歴代第一14・15章―ダビデは神との関係を改善していく

 ダビデはエホバ神との関係を改善していきました。ダビデの部下は偶像を持っていました。また、最初は神の崇拝の方法で正確な知識に欠けていました。ダビデの配下の人々は偶像を捨てました。また、神に祈り、物事の手順を聖書に合わせていきました。


 ダビデの部下たちは、偶像を持っていましたが、神の助けにより、敵からの勝利を得ることができました。ダビデは、フィリスティア人が攻めてきた時に、エホバに伺いました。(歴代第一14:10)ダビデは、祭司に問い尋ねたのかもしれませんし、ウリムとトンミムを使ったのかもしれません。


 イスラエル人がフィリスティア人から勝利を得るのは、当然のことではありませんでした。サウルとその息子たちは、フィリスティア人と戦って敗北して命を失っていたのです。


 エホバはダビデに応えて、勝利を与えることを請け合いました。そして、エホバの言葉の通りダビデの軍隊は勝利を得ました。(歴代第一14:11)それで、ダビデの部下は助けを与えて下さった神に感謝して、持っていた偶像を捨ててそれを火で焼きました。(歴代第一14:12)


 また、ダビデは、契約の箱を自分の都市に運び上ろうとしましたが、最初の時には、契約の箱を牛に引かせた車に載せました。(歴代第一13:3,5,7)それは、聖書の手順ではありませんでした。契約の箱はレビ人のコハト人が肩で担がなければならなかっのです。(民数記3:30,31;7:9)また、ダビデは、いつもしている通り、神に伺うことをしませんでした。(歴代第一15:13)


 契約の箱を運んでいた時、車を導いていたウザは牛が箱をひっくり返しそうになったので、箱を抑えようとしました。それで、神は憤激してウザを殺しました。(歴代第一13:9,10)権限を与えられていない者はいかなる場合でもその箱に触れるならば、死ぬことになっていました。(民数記4:15,19,20)その聖書の定めに関する知識が、その当時失われていたのでしょう。




The Chastisement of Uzzah by James Tissot (uzzah)
ダビデは最初は聖書の手順通り契約の箱を運ばなかったのでウザが箱に触れ神に打たれて死にました



 権限を与えられていたコハト人の家系のレビ人が,神の指示通りに,さおを肩に載せて箱を運んでいたなら,神の怒りが引き起こされることはなかったはずです。ダビデは、エホバの反応に恐れて、神の箱を運び上るのを一時中止しました。しかし、その後、ダビデは神に祈り、聖書を確認したようです。


 後になって聖書の指示通りの正しい手順で神の箱をダビデの都市の準備された所に、移動させることができました。そのようにして、ダビデは徐々に神との関係を改善していくことができました。


 私たちも、少しずつ神との関係を改善していくことができます。エホバ神に助けていただいたならば、偶像を捨てましょう。聖書は、「偶像礼拝から逃げ去りなさい。」と勧めています。(コリント第一10:14)私たちは、他の人の所有物である偶像を廃棄することはできませんが、その偶像が自分の所有物であれば、捨ててしまうことができます。




ιησούς by Xuan Che (idol7)


Image from page 284 of "Life and light for woman" (1873)by Internet Archive Book Images (idol9)
ダビデの部下がそうしたように偶像を捨ててしまいましょう



 また、私たちは、とりわけ神への崇拝に関して何かをしようとする時には、神に導きと助けを祈り求めましょう。また、神に祈った後は、自分の行動が聖書の律法や原則に調和しているか、聖書を調べて確かめましょう。そのようにして、いつもエホバに頼る習慣を培うことができます。



(prayer39)
神に祈り聖書に調和させて神との関係を改善していきましょう