エホバはへりくだりに答えられる

「エホバは彼らがへりくだったのをご覧になると,エホバの言葉がシェマヤに臨んで言った,『彼らはへりくだった。わたしは彼らを滅びに陥れない。間もなくわたしは必ず彼らを逃れさせる。わたしの激怒がシシャクの手によってエルサレムに注ぐことはない。』」(歴代第二12:7) 

 ソロモン王の子レハベアム王は王権が堅く立てられるやエホバに不忠実になってエホバの律法を捨てました。そのためエホバはユダ王国の保護を取り去ったので、エジプトの王シシャクが、エルサレムに攻め上ってきました。

 そこで、預言者シェマヤが、レハベアムとユダの君たちのもとに来て、エホバの言葉を伝えました。「あなた方がわたしを捨てたので、わたしもまたあなた方を捨ててシシャクの手に渡した。」という言葉でした。

 すると王とイスラエルの君たちはへりくだって、「エホバは義にかなっておられる」と言いました。エホバは彼らがへりくだったのを見ると、そのゆえにエホバの怒りは元に戻り彼らを徹底的に滅びに陥れることはないと言われました。

 それで、エジプトの王シシャクはエルサレムに攻め上って来て財宝を奪いましたが、ユダ王国は完全に滅びることはなく、レハベアムはその攻撃の後も引き続き支配を続けました。

 エホバは私たちの自由意志によるへりくだりに応じて裁きを和らげてくださったり、その裁きを撤回してくださったりすることさえあります。(ヨナ3:10)

 それで、私たちは聖書からエホバの厳しい言葉を耳にして、自分がエホバ神に非とされていると感じることがあるかもしれません。そんな時、私たちは、エホバの前にいつもへりくだって、温和に謙遜にエホバの言葉を受け入れ、悪いことをどうしたら改めることができるかと考えるのが良いことです。

 そのような態度はエホバに受け入れられ、良い結果になることが分かります。