人間が苦しむ理由とエホバを愛すべき理由

 ある人々はなぜ人間は生まれた時から罪人で、悪いことをしていない赤ちゃんでさえ苦しまなければならないのかと疑問に思います。自分や自分の子供が病気になると神を非難するかもしれません。


 また、そもそもエホバ神が善悪の知識の木を置いてアダムを試みたことで、神を非難する人もいます。神がエデンの園に善悪の知識の木を置いて、アダムに試験を課すことをしなければ、人間は今のような苦しみを経験することはなかったのではないかと考えるわけです。


 では、このことでエホバ神を非難することは正当なことですか。人間が病気などで苦しむのはなぜですか。


 エホバ神はアダムに完全な出発をさせました。(申命記32:4)エホバ神は、アダムに永遠に生きることのできる機能を持つ体を与えられました。もし、アダムが神の指示に従って生活していたら、アダムは病気になったり、老化することもなかったでしょう。




 例えば、私たちの体には免疫機能が備わっています。どんな病原菌が入ってきても、私たちの体はそれと戦うことができます。そもそもあらゆる微生物を創造されたのはエホバ神なので、エホバは病原菌を認識して退ける機能を人間の体に与えることができました。


 また、人間の体は、正常な細胞が癌細胞になっても、それを破壊する免疫の機能を持っています。エホバ神は、人間の体の細胞が異常になる可能性を人間が癌を発見する前からご存じあり、それと戦う仕組みを人間の体に備えてくださいました。




Healthy Human T Cell by NIAID (immunesystem1)T細胞は免疫系のかなめで免疫システムの自己・非自己の識別を担います―神は人間が病気にならないで健康に生き続ける備えをされました



 また、エホバ神が創造された自然界には、にんにく、海草、ジュアール、紫イペ、ヨモギ、ビワ、アサイー、マキベリー を初めとして抗癌効果のある物質を含む食物が非常に数多く存在しています。エホバ神は人間が癌になった場合に、癌を克服するのを助けるための食物を前もってたくさん創造してくださったのです。





Jonathunder (garlic)
自然界に神は人間が健康に暮らすための備えをたくさんされました




 ですから、エホバ神は、人間が完全に幸福に生活するための備えをこの地球や宇宙に豊かに備えてくださいました。(箴言2:6)


 それで、もし、私たちがある程度健康を享受できているなら、それはエホバ神が備えてくださった免疫の機能のおかげであり、神が自然界に創造された薬用になる生物や物質のおかげです。私たちは、エホバ神にそれらの良いものを感謝すべきではないでしょうか。


 また、私たちは、家に住み、衣類が与えられ、食物を食べることができているかもしれません。また、私たちは夫あるいは妻あるいは子供という愛すべき存在がいるかもしれません。また、尊敬すべき親や祖父母がいるかもしれません。もともとエホバ神がしてくださった善のために、私たちはそれらを享受できます。
 

 なぜなら、エホバ神は結婚と家族の取決めをエデンの園で作ってくださったからです。アダムとエバを結婚させて、ひとりの男性と女性が結婚して子供を産む家族制度を始められました。ですから、もし私たちの家族生活が幾らかでも幸せだったら、それはエホバ神のおかげです。



 またもし他の人から助けられたことがあるとすれば、それはエホバ神のおかげです。神は、人間の心にご自分が持っておられる愛という特質と、良心を与えました。(創世記1:27)ですから、人間は、他の人に同情して互いに助け合ったりすることがあります。



 また、私たちが親から独立して、働いて必要物を自分で備えることができるとしたら、それもエホバ神のおかげです。私たちがどこかの会社で働くことができたり、自分で仕事ができるとしたら、それはエホバ神が人間に与えてくださった能力のおかげです。エホバ神は、人間にいろいろなことを行える能力を与えられました。


 人間は、エホバ神から、身体能力を与えられました。ですから、人間は肉体労働ができます。また、神から数を計算したり、デザインしたり、物事を考えたりする能力を与えられました。そのため、事務の仕事や、美術関係の仕事や、物を書いたりする仕事ができます。




Steve wilson (work3)私たちがデザインしたり計算したりできるのは神が与えて下さった能力のおかげです



Chopping cotton on rented land near White Plains, Greene County, Ga. (LOC)by The Library of Congress (work4)
私たちが肉体労働ができるのは神が与えられた身体的能力のおかげです



 また、私たちが幾らかでも、おいしい食事を楽しむことができていたとしたら、それは、エホバ神のおかげです。また、私たちがペットや家畜に慰められているとしたら、それはエホバ神のおかげです。それらはエホバ神が人間のために昔創造してくださいました。(創世記1:11,20,21,24,25)




Lufthansa A380 meal to Frankfurt by chinaoffseason (meal)
神が創造してくださった食物を私たちは楽しんでします




Scott & Bowne by Miami U. Libraries - Digital Collections (pet4)
私たちは神が創造してくださった動物をペットにしていやされています




 ですから、人間が生活の中で享受する良いものや祝福はもともとはエホバ神を源としています。私たちは、すべてのものをエホバ神に負っています。


 エホバ神は、人間を愛しておられるので、基本的に人間が悲しみや苦しみを少しも経験せずに、幸福な喜びある生活を送ることを望まれています。(ヨハネ第一4:7,8)


 ですから、神は最初に人間が完全な健康でいつまでも幸福に生きられるよう備えをされました。しかし、人間がエホバ神からの良いものを享受し続けるためには、条件がありました。


 私たちは、何かの製品をメーカーから買った場合、そのメーカーのマニュアルに従うことが必要です。そうしなければ、その製品は故障してしまいます。それは、例えばパソコンやスマホやカメラなどの精密機械に特に当てはまるでしょう。




tenuguiマミヤシックス manual 1マミヤシックス オートマット の使い方a(manual3)
機械が故障しないようにメーカーのマニュアルに従う必要があるように私たちは幸福であるために創造者の指示に従う必要があります



 同じように、人間が幸福にいつまでも生活していくために、宇宙や人間といういわゆる精密機械を創造されたエホバ神の指示を尊重することが必要です。そうしなければ、人間の生活には、問題が生じます。また、人間はいつまでも生き続けることはできません。エホバ神を無視するならば、最終的に死にます。(箴言14:12。マタイ7:13,14)


 それで、エホバ神は、ご自分の支配権を尊重する必要性、アダムがご自分の指示を尊重する必要性を教えるために、エデンの園に善悪の知識の木を置かれました。(創世記2:17)


 アダムは神の禁止令に従うことによって、神が人間以上に知識を持っておられて人間を支配する権威を持っておられることを認めることができました。


 私たちは、エホバの支配権を尊重する必要があります。それは、神は愛の神であり、人間の益を求めてくださっているからです。そして、エホバ神は、人間以上に人間や人間が住んでいる世界のことをご存知だからです。


 ところが、神に創造されたひとりの霊者は、人間が神に従うのではなく、自分に従うようにさせたいと考えました。それで、サタンは、エホバ神に対する信用を損なうようなことを言って、アダムとエバが、神に背くようにさせました。(創世記3:1~5)




Texas rat snake in a tree by gurdonark (snake8)
悪魔サタンがエデンの園でアダムとエバを神に背かせ問題が生じました―人間の悪と苦しみの源は悪魔サタンです



 それで、アダムとエバは神に背き、神を無視した生活をするようになりました。そのため、人間の体の機能は完全に働かなくなりました。神の備えた免疫の機能にも狂いが生じました。そのために、人間は病気になったり、年を取っていくようになりました。


 ですから、私たちが不幸を経験する時、その原因になっているのは、サタンと、サタンに従って行動したアダムとエバです。また、私たちがアダムから受け継いでいる罪のためです。(ローマ5:12)また、人間がエホバ神の指示に従わない時、問題が生じます。私たちが自分たちの生活に起きる不幸についてエホバ神を非難することはできません。


 人間が問題なく幸福に生活するために、エホバ神の支配権を尊重することが必要です。


 もし、私たちが少しでも、自分の生活に善いことがあったと感じているのであれば、それは、エホバ神の人間に対する愛の表れであることを認める必要があります。エホバ神が人間に示してくださった愛に感謝するのは当然なことです。


 エホバ神が人間に示してくださった愛に答え、エホバ神に感謝しエホバ神を愛しましょう。そして、エホバ神の主権を尊重しましょう。


 私たちは、神のみ言葉聖書に精通し、人間ではなく、神のみ言葉の指示に従うことによって、エホバ神の支配権を尊重することができます。それで、神のみ言葉聖書に対する信仰を築き、それに精通するようにしましょう。