歴代第二28章・アハズは偶像崇拝に進んでアッシリアや諸国民の攻撃を招く

 アハズはユダの王の中でも、エホバにとても不忠実な王のひとりでした。アハズの治世を調べると私たちが偶像崇拝を行うとエホバの是認を失いさまざまな災難を経験する結果になることを示しています。



 アハズは、エホバの預言者によって少し助けられましたが、それでも、偶像崇拝に進んで、諸国民やアッシリアの攻撃を受けて敗北する結果になりました。
 
 アハズの父祖はウジヤで、父はヨタムで、両者はある程度、エホバに喜ばれる支配を行いました。ところが、アハズは、イスラエルの王に見習って、バアルのために偶像を作りました。(歴代第二28:2)


さらに、アハズはヒンノムの子の谷で、偶像の神のために、自分の子を火で焼いて捧げるというような残酷なことを行いました。(歴代第二28:2)アハズは、その時、偶像の神モレクに犠牲を捧げていました。(列王第二23:10)





(hinnom)Hinnom Valley, south of Jerusalem, where Ahaz offered his sons on the altar of Tophet.
アハズはヒンノムの子の谷で偶像のために自分の子を火で焼いてささげました




 さらに、彼はさまざまな所で、いつも偶像に犠牲を捧げました。(歴代第二28:4)それで、エホバはアハズをシリア王の手に渡されました。シリアの王はユダの人々の多くをとりこにしてダマスカスに連れていきました。(歴代第二28:5)


 さらに、エホバはユダをイスラエルに敗北させました。イスラエルの王ペカハは、ユダで一日に12万人を殺しました。(歴代第二28:5,6)このユダのひどい敗北は、ユダがエホバを捨てたために生じました。


さらに、イスラエルの戦士ジクリは、20万人のユダの人々と分捕り物を取ってイスラエルサマリアに持っていきました。(歴代第二28:7,8)ところが、その時、エホバはユダをご自分の預言者を用いて少し助けました。


 預言者オデドは、サマリアで、ユダがイスラエルに敗北したのは、ユダに対するエホバの激怒のためであり、イスラエルがしていることはエホバに対する罪科を増やすことになるので、ユダの人々のとりこを返すようにと勧めました。(歴代第二28:9,10)イスラエルの人々は、オデドのいうことを聞いて、とりこにしたユダの人々をユダに返しました。(歴代第二28:15)


ところが、アハズはエホバ神から助けられたにもかかわらず、エホバに感謝せず、アッシリアの王に人をやって助けてもらおうとしました。(歴代第二28:16)アハズがアッシリアに頼ったのは、エホバに不忠実なことでした。その結果は悲惨なものでした。


 エホバはアハズの不忠実さのゆえに、さらにユダを低くされました。(歴代第二28:19)エドム人がユダを打ち倒し、とりこを連れ去っていきました。(歴代第二28:17)さらに,フィリスティア人がユダの諸都市に侵入し、そこを奪い取ってそこに住むようになりました。(歴代第二28:18)


しかも、もっと悪いことに、アハズが頼ろうとしたアッシリアの王ティルガト・ピルネセルTiglath-pileser は、アハズを強めるどころか、ユダを攻めてきました。(歴代第二28:20)アハズは、アッシリアの王に、贈り物をしましたが、それは何にもなりませんでした。(歴代第二28:21)





Abel Beth-Maacha (Israel). in 734 B.C. it was captured by Tiglath-pileser, who captured it and carried its people to Assyria (2 Kings 15: 29). (Tiglath-pileser4)アベル・ベト・マアカ―ティグラト・ピレセルはアベル・ベト・マアカを取り人々をアッシリアに流刑に処した述べられています―アハズの偶像崇拝のためにユダはアッシリアに捕らわれとなりました



  アハズは、このように偶像崇拝のために、エホバの保護と助けを失い、諸国民によって攻められるという結果になりました。


 アハズは、父祖たちがエホバに頼った時に、ユダがエホバからの保護と助けを得たという以前の歴史の事実から学びませんでした。そして、偶像崇拝を大々的に行って、エホバの怒りを買い、諸国民の攻撃を受けて、ユダの衰亡を招きました。


 
  さらに、アハズはその生涯の間愚かにも、ますます偶像崇拝に進みました。アハズは、自分を討っていたシリアのダマスカスの神を崇拝しました。(歴代第二28:22,23)また、エホバの崇拝をやめさせ、ユダの諸都市で偶像の神々のために、犠牲をささげるために、高き所、すなわち偶像崇拝を行う場所を作りました。


 アハズの行ったことは、エホバを怒らせ、最終的にユダはバビロンによって徹底的な滅びを被る結果になりました。ダビデの王統のユダの王はいなくなりました。ですから、アハズの偶像崇拝は決してユダの国益になることではありませんでした。


 今日でも、偶像崇拝を行なうことは、決してその国家の益にはならないでしょう。偶像はその国家を世界強国から守ることはないでしょう。かえって、世界強国からの攻撃を招くでしょう。私たちは、アハズを反面教師にして、偶像崇拝をいっさい退けましょう。エホバ神だけを忠実に崇拝しましょう。





Pure Land sages, Avalokitesvara, and Sathya Sai Baba.  (idol12)
偶像崇拝はエホバの不興を買い諸国家に敗北する原因となるでしょう―エホバ神だけを崇拝しましょう