神の支配権の正当性―人間は神から学び続ける立場にある
万物の創造者エホバ神は、支配者として当然の立場にあり、人間は、神によって支配されるのが当然の立場にあります。
人間が神によって支配されるのが当然の立場にある理由のひとつは、赤ん坊としてこの世に誕生する時には、人間は自分自身について、この世界について何も知識を持っていないからです。
そして、人間は誕生後、両親や他の人との関わりを通して学んでいきます。また、本を読んだり、学校に通ったり、また自分でこの宇宙や地球を探求して自分や世界についての知識を増し加えていきます。
神は人間に学習能力を与えて下さいました。人間は学び続けることができるように創造されました。人間がそのように知識を増し加えていけるのはどうしてでしょうか。人間はいわば創造者の本から学ぶことができるのです。創造者の本とは、二つあります。ひとつは神が創造された自然界です。
自然界には人間以上の知性が反映しています。自然界に見られる知識と情報はどこからくるのでしょうか。それは創造者なる神です。
人間は、自然界を研究することによって、エホバ神から間接的に学んでいるのです。聖書には、人間が自然界の鳥や魚や家畜などの生物を研究して、いろんな知識と知恵を学ぶことができることが書かれています。(ヨブ12:7,8)バイオミミクリーもしくはバイオミメティクス という学問があります。自然界の生物体に見られる工夫から学ぶという学問分野です。
Minimama2
人間は自然界を通して神の知識と知恵の多くを学ぶことができます
なぜ、人間は自然界の動物から学ぶことができるのでしょうか。人間は、動物を通して、それらの動物を創造された神から学んでいるのです。「理性のない動物」自体は、人間を教えることはできません。(ペテロ第二2:12)創造者だけが知識と知恵の絶対的な源です。(箴言2:6,7)ですから、神は、いつも教訓を与える教師の立場にあります。また、人間は、いつも神から学ぶ生徒の立場にあります。
Brad Flickinger
いつも創造者は教師で人間は生徒という立場にあります
そして、私たち人間は決して教師である神を超えることはできません。自然界に反映されている神の知恵は深くて、私たちが神から学べることはその片鱗「ささやき事」だけです。(ヨブ26:14。ローマ11:33)エホバ神は、人間をはるかに超えた知性を持っておられます。天が地より高いように、神の知識と考えは、人間よりも勝っています。(イザヤ55:9)
Raso mk (talk)
エホバ神のお考えは天が地より高いように人間よりも高いのです
人類がどんな宗教を持っていたとしても、神を信じていなくても、知性を持ち成長していけるのは、もとはといえば、神の創造の本を通して創造者から学ぶことができるからです。ですから、神を信じていない人たちも、創造者から益を受けています。
そして、万物を創造する知識と知恵と力をもともとエホバ神は持っておられました。そして、エホバ神は人間を創造された最初から今に至るまで観察して来られたので、人間とその歴史について誰よりもご存知です。このことから、創造者だけが支配者として永遠にふさわしいと言えます。(詩編90:2)
そして、別の創造者の本は聖書です。私たちは、聖書を通して神が創造された世界についての神の説明と、神が持たれる基準について聞くことができます。
人間は、永遠に神から学び続ける立場にあります。聖書は、「彼らが,唯一まことの神であるあなたと,あなたがお遣わしになったイエス・キリストについての知識を取り入れること,これが永遠の命を意味しています。」と述べています。(ヨハネ17:3)
この言葉の意味は、人間が創造者であるエホバ神とその協力者であるキリストについて学び続けることによって、永遠の命を得られるということです。ですから、人間は、神とキリストから、またその創造の本と聖書から永遠に学び続ける立場にあります。
また、神は変わらない方です。エホバ神の基準は不動です。エホバは最高の道徳基準を持っておられ、人間の様に堕落することのない神聖な方です。(レビ11:44)エホバ神は愛の神として変わることがありません。(ヨハネ第一4:8。イザヤ41:4;43:13)エホバは最初から最後まで、「同じ者」です。(イザヤ41:4)ですから、エホバ神は支配者として唯一ふさわしい方です。
このことは、神の支配権が当然のものであり、人間にとっても最善のものであることを示しています。エホバ神の支配権が永遠に続き、人間は神に永遠に神から学び続けるのが当然の立場にあります。エホバ神の支配権を尊重しましょう。
エホバ神は永遠に変わらない方であり人間は永遠に神から学び続ける立場にあります