歴代第二20章・無力な者たちを敵の同士討ちで助ける

「彼らが喜びの叫び声と賛美の声を上げ始めた時,エホバはユダに入って来たアンモン,モアブおよびセイルの山地の子らに対して待ち伏せする者を設けたので,彼らは互いに打ち合うようになった。そして,アンモンとモアブの子らはセイルの山地の住民に対して立ち上がって彼らを滅びのためにささげ,滅ぼし尽くした。彼らはセイルの住民を処置し終えるや,互いに助けて自分の仲間を滅びに陥れた。」(歴代第二20:22,23)


 将来神の民は、大患難の前に北の王からも南の王からも迫害され、絶体絶命の立場に立つことでしょう。 (マタイ24:9)そんな中で神の民が山に逃げることによって救われることを、ユダのエホシャファト王の時代に起きたことは予示していました。


 ユダのエホシャファト王の時代に、アンモン、モアブ、セイルの山地の子らが大軍で攻め寄せてきました。(歴代第二20:1)エホシャファト王とユダの君たちは「私たちはどうしたらよいか分かりません。ただ、私たちの目はあなたに向かうのみです。」と祈ってエホバに頼りました。(歴代第二20:12)


 すると、エホバは預言者を通して、この戦いは「神のもの」であり、「しっかり立ち、あなた方のためのエホバの救いを見よ。」と語りました。そして、攻めて来た大群が同士討ちをするように取り計らわれました。(歴代第二20:15,17)この時のことは、大患難の前に、武器をとって戦わないクリスチャンがどのように救われるかを示しているでしょう。


 中立の立場をとるクリスチャンは大患難つまり第三次世界大戦の時、北の王の側にも、南の王の側にも立たず、絶対平和主義の立場を守ります。エホバの民は武器をとって戦わないことや、野獣の崇拝をしないために、北の王、南の王どちらの陣営でも、迫害されるでしょう。聖書は、真のイエスの追随者が全地でイエスの名のゆえにすべての人の憎しみの的になることを預言しています。(マタイ10:22)


 しかし、啓示の書は、「すべての国民と部族と民と国語の中から来た、だれも数えつくすことのできない大群衆」が、「大患難から出て来る」ことを保証しています。(啓示7:9,14)神の民は、イエスの助言に従って山に逃げることにより保護されるでしょう。一方、大患難の時に諸国民は、互いに戦いあって同士討ちをして滅びてしまうことでしょう。








 エホバの民は、絶対絶命の立場に追いやられたかに見えるでしょう。しかし、エホバは北の王と南の王が互いに同士討ちをするように取り計らわれて、中立の立場を保つ絶体絶命のクリスチャンが救われるように取り計らわれるでしょう。




啓示19章・全能者なる神の憤りの怒りのぶどう搾り場を踏む
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/littleyohane/51489268