月が見えるようにされました




 また、それらの天体は「季節のため、また日と年のためのものとなる」と神は言われました。(創世記1:14)それで、天体の運行によって地上の人間は年と季節と日を測ることができます。


 私たちは、天体のおかげで、時の流れを測り、一年や一日に行うことを計画することができます。地球が太陽を一周する時が一年になり、地球が一回自転する時が一日になりました。私たちは普通一日を単位として生活します。さらに、地軸が約23.43度傾いた地球が太陽の周りを公転しているおかげで、一年に春、夏、秋、冬の季節があります。



4 Seasons - tree-lined drive by rkramer62 (4seasons3)
エホバが天体の位置を定めて下さり四季が存在するようになりました



 私たちは、エホバ神が時を測る手段を与えてくださったので、感謝しているのではないでしょうか。時の流れが分からないならば、私たちは時を定めて何かを計画するということをしないかもしれません。私たちは、主に昼活動し、夜は休むことができます。天体のおかげで規律正しい生活を計画することができます。


 次に、創造の五日目には、エホバはまず、水中生物と大きな海の巨獣を創造されました。水中生物の中には、魚や水中の微生物も含まれていたでしょう。世界中に2万から3万種類の魚がいると言われています。熱帯魚の中には、さまざまなあざやかな色の魚がいます。


 それらは、人間がスキューバダイビングをする時、人間の目を楽しませてくれます。また、それらを水槽に入れて鑑賞することもできます。エホバは熱帯魚などは明らかに人間の目を楽しませるために創造してくださっています。そのようにしてエホバは、地球を退屈なものではなく、興味深く楽しめるものにしてくださっています。




Tropical Fish by therichbrooks (tropicalfish2)



Tropical Fish at Monterey Bay Aquarium by Averain (tropicalfish3)
創造の五日目にエホバは様々な色の魚を作って人間の目を楽しませてくださっています



 海の巨獣とは何でしょうか。ヨナ書によると、「海の巨獣」には、別の訳として「巨大な魚」も含まれます。(ヨナ1:17)イザヤ書から、海の巨獣の中には、「滑るように動く蛇レビヤタン」が含まれることが分かります。(イザヤ27:1。詩編74:13)昔から世界中に十メール以上もの長さの海蛇の目撃例が存在するということです。近年も目撃され、ビデオや写真などが存在するようです。


シーサーペント



 ウル訳では、海の巨獣が「龍」となっていますから、「龍」も含まれることが分かります。聖書の中で、龍は悪魔サタンを象徴しています。(啓示12:3)必ずしも、多くの頭と角があったとは言えませんが、龍は単に想像上の生物ではなく実在した生き物のようです。中国では、昔の龍の図が残っています。巨大な恐竜の化石が見つかっているのですから、古代に龍のような爬虫類が実在したとしても、不思議ではありません。



 また、創造の五日目には、神は、水中生物だけでなく、空を飛ぶあらゆる種類の生き物も創造されました。世界に鳥類は約10000種いると言われています。それらの魚や鳥も「種類にしたがって」創造されました。(創世記1:22)確かに、魚も鳥も種類毎に繁殖していきます。あらゆる色、あらゆる大きさ、あらゆる形の鳥類が存在します。それらの鳥の存在は人間の生活を楽しいものにしてくれます。


 人間が家畜として飼う鳥もいます。その中には、ニワトリ、 アヒル 、ガチョウ 、カモ、シチメンチョウ、 ウズラ、 ダチョウ、 ハトなどがいます。人間は現在それらの種類の鳥やその卵を食用にしています。また、鳥の羽を防寒用の衣服やマットレスのために使ったり、飾りとして使ったりします。



Image from page 162 of "Birds of the world for young people" (1909) by Internet Archive Book Images (bird3)
さまざまな種類の鳥が家禽になります


 また、インコ、文鳥、オウムなどがペットになったりします。また、私たちは、バードウォッチングをして楽しみます。 



Tipper by kthypryn (bird7)


IMG_2303 by BékiPe (bird6)
鳥の中にはペットになるものがあります





 私たちは、エホバ神が地球上で人間に光を与え、時を測れるようにしてくださっていること、規則正しい生活が送れるようにしてくださっていること、季節があることを感謝することができます。また、私たちは神が魚と鳥を創造してくださって、地球上を人間が退屈しないところにしてくださったことを感謝できます。


 私たちは、そうした魚や鳥などの神の贈り物を感謝して大事にしましょう。私たちは、神が人間にとって興味の尽くことのない場所として地球を準備してくださったことを感謝して、そこで永遠に住むことができるようにしましょう。そのために、創造者の本である聖書を読んで当てはめましょう。



John Snyder (bible36)
エホバが生物を創造してくて下さったことに感謝して聖書を読みましょう