マタイ24章・聖書の描く地球の将来―近づく大患難

「その時,世の初めから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難があるからです。実際,その日が短くされないとすれば,肉なる者はだれも救われないでしょう。しかし,選ばれた者たちのゆえに,その日は短くされるのです。」(マタイ24:21,22)

エスがマタイの福音書で述べられた世の初めから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難とは何でしょうか。

 啓示の書では、緋色の野獣が大いなるバビロンを攻撃することを予告しています。ダニエル書では、北の王が南の王に対して総攻撃を加える事が予告されています。

 福音書と啓示の書とダニエル書の三つの書物は同じ重要な出来事を預言しているでしょう。つまり、北の王が緋色の野獣であり、南の王が大いなるバビロンを表わしているでしょう。そして、その戦いは、イエスが上記の聖句で予告された世の初めから今に至るまで起きたことがなく、二度と起きないような大患難となるでしょう。また、これは、おそらく第三次世界大戦となるでしょう。

 イエスの言葉によると大患難は短くされて、短期間となります。(啓示28:21)

 イエスは事物の体制の終結のしるしを予告された後、荒廃をもたらす嫌悪すべきものが、聖なる場所に立つなら、クリスチャンは山に逃げはじめなさいと命じられました。(マタイ24:15)そして、その後上記のような大患難があると予告されました。

 この荒廃をもたらす嫌悪すべきものとは、北の王であり、緋色の野獣を意味しているでしょう。

 啓示の書によると大患難の後、八人目の王の支配の時代が続きます。(啓示17:11)八人目の王とは、大患難の戦いにおいて勝利する北の王を意味しているでしょう。八人目の王の時代の間、おそらく人類に対して最終的な大々的な証しの業が行なわれて神の民が集められるということが行なわれるのでしょう。

 その後、山に逃れた神の民に対してマゴグのゴグ(おそらく北の王を指すと思われる)に率いられた大群衆が総攻撃をしかけるでしょう。その時、イエスは絶体絶命になった神の民を守るために、天の軍勢を率いて残りの悔い改めない人々に裁きを執行します。(エゼキエル38:8,11)

 その後、神の王国の千年支配がスタートします。それで、山に逃れて大患難を生き残った人々は、楽園の社会の基礎になります。楽園では、その大群衆に復活してきた人々が加わることになります。
それで、人類には明るい見通しが差し伸べられていますが、差し当たって私たちは来るべき大患難を生き残りたいと思います。