エホバに頼ると成功させてくださる
「イスラエルの子らはこの時,低くされたが,ユダの子らは勝ちを得た。彼らはその父祖たちの神エホバに頼ったからである。」(歴代第二13:18)
ユダの王アビヤの時に、十部族イスラエルの王ヤラベアムと戦いがありました。その時、ユダの王の側には、四十万の戦人、イスラエルの王の側には八十万の戦人がいました。数で言えば、イスラエルの方がユダの二倍ありました。
しかも、戦いの戦略もイスラエルのヤラベアム王の方が勝っていました。イスラエルの兵士はユダの者たちの後ろに伏兵を回して、ユダをはさみうちにしました。それにもかかわらず、ユダのアビヤ王がエホバに頼ったので、エホバはユダに勝利をお与えになりました。
しかも、ユダの王アビヤはいつもエホバに頼っていたわけではありませんでした。列王第一15章2節によると、ユダの王アビヤは「その父が彼より前に行なったすべての罪のうちに歩んで行き、彼の心はその父祖ダビデの心のように、彼の神エホバと全く一致してはいなかった」と述べられています。
アビヤの父、レハベアムはエホバの律法を捨て、エホバに不忠実であったと述べられています。(歴代第二12:1,2)それで、ユダの王アビヤはその父レハベアムに従って歩み、聖書に記録されていない何らかの仕方で、モーセの律法に反して罪を犯していたのでしょう。
アビヤがエホバに頼ったのは、いわば「困った時の神頼み」のようなところがありました。しかし、それでも、アビヤがエホバに頼った時、エホバはアビヤに勝利を得させてくださいました。
私たちもエホバに忠実に従う点で失敗したり、不十分であったりすることがあります。ふだん神の律法に従う点で不十分かもしれません。それで、こんな状態でエホバに頼るのは、「困った時の神頼み」だと感じるかもしれません。
けれども、私たちがエホバに頼る時、エホバは私たちがご自分に頼ったのをご覧になり、それが良い傾向だとみなされるかもしれません。また、エホバはご自分がおられることを示したいと考えられるかもしれません。
そのような時、エホバは私たちが物事において成功するよう助けてくださるかもしれません。そのようなことが起こり得ます。
私たちがエホバに心を向ける時、エホバはそれに応じて答えてくださるかもしれません。エホバは何と寛大な方なのでしょう。私たちは不十分なところがあっても、いつもエホバ神に頼るようにしましょう。