歴代第二24章・エホアシュ王はエホバを捨てて裁かれる

「シリア人の軍勢は少人数で侵入したのであったが,エホバが非常に大勢の軍勢を彼らの手に渡されたのである。これは彼らがその父祖たちの神エホバを捨てたからである。こうしてエホアシュに,彼らは裁きを執行した。」(歴代第二24:24)


 エホアシュは他の人々に擁護されてユダの王となりましたが、感謝を忘れてエホバを捨ててしまいました。そのため彼は、裁かれて命を失ってしまいました。彼は、どんないきさつでユダの王となったのでしょうか。


 ユダの王アハジヤがイスラエルのエヒウによって殺された後、アハジヤの母アタリヤは、ユダの王族の子孫をことごとく滅ぼして、自ら女王となってユダを支配しました。その時、アハジヤ王の姉妹であり祭司エホヤダの妻であるエホシャブアトは、赤子だったアハジヤの子エホアシュをまことの神の家に六年間隠しておきました。(歴代第二22:10〜12)


 そして、エホアシュが七歳になってから、祭司エホヤダは勇気を奮って、エホアシュを王として油注いで、アタリヤを殺しました。それでエホアシュは、エホヤダのおかげで命拾いしただけでなく、ユダの王になることができました。
それから、エホヤダはすべての民と王との間でエホバの民としてとどまるという契約を結びました。その後、すべての民はバアルの家を取り壊し、その祭壇とその像を打ち壊し、バアルの祭司を殺しました。(歴代第二23:15〜17)


 エホアシュは、祭司エホヤダの時代中ずっとエホバの目に正しいことを行ない続けました。(歴代第二24:2)そして、彼はエホヤダの協力のもと、エホバの家を修復しました。そして、エホヤダの時代中、エホバの家で焼燔の犠牲が絶えずささげられて、エホバの崇拝が続けられました。しかし、エホヤダは年老い、百三十歳で死にました。(歴代第二24:15)


 そして、エホヤダの影響力がなくなると、エホアシュ王は偶像崇拝を勧めるユダの君たちのいうことを聞き入れるようになりました。そして、エホアシュ王やユダの人々は、エホバの家を捨てて聖木や偶像に仕えるようになりました。(歴代第二24:18)


 そこでエホバは彼らにご自分の預言者たちを遣わされました。神の霊が祭司エホヤダの子ゼカリヤに臨み、ゼカリヤは、エホバの言葉を伝えました。ゼカリヤは、「あなた方がエホバを捨てたために、神もまた、あなた方を捨てられるであろう。」と言いました。(歴代第二24:20)


 それで、人々は、エホバの家の中庭でエホアシュ王の命令によりゼカリヤを石撃ちにして殺しました。こうして王エホアシュは、エホヤダが自分に対して表わした愛ある親切を忘れてエホヤダの子を殺しました。ゼカリヤは、死のうとしていたとき、「エホバがこれをご覧になり代償を求められるように。」と言いました。(歴代第二24:22)


 そして、それからシリアの軍勢がユダとエルサレムに攻めてきました。シリアの軍勢は少人数だったのにもかかわらず、ユダがエホバを捨てていたため、エホバは非常に大勢のユダの軍勢がシリア人によって滅ぼされるようにされました。シリア人は、民の君たちをことごとく滅ぼしました。この時、エホアシュ王に悪影響を与えてエホバの崇拝からそらさせたユダの君たちは命を失って報いを受けました。(歴代第二24:23,24)こうして、シリア人は、エホアシュ王に裁きを執行したと聖書は記録しています。


 エホアシュ王は多くの疾患があったため、シリア人は、エホアシュ王を捨てて、去っていきました。しかし、エホアシュの僕たちが「祭司エホヤダの子らの血のため」に、彼を寝いすの上で殺したと聖書は記録しています。(歴代第二24:25)


 「エホヤダの子らの血」と聖書は記録していますから、エホアシュは、エホバの崇拝を支持するエホヤダの子を、ゼカリヤ以外にも殺したのでしょう。エホアシュは、そのためにエホバから裁かれました。


 エホバを捨てるなら、エホバからの保護や助けがなくなってしまい、エホバから捨てられてしまうということがエホアシュの例からも分かります。また、エホバは、ご自分の崇拝者の血が流されるならば、復しゅうを行なわれるということが分かります。


 それで、もし、大いなるバビロンが預言者たちの血を流すことによって、エホバを捨てたことをはっきり示すなら、エホバも大いなるバビロンを捨てて、裁きを行なわれるでしょう。しかし、大いなるバビロンがエホバの預言者たちを愛ある親切をもって扱うなら、大いなるバビロンの存続期間は長くされるでしょう。

裁き人2章・エホバの崇拝から引き離すアシュトレテの崇拝

啓示17章・大いなるバビロンアメリカに予見できること


歴代第二25章・アマジヤはエドムの神を崇拝し戦いに敗北する


結婚は生涯の結びつきですか